「まっすぐにしか生きられない」凪待ち にっしんさんの映画レビュー(感想・評価)
まっすぐにしか生きられない
圧倒的に香取慎吾の息遣いが伝わる演技が良かった。背景の描写はいささか古く感じたが、震災津波がリアリティーを増す。必死の生き方と、やり場のないやるせなさが加わり、香取演じる「木野本」を応援したくなる。自分にも原因がある巡り合わせの悪さは、イラつかせるも、平穏を望む「凪待ち」の状態か。津波に沈んだ平穏の生活は、もう戻ってこないのか。そこも「凪待ち」状態なのか。そんなことを考えながら映画を見た。リリーフランキーの最後の表情も印象的だった。
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