劇場公開日 2019年6月28日

「反省はするんたせけれど、どうにもこうにも・・・」凪待ち はるさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0反省はするんたせけれど、どうにもこうにも・・・

2019年7月31日
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難しい

気温の高さで人は死んだりする。
汗まみれの作業を終えて、この映画を選んだけれど・・・
落ち込むには歳を取りすぎているし・・・できれば大笑いしたかったのだ。でも、敢えて観てしまった。
人の弱みにつけ込むような仕事だけは避けてきた。
弁護士、医者、警察官、などなど。
しかしその中にギャンブラーは入っていなかった。
この映画はギャンブラーの映画なのだ。

世界の気候変動のようにめまぐるしく変わる天気は人を狂わせ死に追いやったりもする。今、自分の置かれている立場の最悪の原因がたとえこの変な天気だとしても、自分を攻め抜くしかない時はあるもの。
誰でもが、どんなに平静を装い、ごく普通の一般人のように装いながら暮らしていても“郁夫”とそっくりなのだ。
「私は何も知らない無知な人間です。」と自分の意見を言う前に必ず言う人たちばかりになってしまっているいま・・・
抱え込んだ悩みは、その原因の所為にして、誰かを責めることで解決はしない。

本気になって「助けて!」
と、だれかに向かって叫んだ時からやり直しが始まる。

スクリーンの向こうから、そんな声が聞こえた。

はる