「これがリチャード・ギア⁉︎」嘘はフィクサーのはじまり ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
これがリチャード・ギア⁉︎
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極悪な詐欺師ではなさそうだが、常に胡散臭い主人公。若くもないのに鞄を斜めがけにした社会人って、「出来なさそう」に見える。そんな彼が苦労はしつつも投資家の間に何とか入り込む。時には家から追い出されながら。
少しは勘が働くのか、偶々目をつけ、値段もわからずランバンの靴をプレゼントした相手が3年後にイスラエルの首相になり、運命が好転。ニューヨークのユダヤ人社会と、イスラエルが交互に描かれる。主人公は常に色んな人にネゴシエートし、誰かを紹介し、人脈を築こうとしている。
良いことも長くは続かないのが世の常で、友達になった首相が失脚の危機に。しかも原因は私?みたいな。
なんだ、結局は小者の詐欺師じゃないか、と思わせ、しかし実は、首相の息子は念願通りハーバードに入学し、礼拝所は資金難をくぐり抜け、甥はラビに式を挙げてもらって韓国人女性と結婚でき、彼の関わったことは全て実を結んでいたのだった。
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