劇場公開日 2019年6月28日

「優しさの痛さ暴力の哀しさ」凪待ち どんぐりんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5優しさの痛さ暴力の哀しさ

2019年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

郁男という人物を真摯に丁寧に演じ、繊細な感受性で受け止め、30年培って来た実力と才能で表現している香取慎吾君。
どの作品でも彼の演技力は高く、純粋にその役に同化してていて好感を持っていた。
本作では白石監督の実力によってより深く激しくその演技力をさらけ出されたと思う。
また彼に降りかかってしまったSMAPの悲劇、深い傷を負った後でもあり、悲しくも一層深みが増したと感じる。
暴力を振るうほど哀しさが深まり、どうしようもないろくでなしでもその心根の優しさに人は優しさで応えてくれる感涙の映画。
(震災復興の人々に寄り添ってもいる作品であるにも拘わらず、在京キー局は完全にスルーしている状況に怒りを通り越して呆れるし情けない)

どんぐりん