「かみごたえのある地味さ」凪待ち Ishikawa Peroさんの映画レビュー(感想・評価)
かみごたえのある地味さ
白石和彌監督最新作。
香取慎吾主演。
白石和彌監督お得意のクライムサスペンスかと思いきや、話は香取慎吾扮する郁男に寄り添い、事件は起こるけれど郁男は何もせずただひたすら現実からにげるのでただ、ただ地味。
一番盛り上がるのは郁男が賭けで勝てるか固唾を呑んでじっと競輪を見るシーン。
それが人間の本質を見せてくれる。
とにかくダメな香取慎吾。
普段のイメージからは掛け離れた実年齢よりの顔と汚い立ち姿。
とにかくそれが良かった。
香取慎吾の存在感があっての映画。
ダメな1人の男の生き様を見る映画。
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