「☆☆☆★★ 簡単に。 忖度コメディーとの触れ込みなれど、観客に対す...」嘘はフィクサーのはじまり 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 簡単に。 忖度コメディーとの触れ込みなれど、観客に対す...
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☆☆☆★★
簡単に。
忖度コメディーとの触れ込みなれど、観客に対する忖度は無い。
とにかく省略による省略で構成されているので、観客には分かりづらい。
そこはそれ「言わんでも分かるでしょ!いや察してくれ!その程度の事なら頼む」…と如くに。
例えば、初めてエシェルと接触する場面。
エシェルとノーマンの関係を目の当たりにして寄って来る人達。
ラスト前のノーマンの決断と、教会の奥の一文等。最低限の説明に留めている。
コメディーと言うよりも、ほろ苦い人間ドラマでした。ユダヤ社会に精通しているとより分かりやすいのでしょう。
その考え方や、他人との接し方等を知っているなら特に。
アメリカ映画を観ていると、矢鱈と怒りに任せて暴力的になる場面を見受ける時が有りますが。「それ日本でやったら一巻の終わりだよなあ〜」…と、冷静に考えてしまう様に。
作品中に、エシェルからノーマンへ2度電話が来る。
本来怪し過ぎる程の男なのに、ある程度の地位に有る自分。自由な買物すらままならない自国の状況。1人寂しい夜にフッと思い出した様に、自分に対して親切にしてくれたお礼を。
そして終盤には、敢えて裏切りを示唆する電話を。
しかし、ノーマンはその全てを受け入り「私は裏切りません」と言う。
何処の馬の骨とも分からない自分を受け入れてくれた事に感謝を込めて。
更に…。
鑑賞後は自宅近くの百均で発泡酒を購入。
今日のつまみは作品中にエシェルがつまんでいたチョコレートに決めた。
安くてもチョコレートはチョコレート。しっかりとほろ苦く映画の余韻を再度味わう。
2018年11月7日 シネスイッチ銀座2
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