「全盛期のロシアを再現!」マチルダ 禁断の恋 ちゅうみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
全盛期のロシアを再現!
帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世の若かりし頃の、バレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤとの禁断の恋の物語、実話に基づく。
舞台は1890年代のサンクトペテルブルグ。
その後ラストエンペラーは殉教し、ロシア正教会の聖人となったため、100年以上前の出来事とはいえ、この作品は激しい上映妨害が起ったそうです。
全盛期のロシアを再現した絢爛豪華な歴史絵巻という趣きですが、プリマの中でも嫉妬されるほど美しく勝気で小悪魔的、幾多の困難にもめげず奔放に生きたマチルダは、よく殺されなかったものだと感心しましたが、それどころか享年99!
逆にいつ死んでも悔いのない情熱的な生き方をしたのかもしれないです。
怪しげな降霊術や拷問など、呪術的なコトを司る者が″医者″と呼ばれていたこと、ロシア鉄道なども興味深かったです。
実話に基づくという点では興味深いですが、強い女と優柔不断な男のラブストーリー、とにかく男が情けない、この男の代でロシア帝国がロシア革命により崩壊したのも頷ける。なんて言ってはダメですが。。。
ラブストーリーとしては煮え切らずいまひとつ。
ただ、時代と保守的なお国柄を考えればこれが精一杯だったとも思えます。
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