「どこまでもダメ男」凪待ち bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
どこまでもダメ男
それほど宣伝もしてないし、注目もされていない作品でしたが、レビューの点数通り、人間の弱さと愚かしさに焦点を当てた、社会派ドラマ。
白石和彌監督にしては、あまり血生臭さは感じなかったけれど、ギャンブル依存で、どこまでも落ちていくダメ男の哀れさをよく表していました。ジャニーズではできない役だろうなぁ。
主役の香取慎吾は、スマップ解散後はCMくらいしかテレビでは見ることなかったけど、悲愴感漂う、中年のダメ男役を見事に演じ、しっかり脱アイドルしていました。
ギャンブルにハマって依存症になると、これほどまでに愚かしい行動をとるのか、という怖さと哀れさが、これでもかと伝わってきます。
そうした愚か者を捨てる神もあれば、拾う神ある。人の情けから涙を誘う演出は、白石監督上手いですね。
但し、亜弓殺しの犯人は、登場人物のメンバーからして、早々に察しはつきました。そして、案の定でした。(笑)
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