「ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の恋の相手は蠱惑的な美しさと気丈な気質を兼ね備えたバレリーナであった。」マチルダ 禁断の恋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世の恋の相手は蠱惑的な美しさと気丈な気質を兼ね備えたバレリーナであった。
この映画設定(実話に基づく)だけで、鑑賞することを即決。
エカテリーナ宮殿、マリインスキー劇場、ボリショイ劇場の内装及び、人々が纏う衣装、バレリーナ達の煌びやかさにまず、圧倒される。
バレリーナ同士の確執やニコライからマチルダを引き離そうとするロシア皇后マリアの人間臭いやりとりも堪能する。
それにしても、マチルダという実在の女性、相当な手練れである。劇中でも一人の大尉を破滅させてしまうし、悪魔的な側面も漂わせているところが蠱惑的でもあるのだが・・。
ダメダメなロシア皇帝ニコライの悲劇的な最後とは対照的に(劇中では描かれていないが)マチルダは数々の男性遍歴の末、ロシア革命後も貴賤結婚をし、地位を固めバレエ学校を開き、99歳で生涯を閉じている。
<あな、おそろし・・・マチルダ>
この作品、フライヤーには”ロシアで210万人が熱狂”とか、プーチン大統領のコメントも掲載されているが、上映禁止って、矢張りあの場面かなあ などと品のない連想をしてしまったが、マチルダを演じたミハリナ・オルシャンスカというポーランドの女優さんの美しさはそれほど妖しく、蠱惑的なのであった。
<2018年12月10日 劇場にて鑑賞>
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