劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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自然と流れる涙…ホッジンスの言葉が刺さる
上映初日と今日で2回観ました。
TV版の神回である第10話の少女アンの事からスタートしたのは本当にビックリ&ありがとうの気持ちです。
まさかアンの孫がヴァイオレットの事を…いきなり泣かされました。
自分は年齢的にホッジンス(社長)の言葉がいたる所で刺さり…特にギルベルトに向かって「この大馬鹿野郎!」と叫んだシーンは大泣きでしたね。
気が付いたら完全にホッジンス目線で映画を観ていた…
安い言葉を並べて内容を語りたくないので…最後にホッジンス風に一言…よかったね。ヴァイオレットちゃん…
監督、京アニ関係者の方々、そして素晴らしい声優の方々、最高の作品をありがとうございました。
愛を知った少女の集大成
テレビ版では無感情だった少女が様々な「愛してる」を知って行くうちに自らの苦悩、思いやりを身につけて成長していきました。
映画では、様々な「愛してる」を知った少女が傷ついた人に「愛してる」を教えていきます。
物語ラスト辺りにエンディングテーマである道しるべが意味をなした時一気に感情が高ぶること間違いなしです。
感想
マスク着用だったため涙と鼻水でマスクがえらいことになりました。
この作品に出会えたことはまさに一期一会だと思います。
つまるところテレビ版見た人はもれなく見ると幸せになれる物語です
「心が擦れたな」と思った時に観ようと思います。
上映開始10分ほどで鼻をすする音がちらほらと聞こえてきました。
このアニメーションを観ていていつも思ってしまうのが、コマ割りと構図素晴らしさと物語の構成のうまさです。
どんな絵コンテ描いていて、どういう指示をだしているのかと思ってしまいます。
それらを可能にするのは美しい画と細やかな動きなどのアニメーション力があってこそなんだろうと思います。
脚本、アクターの力量は「言わずもがな」です。
色んなバイオレットの表情が見れ、色んな「バイオレットちゃん」が聞けたのが嬉しかった。
「もう一つ展開があったら」、「最後のバイオレットの感情表現の動きはどうなんだろう」とも思いましたが、バイオレットの気持ちを描く映画としては余計な事はせずに、すんなりといった方が良かったんだとエンドロールを見てる時に思いました。
感情表現の事は石立監督が舞台挨拶でも言われていて私も間違っていたんだ、と思いました。
エンドロールは見てて「あっ」っと声を上げそうになりました。
この映画からバイオレットに入った人は、それはそれで「いいな~」と思います。
これ観て、面白かったならテレビ版等の過去作を見て色々と伏線回収していくのも楽しいと思うので。
基本、「名作の玉手箱や~」的な物語ばかりなのでラストを知っていても十分に楽しめると思いますし。
今回は舞台挨拶の中継付を見たのですが、今まではそういうのには余り興味がなかったのですが、色々聞けて面白かったし、特に浪川さんがとっても良かったです。
「やっぱり、すごいよ!!京アニさん👍」です。
ファンの望んでいた通りの完結編というところでしょう
ファンの予想を裏切ることのない映画だったのではないでしょうか。
良くも悪くも。
驚きはありませんが、美しく終結していてそれはやはりかなりうれしい。
ヴァイオレットの義手は海水に浸かっても動くし、そもそも浮くのか、というのは野暮でしょうね。
後味の良い完結
心理描写や行動に起因する回想など、一つ一つを丁寧に作り込んでいる印象を受けました。
京アニにも敬意の念を表します。
とはいえ、個人的にはあっ、やっぱ生きてたんか…というご都合主義の気持ちも拭えない。
ヴァイオレットが大きな傷を受け入れ、仲間と共に前に進んでいくっていうのを想像してたんだけど、まぁこれはこれで気持ちの良い完結の仕方だったのかなぁとも思う。
ヴァイオレットが思いを伝える物語
この物語の人物達は自分の「思い」を「相手」に伝えようとします。
それは、手紙でもあり、電話でもあり、対面でもあり、あるいは壁越しにでもあります。
主人公であるヴァイオレットは、自分の「思い」も理解できず、「相手」も生死不明。
そのような中、人々が思いを伝えることを手伝いながら、成長し、あいしてるをわかるようになり、少佐の行方もわかります。
紆余曲折あって、対面した二人ですが、自分の思いを伝えることは難しいものですね。
やっと伝えた「思い」は、心から(sincerely)、あいしてる。
でした。
すごく良かったです。
少々強引なところもありましたが、それすら美しく感じました。
こんなに綺麗な終わり方をした上に、余韻も残る素敵な作品でした。
