「タイトルが秀逸」凪待ち a0064さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルが秀逸
ひとり凪を待ちながら、郁男はどこにたどり着くのか。
どこにも救いがない中、人だけが優しい映画だった。
サスペンス要素が強くて、半世界に比べると作り物といった感じが強い。セリフも、少し文語体みたいなところが多かった。
でも、香取慎吾の等身大というか、いつもとは違う一面を見られて良かった。普段はキャラクター感が強いから、間近で映されると、思った以上にでかい体とパワーである。彼も、ある意味芸能界を郁男的に渡り歩いてきた面があるのもしれない。
凪待ち、いいタイトルである。凪は、一時的に海風が止んだ状態に過ぎない。風の中で凪を待ち、凪を経てまた次の風に吹かれる。この繰り返しの先に、私はどこにたどり着くのだろうか。
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