劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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少佐がこちらが望む程の器を持っていない
一番綺麗なシーンであまりに感情移入出来なくて、折角速足でテレビ版と外伝を押さえて公開〆切間際に飛び込んだのが何だかとても徒労に感じてしまった。
これは何でだろうとあの超絶美麗な泣き部分でどうにも疑問が止まらなくなってしまいました。
何に感情移入出来ていないのか。
自分は4年かけて成長したヴァイオレットを少佐に認めて欲しかったんだ。でも、少佐がその器がないネガティブナルシストで、あのシーンでも「俺には」「俺では」から始まったから失望しているんだ。
会ってあげてよ、会ったらあの頃のヴァイオレットじゃなくてびっくりするんだからと思っていたから、会った時にあまりにヴァイオレットの話をしなくて拍子抜けしてしまったんだ。
「本当に...君なのか?」みたいなの、欲しかった。欲しかったのよ。まず髪型変わったところを誉めなさいよ!
あとは、少佐が会いたくない動機付けが、ヴァイオレットの会いたい気持ちに対して弱かった。もっともっとキリングマシーン描写が必要でしたね。リモートワークの件は蛇足に思えたので、その辺りの全てをもう少しカジュアルな話に置き換えて、少佐の旅部分をもう少し厚くしてPTSD感を補強して欲しかったな。
あと、島で農家の単純労働で罪を忘れて、なんかちょっと微笑んじゃったりなんかして。ならまあ会わないのも分かるけど、島にいても辛くて辛くて、毎日暗い気持ちで。って何か違わないか。安息の地なんでしょう?島の生活ぐらいは楽しんで欲しいよ。島の描写も寒風吹きすさびながらも晴れている日ぐらいはもっと光の粒に溢れているべき。ライデンシャフトリヒの港よりは流石にきらきらしていないと…そう考えると、市長の件も大佐にアームロックかました部分も、労力の無駄遣いのように思えてくる。
少佐の描写があまりに不十分で矛盾も多い。作る方も可愛いヴァイオレットを沢山描きたかったのは分かるけど、この作品は構造としてはキャラものではなく、ヴァイオレットの成長を軸とした物語だったのでは。4年間の成長の総決算として少佐に会うのだから、少佐側の辻褄は合わせて欲しかった。
加えて言えば、少佐のネガティブナルシストをある程度排した上で「主従関係から一歩進んだ関係」まで見せて、本当に成長した姿を見せて欲しかった。何だか感極まっちゃって意味のあることは何も言ってなかったように記憶している(ただし、例の場面はスクリーンは見てたけど完全に気が散ってたので「ヴァイオレットちゃん可愛い」ぐらいのことしか思ってなかった)けど、弱い少佐も含めて評価して肯定して一緒にいましょうという、逆に少佐のメンタルを補填するようなところまで到達して欲しかったと思う。そもそもあの絶対的主従関係が怖いほど気持ち悪く感じてたのは少佐の方だし。というかこちらもアレやっぱりちょっと怖いと思ってる。依存的な恋人のメンタルなんだよなぁ。
作品のピークはテレビシリーズの手紙50年分書いて号泣するヴァイオレットだったなぁと思ってしまう幕切れでございました。残念。
追記
みんなマジでTV版全部観た後にこれ観て感動してるの?不思議なもんだなぁ。
少佐の主観で考えると、描写された部分だけでは全く感情が繋がらないと思うけど。
何に感動したのか教えて欲しいよ。
自分は空白時間を超えてヴァイオレットのあまりの成長に衝撃を受けた少佐が、自らの罪の意識をそのギャップが十分に癒して、過去を振り返りながらもヴァイオレットとの新しい関係を築くような話を期待していた。その過程で一回突き放したのであれば、あのクライマックスで全然問題なかったと思う。
こいつをあのクライマックスに持っていくために必要な変化、作中では何も起きてなくない?
反射で泣くなよ。自分は腹立たしいです。
ただただ素晴らしかった!
TV版、外伝と観てきて、完全に父親目線になっているのかもしれませんが、ヴァイオレットが幸せになってくれて本当に良かった!!とにかく最高の結末でした!!