今度はヴァイオレットが幸せになる番
外伝から知ったシリーズですが
それも感動したので今作もと観賞
感想は
必ず想いを届けるというテーマが
作品内外の色々な事に符合し
また感動することが出来ました
人々の想いを代わりに伝える
手紙代筆のドールとして着実に実績と知名度を
あげつつあるヴァイオレット
しかし肝心の本人は伝えられぬままの日々…
と思った矢先思わぬ知らせが入り
「少佐が生きている」
TVシリーズや外伝ときてとうとう
ヴァイオレット自身が想いを手紙で伝える番…
少しずつギルベルト少佐との出会いからの
エピソードが綴られていき
最後に少佐に言われた「愛してる」の意味が
今のヴァイオレットにはわかるようになり…
しかし人間素直にはなれないもので
本心を伝えられないもの
そこで手紙が大事な役割を果たす…
作り手の京都アニメーションの作品への思いも
伝わってくる印象深い作品でした
色々書きたいんだけど書けないですねぇ
京アニにはこれからもこんな想いを伝える作品
期待していきたいですね
サブタイトルについて
opでの「sincerely(心から)」edでの「あいしてる」繋げて「心からあいしてる」この一言が全編を通してヴァイオレットが行き着いたギルベルトに対しての答えなのだと感じました。他にも言いたいことはたくさんありますが今はこれだけで十分です。
すごく、良かったです。
本当に美しく、脚本も良かったです。
相手への想いは、話したり、書いたりして伝えないと、伝わらない。
このメッセージは、全編を通して、一貫しており、今回もしっかりと表されていました。
本当に最高に良い作品でした。
ということを前提に、疑問点というか、ちょっと残念に思ったことです。
ギルベルト少佐が帰って来なかったこと。
帰って来なかった理由が、ヴァイオレットのことであったこと。帰れない理由が、自分以外にあったのではなく、自分で帰らなかったこと。そして、訪ねてきたら、会っている。
帰って来なかったのが、ギルベルトの人柄といえば、それでいいんですが、、。私には帰って来なかった理由が、ちょっと、うーんでした。
ヴァイオレットが、最後まで、ギルベルトに愛してるとは言わなかったこと。(聞き逃した?!)言えないのが、仕方ないのかもしれないですが、言って欲しかったなぁーと個人的な希望です。
ギルベルト、ヴァイオレットに会うのに、ひっぱり過ぎたかなと。
そして、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの物語が完結してしまって、郵便社の仲間たちと愛してるを伝える物語をもう観れないこと。
これが一番残念かな。
あほほど泣いた
本気でくそほど泣いた。ハンカチ持ってきてないことを後悔しながら開始二十分くらいでマスクの針金部分を濡らし既に泣いてました。マスクがひんやりしているので自分が泣いていることに気づきました。
以降ネタバレしかありませんのでご注意ください。ただ映画中に心の中にあった叫びの羅列です。
過去の回想において新規のものもありましたが、以前のアニメの使い回しが多く使われておりそのシーンが何度も繰り返し現れるので少しくどく思われる方もいるかもしれません。
前回の映画の外伝でも思っていたのですが、ヴァイオレットの姿が変わらず年月の経過がいまいち感じることができないです。周りの姿が変わっていく中戦時中から変わらずにいるという対比なのか、お洒落といったものに疎いという現れなのか迷いどころです。
ユリウスくんに関してはしんどいです。病院にいる彼を見た時から私は察してしまって薄っすら涙を浮かべ、それからずっと泣いてました。私自身が涙腺の脆いそういう年頃になったのかわかりませんがヴァイオレットとともにダブルで涙腺を絞りにやってきます。本気で雑巾かっていう力の強さでえげつなく絞られます。2つ隣の人間がポップコーンボリボリ食ってようが一本一本丁寧に指の関節鳴らしてようが気にならない!TOHOは紙袋でポップコーン売るのをやめよう。
細かい台詞は覚えていないのですが、少佐が新しい人生を生きさせてくれ?といったときはお前この糞!!!と心の中で叫んでいました。
大佐の麻袋に詰めてやりたい気持ちがよくわかる。初めてお前と心が一致した感じがするよ。私も麻袋に詰めて袋の口の部分で首をきゅっとして一発殴ってそのぐるぐるしてる思考を頭から追い出してやれば、もうちょいすいすい物事いくぜこの野郎と思ってました。へたれもいいかげんにしろよ!!!と思ってましたが泣いていました。
大雨の中、悲痛な声で少佐を呼ぶヴァイオレット。少佐、入れてやれ!!!!!大雨だぞ!!!!!かわいそうに捨てられた犬みたいになってるヴァイオレットを入れてやれお前は鬼か!!!!!濡れた服が肌に張り付いた始終ずっとお前のせいで涙目になってるヴァイオレットを部屋の中にいれろ!!!!
