「本当の優しさって…」凪待ち shokotenさんの映画レビュー(感想・評価)
本当の優しさって…
この映画を観た友人が、あんな人 映画だから助けてくれる人がいるだけよ!とえらく憤慨していたけれど、私はちょっと違うと思います。自分の弱さ、愚かさを知っている人は本当に優しい強い。
そういう人って多くを語らずとも、同じ傷を持つ人にはテレパシーの様に、その優しさが響き伝わるものだと感じます。だからこそ、手を差し伸べてくれる人がいて、どんなに理不尽でも、人生を変えてはくれないけれど、寄り添ってくれる。イクオの人生は極端かもしれないけれども、津波で全てを失った石巻の方々の生活とがリンクするようで。あそこまで復興できたのは、同じ痛みを持った同士の優しさと強さではないかと思いました。日々の生活と仕事に追われ、下を向きかけていた私に、もう一度頑張ってみよう!と、静かな勇気を与えてくれた作品でした。そして何より、慎吾ちゃん、ブラボーでした!
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