ヴァイオレットが船から飛び込むるシーン、たまに、あの高さであり得ないとか何で飛び込むの?とかスクリューが危ないとか、野暮な事を言っている人もいますが、あそこで飛び込まなきゃヴァイオレットじゃない!
あんなに想い続けて、でももう会えないと諦めていた所でギルベルトが来てくれて、感情が爆発しないわけがないです!むしろあそこで飛び込まなかったら、ギルベルトへの想いはそんなものだったのか?と思ってしまいます。あのヒラヒラした服で平気でスカイダイビングしたり湖に飛び込んだりしちゃう娘なんですよ!ヴァイオレットは!
ギルベルトとの再会シーン、ヴァイオレットはギルベルトに伝えたい事が沢山あったと思いますが、上手く言葉にできない自分がもどかしくて、手で自分の足をトントン叩くしぐさは最高でした!何も言わなくてもいっぱい気持ちが伝わってくるというか。首をブンブン振るのも良かった!
あそこで簡単に愛してるって言えないのがヴァイオレットの良さというか、すごくリアリティーがあって良かった。
最後郵便局のおじさんがデイジーにサムアップをしたりヴァイオレットが切手になってたり、ヴァイオレットはエカルテ島で皆に愛されていたんだろうな、と嬉しい気持ちになりました。
エンドロールの後の指切りも良かったなーー。
ヴァイオレットが幸せになれて本当に良かった!
DVDも絶対買う!
ヴァイオレットの成長日記
原作は読まず、アニメで見てました。
最初は感情を知らない少女だったのに、
ここまで成長したんだなと親目線の様に感じました。
手紙を通して色々な人の感情を知り、
言葉の裏にある気持ちを理解していく。
純真無垢なヴァイオレットだからこそ、
素直に吸収していけるのかなと。
じゃあ誰がそのヴァイオレットを守ったのか、
それは弱い人間だけどその分優しさを持っている
ギルベルト少佐だと思いました。
「少佐のそばにいたい」
その一心でヴァイオレットは生きてきた。
それがいつからか少佐の最後の言葉、
「あいしてる」を知るために生きていく。
少佐が生きていて良かったと思いました。
私はギルベルトがヴァイオレットに
会えないと言った気持ちが理解できました。
自分を戒めるために
自分達が被害を与えた島で暮らし、
子供たちに教えるのは戦いでなく知識。
最初は記憶喪失で会えないのかと考えましたが、
贖罪の為とわかり、ギルベルトらしいなと納得です。
ヴァイオレットの成長に
ギルベルトも驚いたでしょう。
たくさんの人との出会いがあったからこそ成長した、
ただ原動力は少佐の言葉があったから。
ギルベルトがどう感じようと
ヴァイオレットを大切に思っていた事、
その思いはヴァイオレットに伝わっていた。
ヴァイオレットの本心が、素直な気持ちが
ギルベルト宛ての手紙には詰まっていました。
しみじみ素敵な手紙だと感じました。
手紙だからこそ伝えられる気持ち、
そして伝わる気持ち。
手紙を通して気持ちを伝える事の大切さ、
そしてヴァイオレットの成長
この2つの軸が綺麗にまとまってました。
最後のシーンは絶対ヴァイオレットで
終わらせてほしいと思ったので、
2人の約束のシーンが最後で大満足でした。
ちなみに一番グッときたシーンは、
ホッジンズの「大ばかやろう」です。
この作品をつくってくれた全ての方に感謝です。
尺稼ぎ多すぎ&男がショボい!!
なかなか始まらない長すぎる導入部、中盤の取って付けたような少年のエピソード等、本筋以外の尺稼ぎが多く、またBGMが感動系のものばかりで押し付けがましく苦行でした。男があまりにもショボく、少佐まで上り詰めた人物だとはとても思えませんでした。男ならどんなに情けない姿になっても、自分を訪ねて来てくれた想い人を追い返すとか、女に恥をかかせてはダメです。ヴァイオレットの欠損の原因は少佐なので、どんなにヘボい男でも関係を切られたら困るという事なのでしょうが、外伝が良かっただけに監督と脚本家が違う本作にはガッカリしました。共に外伝の監督・脚本家の上司の様なので、原作を改変してこれで通すとかワンマン・パワハラ職場の様な気がします。
(T-T)泣きのトラップが随所に、、、。
レビュー見れば前作、テレビ放送?みなくても流れは把握できるでしょう!