同じくずぶ濡れの社長さんのことは忘れてました。画面に映らないから他所の家にでも入れてもらってるのかと思ってたごめんな。お前そんな薄情なやつじゃないなよな。父性が高まりすぎてエアヴァイオレットちゃん作り出してたもんな。子供は男の子でも女の子でもお前は馬鹿みたいに泣いて喜んでちゃんと良い子に育てられると思うよ。泣けるなクラウディアお前が一番好き。
少佐に気づいた瞬間、走り出して一ミリの躊躇もなく海に飛び込むヴァイオレット!!その思い切りのよさがヴァイオレットエヴァーガーデンそのひとだ!!!さすがだよ!!!私は坂ごろごろ転がったり海飛び込んだりその勢いのまま抱き合うんかと思ってました。そううまくいくわけがなかった。
泣かないでくれ、君の涙を私は拭うことができないんだ????誇れ!!!!お前のへたれは本物だ!!!最高だよ!!!!おててはお手紙で埋まってるもんな、もう一本は無いもんな!!拭えないもんな!!!!最高だよお前は正真正銘のヘタレだ!最高!そのまんま生きてくれ!!!微妙に開いた二人の距離が最高に良かった。ヴァイオレットが感情でいっぱいいっぱいで涙があふれて仕方なくて少佐を呼んで呼んで、何かを言おうとして言葉が出てこなくてどうしようもなくて、少佐がどうにか一歩一歩足を踏み出す。馬鹿みたいに本当によかった。お前のへたれこんちくしょう一発殴られろとか思ってたけど、お前のへたれ具合に惚れたわ。最高だな。私はずっと泣いてたよ。
最後のシーンはベッドですか??????
二人でベッド???の上に座って指切りしてるの??????ハァーーーーーー!!!????ハァーーーーー!!!!そうやってな、過度に視聴者の想像を煽るのは罪では??????ハァーーーーー!!!!!!無意味な呼吸を繰り返してしまうーーー!
見終わってから頭が痛いんですが、間違いなく泣きすぎました。めちゃくちゃ涙液失ったからか目が乾くというかとても眠たいです。良い夢が見れる気がする。とてもよい映画でした。
あいしてるを教えてくれてありがとう!!
ただただ、泣いた。
声をだして泣くまいと、必死だった。
私は劇中、直感的に京都アニメーションから2つのメッセージを発せられていたと感じた。
一つ目は、サムアップ👍と同時に「心配も過保護も同情もいらない。」というセリフ。
これらは、京アニからファンへの「もう、大丈夫だよ。」というメッセージと受け取れた。
そして、二つ目は、指切り。
これは、どこか側で見守ってくれている仲間たちやファンへ向けての「これから先も京アニは、歩みを進めていく。」という、誓い、宣誓のように受け取れた。
バイオレット・エヴァーガーデンは、私の心の支えです。
京都アニメーションの皆様、本当にありがとうございます。
私はこの映画を「あいしてる」
本当に、この映画に出会えて良かったです。
TVシリーズから見ていますが、どのお話よりも深く、深く心を動かされました。
TV シリーズでは伝えたい思いを「残す」ことに重点を置いていると感じましたが、
今作では「伝える」ことに特化した内容であると思いました。
遠く、近くにいない人、、、
やっと扉越しまで近づけた人、、、
それぞれの内には伝えたい、もしくは秘めたる思いがあって素直になれない。
そして、その思いを伝えなければ、
相手には分からない。
私にも共感するものがあり、
涙を止めることが出来ませんでした。
内容についてもう少し深く触れます。
ヴァイオレットは多くの仕事をする中で内面が成長していきますが、今作はその集大成であるように感じました。
以前まで、自分自身の感情すら分からなかったヴァイオレットが、
自分の口で、声に出して言おうとする様を見て、そこから泣きっぱなしでした。
少し長くなってしまいましたが、
非常にオススメの映画です。
全く知識を入れずに見るよりも、
TVシリーズ、外伝を視聴の上でご覧になられた方が、何倍も楽しめると思います。
感動の連続です!
