スピルバーグ!のレビュー・感想・評価
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彼は天才だ!
けれど、それでも悩み、己の信じるままに賭けていく、その姿に勇気をもらえる。
超有名監督。
ヒットも飛ばせば、歴史を題材にした大作も。
その度に、コメントを求められ、
過去作がDV化されれば、その当時を振り返るコメントを求められ、
学術的な研究の対象にもなり、ゴシップ的な関心も集める。
自伝的映画もご自身の手で制作され、
もちろん他者が撮ったドキュメンタリーも何本もある。
そんなドキュメンタリーの中の1本。
ご自身を始め、様々な方が、監督のことを、制作エピソードを、それを通したご自身の考えを語る。
映画通なら、監督の大ファンなら、すでにご存じのエピソードばかりかもしれない。
私でさえ、知っているエピソードがあった。
それでも、簡潔に、年代順に整理されているこのドキュメンタリーを見ていると、
監督の年輪を重ねる中での変遷が見て取れて、興味深かった。
既に有名な、父不在が、ドキュメンタリーの核。
それを基盤に、ご自身のルーツや関心に向き合う姿。
父・母・妹のインタビューも交えて、描かれていく。
そんなファミリーヒストリーと監督作の映画が交錯していく。
その一方で、
稀代のエンターテイナーだが、監督なりのこだわりも紐解かれていく。
細かいところで、私は気が付かなかった演出意図。
例えば、『宇宙戦争』。最初の攻撃からレイが自宅に戻って、自身がかぶった埃を払うシーン。私が埃と簡単に見て取った物は遺灰だそうだ。
そんなトリビア的なエピソードが転がっている。
そんなエピソードを単発・トリビア的に知るよりも、
この監督の大河的な年輪史の中で知ると、また違う感慨が湧き上がる。
映画のエピソードだけではなく、人間関係も「そうなのか」と納得。
新進気鋭の監督たち。お互いアイディアを出し合い、お互いをリスペクトしながら、自分自身のオリジナリティを磨いていく。
どの時代、どの分野でもそうだが、やはり、仲間がいるところで、才能って、より高みに向かうんだなと思う。
次から次にアイディアがわいてくる監督。
ヒットメーカーとしてのプレッシャーも相当だろう。
だから、ストレス状態も半端ない。
でも、作り続ける。
その姿に勇気をもらえる。
他のドキュメンタリー、『フェイブルマンズ』は未見。
トム様が出演とあり楽しみに鑑賞。
トム様出演作『宇宙戦争』『マイノリティ・レポート』が取り上げられていて嬉しいが、インタビューシーンはあっと言う間に終わる。もっと、見たかった(´;ω;`)。
取り上げられている作品は、このドキュメンタリーの監督・制作の方々の意図によるものか。
初期の『激突!』『ジョーズ』に比重が置かれるのは、監督のキャリア的に仕方がないとして。監督の代表作、人気作の羅列にはなっていない。鑑賞する人によっては、なぜあの作品が取り上げられない!!!となることもありそうだ。
私的には、トム様の作品と、大好きな『未知との遭遇』が出てきたから満足だけれどもね。
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