終始泣きのトラップが張り巡らされていて油断するとみっともない位に号泣してしまうので注意してみて下さい。元女兵士がドールという手紙代筆業を経て人の気持ちを知っていく物語。思い人の元上官を探すが、、、、。
言葉と本心は違うんだね、、、わかってはいるがその人を真に思わないと出てこないし行動にも移せないんだってことかなぁ、、、?
バイオレットが船から飛び降りるシーンは感動、、、その人を思う気持ちがグッと伝わる。
よかった!
最後の海のシーンは背景の海と2人の大きさがあってないような気がします。
巨人が2人海の上で、、、、。
誰かも言ってましたがエンディングの曲、少し強いような、、。
京アニ作品、、、流石絵がキレイ。応援してます!
泣かないわけない
アニメ、外伝の内容はあまり覚えていなかったのですが、ストレスなく見れました。そして子供が死ぬシーンは泣けます。泣かせにきてます。ただし、気になる点もあります。終始bgmがほとんどなく静かなので人の泣き啜る音とかがうるさいです。あと社長が馬鹿やろー!と叫ぶシーンがへなちょこで笑ってしまいました。挿入歌も歌詞はいいけど合ってない感じが否めません。
見なければよかった
TVアニメ、外伝と非常に楽しめたので劇場版も大いに期待して観てきました。
結論としては観た記憶を消したいレベルの映画でした。
まず、原作は読んでいないのでどこまでがオリジナルの展開なのかわかりませんが
ギルベルトが生きているという展開は必要だったのでしょうか。
過去作ではギルベルトの死を前提として、葛藤し成長するヴァイオレットを
軸としてストーリーが進んでいましたが、今回生きていたという事実が発覚する
ことで、TV版、外伝も含めて全体的に安っぽい話になってしまいました。
かといって、色々な経験を経て成長した結果、何かそれを活かした面白い展開になるかと思えば
TV1話の時点で書いても同じような内容になる手紙が、大層な演出のあとでてきたり台無しです。
後、ギルベルトとヴァイオレットは親子のような関係性だと思っていたので
突然欲情するギルベルトには少し笑ってしまいました。そのタイミングでTV版の
おもしろEDも流れ出すので、「あぁ、この作品は自分向けではなかったのだな」と確信が持てました。
次に、今回TV版10話のアンの孫デイジーの登場で始まりますが、それ自体は面白く
開始5分で泣くというのも理解できました。デイジーが出てくるシーンだけは全て良かったです。
しかし、TV版10話が受けたからといってユリスとかいうTV版10話の焼き直しのような
話はいれる必要があったのでしょうか。しかも、ユリスの手紙を中心として話が進むならまだ
わかりますが、特に何か起こるわけでもなく手紙が完成し、予定通り死んで誰でも予想できる
内容の手紙をわざわざ読み上げるのを聴かされます。
似たような話なのにTV版10話にあった情緒がカケラもありません。途中リュカとかいう名前とちょっと姿がでてきていただけの友達とやらがでてきますが、ユリスにも感情移入できていないのに
なんか感動っぽいシーンを見せられても困ります。後、結局ユリスパートは何の意味が
あったんでしょうか。電話を馬鹿にしてたけど便利じゃん?ぐらいの意義しか見出せませんでした。
その他にもとにかく理解できないシーンが多すぎるので以下箇条書きです。
①ディートフリートの実は良い奴シーンみたいなのがしつこいです。劇場版から入った人向けなのかわかりませんが、そもそもディートフリートが嫌な奴ってことを示しているのが
ヴァイオレットをギルベルトに渡す過去回想シーンと、クラウディアの嫌そうな反応ぐらいです。
嫌な奴って示す回想を増やした方がマシだったんじゃないでしょうか。
②上でも言ってますが劇場版から入った人向けと思われるシーンがしつこいです。
露店の装飾品を見て、ギルベルトにもらったブローチを思い出すシーンなんて
新規の人への説明にはなるかもしれませんが、過去作を見ている層はもちろん、登場人物達も
お前同じことTV版でやってただろって思っているでしょう。他にもギルベルトへの心情を伝える
ためか、ヴァイオレットはことあるごとにヒステリーを起こすのも、TV版と比べてキャラ付けが
濃すぎる結果になっているので、一体お前は誰なんだという気持ちになります。
義手になった経緯を示すためかユリスに対して地獄のミサワばりのアピールをするところも
ひどいです。ユリスもカウンターで病弱アピールしてたので引き分けといったところですが。
③手紙が飛びすぎです。とにかく全ての演出がくどいですが、飛んでいく手紙芸も擦りすぎです。1回で良い。せっかくなら他の物を飛ばして欲しい。
④クラウディアもことあるごとに、ヒステリーを起こす厄介なおっさんと化してます。
話し合いをする気がない。あと、よくわからなかったんですが、この人もヴァイオレットに
欲情してるんですか?