ヴァイオレットの成長・ギルベルトとの再会、なにを見ても感動があとからあとから湧いてくる作品!
京アニ作品の劇場版は、これが3作目。やはり、泣いてしまいました。3回も?
舞台挨拶中継も、監督・石川由依さん・浪川大輔さん・TRUEさんの裏話も楽しめました。
京都アニメーションの皆さん、感動をありがとうございます!
心から…あいしてる
ヴァイオレットの成長の物語。
全ての場面、呼吸、音、声に…愛してる…が感じられる作品。
この映画から愛してるの叫びが全身に伝わって自然と涙が溢れてしまう。
こんな素敵な作品に出会えた事に感謝、こんな綺麗な作品をつくり、つくりあげ、思いを繋いでくれたアニメーターの方々に感謝したい。
期待した程では
まず、公開に至るまでにあった騒動に伴う事に関しては評価対象にはしません。
そのうえでレビュー。
絵は相変わらず綺麗です。しかしテレビシリーズからのカットが多いのは気になります。
話の中身はテレビシリーズと殆ど変わりませんね。そこの善し悪しは個人の判断となります。私は気にならないタイプなので楽しめました。
ただし、それも途中までです。
後半には少佐が生きていた事が判明しますが
当初はベタな記憶喪失ネタかと疑いましたが、まさかソレを下回るとは。
少佐のあまりな身勝手な発言にまだ記憶喪失の方が良かったと思うレベル。
いや、作中で登場キャラが言っていた少佐の兄と結ばれるという話の方が面白いのでは?
そもそも認識票が無いからと軍人なのに放って置かれるのがあり得ませんけどね。
そこら辺の細かい設定のいい加減さが気になる人は見ない方が良いかも。
期待し過ぎたかも、でも。
最高傑作、アンの50年分の手紙からスタートする展開にテンション上がる。作品はこのエピソードとユリスの話、ギルベルトとの再会で構成されている。
2時間半という時間もこの3つの話には足りず、詰め過ぎと思え、絡み(自分の死後に渡す手紙、指切り)の少ないユリスの話は無しでも良かったのかも。
ギルベルトとの再会とデイジーがヴァイオレットの足取りを辿ることで、その後を見せる形を丁寧に描いて欲しかった。その意味では相手が少しずつ心を開いていく外伝の方が面白味があった。
しかしながら、ユリスの最期が一番泣けた。劇場内の鼻をすする音もそこがマックスだった。(同日のTVアニメ「俺がいる 完」の方が泣けたけど)
ギルベルトが生きていたというのは嬉しい気持ちはあるが、作品をチープにしてしまった感もあり複雑。しかし、ヴァイオレットに幸せになって欲しい気持ちを上回ることはなかった。
ヴァイオレットがギルベルトに「あいしてる」を伝えるところが描かれていなかったのはなぜだろう。ヴァイオレットに一番言って欲しい言葉なのに。言葉に出来ない程の「あいしてる」だったとしても、言葉にして欲しかった。
「あいしてる」を知らない少女はデイジーに「あいしてる」を伝えさせる人にまで成長したのはわかるが、ヴァイオレット自身がそれを伝えなければ、物語は完結しないように思えた。
チケット購入から丁度1年。
待たされることで期待度は増し、公開をどれほど待ち望んだことか。それが自身のハードルを上げてしまったことは否めないと思います。
観て良かったと思いますし、良い作品であることには間違いありません。
いやー違う違う。良し悪しを語れる者の訳が無い。「ヴァイオレットエヴァーガーデン」が大好きで、劇場で鑑賞出来た、それが幸せでした。
そこには確かに「あいしてる」があった
85本目
これは、今まで沢山の人の物語に寄り添い感情を知ってきた1人の少女が、ついに自分の感情と向き合う心の物語。
TV版全13話に外伝と、丁寧にヴァイオレットの成長を描いてきたからこその繊細な成長の表現は、全てを見守ってきたファン達への贈り物のように胸と涙腺に突き刺さる。
今回の話しはヴァイオレット・エヴァーガーデンという1人の少女の成長譚の締めとして素晴らしい仕上がりでした。
ずっとずっと会いたかったギルベルトについに会えるかもしれないという喜びと戸惑いと混乱と恥じらい、全てが入り混じり「気持ち悪くないでしょうか…」と漏らすヴァイオレットに、こんなに人間らしくなったんだねぇとしみじみしてしまう。
この作品、本当に何から何まで「ずるい」。
完全にずるい展開のオンパレード。
そもそもTV版で号泣必至のアンのエピソードから始まるあたりが本当にずるい。