⑤ギルベルトの微PTSDみたいなやつの説明がなくてなんか会いたがらない面倒臭い奴って
感想しかないです。なんかディートフリート(良い奴)に説得されてなんか変な曲が流れて
なんか走っていって実は親愛ではなく欲情していたことが発覚した。よくわからない。TV版の時も
外伝の時も欲情されていただけだったらしい。繰り返しますが、急に全てが浅い話になりました。
⑥話を良い感じに進めるためだけに生まれてきたようなモブキャラが多すぎます。
特に深いことは言わないけどギルベルトに独り言をしゃべらせたくはないだけにいる爺さんとか、
手紙を「絶対渡すね!」って言って無言で即、下りの箱にぶち込む賢い子供とか、
カマキリの話でギルベルトの身体障害いじりを始める子供とそれに良い感じの情報を
補足してくれる子供とか、突然親指をたてられて全く関係ないのに親指を立て返してくれる
おそらくユリスの生まれ変わりのおじさんとか。
⑦上でも書きましたがユリスの親指立てるネタをデイジーが知るはずないのに
伏線回収みたいな感じでやる必要がありません。最後の指切り画像も特にセリフとか
ないなら伏線回収になってないので必要ありません。ユリスは死ぬ前に手紙だけでなく
伏線を張る努力はしていたようですが、回収?の仕方が斜め上すぎて実質回収できていません。
⑧最初に書くべきでしたが全体を通して何をテーマとしているのかがわかりません。
デイジーパート→説明パートまではわかったのですが、新キャラのユリスがでてきたと思ったら
突然ギルベルトが生きていたって話がでてきたり、エリカが劇作家の弟子になったって話も
特に意味はないし、アイリスが最初意気込みを語ってたのがユリスの最期のシーンで
何か意味をもってくるのかと思ったら特になく。今までなんやかんやあったけどギルベルトと
ヴァイオレット結婚させたかったんだよね、ぐらいしかわかりませんでした。
まだまだ疑問点が尽きないですが、この映画でたまったストレスは発散できたので以上と
させてもらいます。TV版10話で上書きしようと思いましたが、でも最終的にあの話に
繋がるんだよなと思うともう楽しめません。
数十年後忘れたころにTV版と外伝を見直したいと思います。劇場版は観ないということは
忘れないように生きていこうと思います。
古典的なプリンセスの話。
戦争で少佐に殺人の道具として使われきたヴァイオレットが、自動手記人形になって徐々に人の心を学んでいくアニメの劇場版。
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前作の劇場版で既にエッフェル塔の工事が始まっていて、エッフェル塔が完成すると電気が普及して手紙という文化が廃れていく予感があった通り、今作はちゃんとそれに向き合ってた。
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少年の危篤間際、電報と電話が活躍する。逆にこの映画の最後、未来パートで少女が手紙を書く。新しいもの古いものどっちもそれぞれ良いところがあって、どちらかがダメとかない。それは映画っていう文化にも言えるので、映画館と配信どっちも良い所があるから、映画館が古い文化になってしまっても私は映画館をいつまでも大好きな場所でいるよ。
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で、まぁ少佐とヴァイオレットについてなんですが、これめちゃくちゃ王道のプリンセスラブストーリーですね〜(笑)昔のディズニープリンセス見てるみたいだった。まぁ最近ディズニープリンセス戦ってばっかであんま恋愛しないもんね(笑)こういうの見たいよね(笑).