そんなの泣いてしまうわ。
「その展開はずるいよ(泣きながら)」
「その表現はずるいよ(泣きながら)」
「そのセリフはずるいよ(泣きながら)」
「ここでその曲はずるいよ(泣きながら)」
何回出てきただろうか…本当にずるい(泣きながら)。
特に今作で描かれるユリスのエピソードは本当にずるい。そんなの泣くに決まってるじゃん。
劇場内から啜り泣く声、鼻を啜る音、抑えきれない嗚咽が聞こえて来る。当の自分も嗚咽を抑える気もなくマスクもタオルもグショグショになってしまった。
(プレミアボックスシートで良かった…)
観客同様、最後には泣きじゃくるヴァイオレットが、ついに作中ではギルベルトと対話することなくエンドロールを迎える。あんなに感情を出すことがヘタクソだったヴァイオレットが、感情に溺れてしまう。
それをそのまま表現したことに脱帽。
だって機械のように感情が無かったんだよ?最初は。
そんな女の子が泣いて泣いてどうしようもなくて、太ももを叩いても叩いても言葉が出てこないんだ。
エンドロール後、きっと沢山の人たちに愛されて素敵な人生を送ったんだろうなというのが良くわかる、余韻を残す終わり方が最高でした。
作中ではついぞ「あいしてる」を直接伝えることはしなかったけど、そこには確かに「あいしてる」があった。
沢山の人達の「あいしてる」で生まれた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という1人の少女の生涯がそこにあった。
素晴らしい作品でした。
個人的にここ数年で1番泣いた作品でした。
京アニといえば悲しい事件がありましたが、
この作品が無事公開されたことで、報われた方々が沢山居るのではないかと思います。
残された人達の悲しみではなく、そこに共にあった想いが形になったような素敵な作品でした。
自分たちも「あいしてる」を知り、「あいしてる」を伝えていきたい。
そう改めて思い直せたような気がします。
この作品を世に送り出していただきありがとうございますという感謝を持って、この感想を終わらせたいと思います。
本当に素敵な作品をありがとうございました。
全ては此処に至る為の物語
病気の子供のエピソードとか、こんなん泣くに決まっとるやん!ズッルいわ~。んで、ヴァイオレットのギルベルトを想う健気さに泣いて、最後のギルベルトとの再会にもらい泣きして。もう、めっちゃ泣かされましたわ。
恥ずかしながらテレビ放送から2年も経った今年になって「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」にハマってしまいまして。会社の人から薦められて、あの有名な京都アニメーションの作品って事で興味本意にnetflix で観たらもうドハマりです。そこから京アニショップに登録して原作小説を購入して読破。アニメも2周目観て、再び京アニショップからファンブックまで買ってしまう始末。
でも、テレビが綺麗に終わってたので映画は蛇足にならないかと不安だったんですよね。そんな事は全然杞憂だったんですけど!映画もちゃんと完結してて良かったです。そしてまぁ泣けました。
先ずテレビで一番泣けた10話のストーリーを最初から絡めてくる所からしてズルい。まんまと引っ掛かるんですけど、狙い過ぎですよね?オペラの歌姫や劇作家等ちゃんとテレビでヴァイオレットが出会ったキャラクターを盛り込んでくるのも嬉しい所です。劇中ではテレビの最終回から4年ぐらいたっているのかな?アイリスやエリカ等のアニオリのキャラクター達もしっかり成長してて。正しく理想的な続編です。
で、相変わらず演出が上手いんですよ。雨の中でヴァイオレットが少佐に会えない事に気が付いてショックで半歩後ずさりする仕草とか。ラストの花火のシーンでホッジンズがフとヴァイオレットを振り替えってもいないシーンとか。文明が進んで電気が発達してきたのに対して、寂しそうに街灯を眺めるガス灯おじさんとかも含めて、ちょっとしたシーンの演出が物凄く良くできているんですよね。
でも、1つ不満点を上げるとしたらギルベルト少佐のキャラクターの変更でしょうか。これは原作まで読んでイメージが既にあった自分が悪いのですが、原作ではめっちゃできる頼りがいのある男だったのに、映画ではウジウジした引きこもり気味の性格になっちゃってて。全てに原作と一緒じゃなきゃいけないって言うつもりは毛頭ありませんが、男前の少佐が観たかったって気持ちもあります。できる男がヴァイオレットの前になるとワタワタしてしまうギャップが良かったのに。
まぁ、あの情けない感じだから最後のヴァイオレットとの号泣シーンも説得力あったんですけど。ヴァイオレットの泣きっぷりにはギルベルトにガックリしててもつられましたよ。あ、ギルベルトにガックリな分、兄のディートフリートの株が爆上がりでした。
何はともあれ最後はハッピーエンドで良かった❗みちしるべの挿入の仕方も素晴らしく、今まで観てきた全てはこのハッピーエンドに至る為の物語だったんですね。ホント日本のアニメーションのクオリティの高さを存分に味わえる作品でした。
再観賞
2020/10/31
舞台挨拶ライブビューイング回にて
2回目でもやっぱり泣けました。涙活に最適(笑)
2回目だとギルのキャラを受け入れられたかも。舞台挨拶でギル役の浪川大輔さんが「最近悪落ちするキャラを演じる事が多かったんですけど、ギルを演じて王子様役が増えました」って言ってたのが面白かったです。
舞台挨拶聴いてて、凄い悲劇を乗り越えて作られた作品なのに、そんな事を思い出させないような挨拶で、逆にプロ意識の高さを感じました。あの悲劇より作品の持つ力を信じているんだろうなぁ。改めて、この作品に出会えて良かったと思いました。
2020/12/4
3回目!入場特典「エカルテ島からのハガキ」ゲット‼️ハガキには
「親愛なる来場者様へ
心より感謝を申し上げます」
と書いてあるそうです✨
最高!!!しかし少し思う点も
最高でした。
....いや本当にこの言葉に尽きます。
作画の緻密さ演出。特にキャラクターひとりひとりの表情が本当にいいですね。
キャストの方の演技もただただ引き込まれました...只々脱帽
しかしどうしてもストーリーに好きになれない点が...
具体的に言うとギルベルト少佐が生きていたですね
TVシリーズで彼女が多くの人の気持ちに触れ
手紙を通し多くの人の願いを叶えるが彼女自身の願いはもう叶うことはなく
そこに彼女自身の葛藤やもどかしさ、辛さが外伝含め多く描かれてきたと思う。
その積み上げはギルベルトさんの死という前提があったものでしょう
本映画も思いを伝えるべき相手がいるユリス君に対し、願いがもう叶わないヴァイオレットが
対比として書かれているように思えた。思いを伝えれるときに伝えるべきと言ったのも指切りしたのもギルベルトさんとはもう会えないというのを自覚しているからであろう。
そんな積み上げに積み上げてきた問題提起の前提を
実は生きてましたとスッと崩されるのはかなり違和感を感じた。
え?散々少佐はもういないんだ....みたいなくだりがありながらそんな風に解決させるの???
みたいな
お祭りのシーンであった会話を借りるなら、
Q,”強く思えば願いが叶う。では願いが叶わない場合どうすれば?” という問いに
A,”願いが叶う状況用意したよ!”
という問題の前提を変えるご都合的な感じになっててそこが残念だった
どちらかというと彼女自身がどう少佐の死と向き合い生きていくかが見たかった。
というか、少佐に届かない手紙を書いたり大佐と船で思い出を慰めあったりとおっ!これは前を向く助走をつけてるなのように見えたのだが
....後半そこから180度変わって実は生きてました展開でかなり、ん?と思ってしまった。
本映画で描きたかったのは彼女の成長ではなく”思いは叶う”だったのだろうか
そんな気がします
と散々書きましたが、彼が生きてるとわかってからの各キャラクターの振る舞いや
感情の起伏はリアリティがあってかなり引き込まれました。
ギルベルトさんが生きている事を知らせなかったのも?納得できる理由があってよかった。
(少なくとも記憶喪失とか安易な理由でなくてよかった)
最後の駆けるシーンはずっと泣いてた気がする。
(というか泣けるアニメ作品って大体みんな走っている気がする。これされると涙腺が緩みます)
思った点はつらつら書きましたが何度も見たい傑作だと思います。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品に出合え引き込まれたことを誇りに思います。
ありがとうございました。
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