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最後も今の自分の仕事とか居場所を全部放り出して少佐のところ行くって、凄いな。まぁヴァイオレットは少佐が全てなんですけど。でも今の時代、映画とかドラマで描かれる女性って男に振り回されない強い女性が多いわけで、でも皆が皆そんな強くならなきゃいけない、働かなきゃいけないわけでもない。
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別に恋愛が全てだったら恋愛に生きればいいし、旦那さんが全てでもその人が幸せなら良いと思うよ。この映画って古い文化と新しい文化どっちも良いよねって映画だと思うから、古風な女性の生き方をしてもいいよねと受け取った。というかそう思っておく。私はヴァイオレットは少佐に囚われたままじゃなくて独り立ちして欲しかったからさ。
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そもそも少佐何歳なん?14歳の子に愛してるって普通にロリコ・・・、まぁこんなこと言うのはアニメでは野暮なんでしょうね。あとは若い男がいない島に1人少佐だけなのに、ずっと独り身って、絶対バチェラー始まるやんとか思った(笑)でも誰とも関係なくてずっとヴァイオレット思ってるって、ファンタジーだなぁ(笑).
泣けた…けど想うところもあり
序盤と中盤は本当に泣けた。周りのお客さんがすすり泣く声も聞こえた。
終盤で「みちしるべ」が流れた。周りのお客さんのすすり泣く声が消えた。
歌詞は確かに終盤のシーンとマッチしてました。しかしあのクセが強すぎる歌唱はアニメ放送されてたときもかなり苦手だったため映画でも一気にグシャッと余韻が潰され涙も止まりました。
みちしるべがなければ☆5でした。
少佐が良ければねぇ……。
ハッピーといえばハッピーエンドなんだけど、もっと納得する感じの最後が良かった。
少佐とヴァイオレットの話をメインにして、少年の話は別でも良いのかな、そこが一番泣いたけど!
2人が会った時が1番感動するだろうなと思ってたけど、会ったら会ったで、あれ少佐どした?って感じなったし、まずもって少佐の「愛してる」はLOVEだったんだなぁって。
親愛とか友愛系だと思ってた。
少佐のいなかった期間のことをやって、ヴァイオレットみたいな感じでいろんな人に会って、ヴァイオレットヘの本当の気持ちにちょっとずつ気づいてく感じにすれば、いない方が良いって独りよがりになって株を下げることになるよりは良いのかなと思う。
ライデンを舞台にして欲しかったのもある。
エンディング曲は前の方が好きだった。ちょっとうーんてなるところ除けば、少年の話とか良かったし、絵は綺麗だし、物語全体としてはまとまっていたのかなと思った作品だね。
好みの問題ですが
脱少佐依存ならず...。といった印象を受けました。
亡き少佐との思い出も大事だけど
ドールとしての日々も大切であったという描写が欲しかった。
少佐と会って(ライデンの)ドールを辞めるまでの後日談が性急過ぎて、
ドールへの未練をあまり感じられませんでした。
ユリスとの一連の出来事を契機に
ドールと少佐を天秤にかける描写があったらなあと思いました。
一言でいえば「まだ私はこの仕事を続けたいです」の一言が欲しかった!
ただ、展開が願望と異なっていただけで、
物語は綺麗にまとまっており、映像や演出は素晴らしかったです!
原作を見てなくても
原作を見てなくても十分に内容は理解できたし、満足のいくものだった。特にユリスという少年が死んでしまうシーンは涙が止まらなかった。
しかし最後の結末が私は納得がいくものではなかった。ギルベルトとヴァイオレットが愛し合ってることは理解できたが、それで二人が一緒になるのは違う気がする。二人が愛し合って一緒にいるからといって二人は幸せになるとは限らないと思う。少なからずギルベルトはヴァイオレットを自分の手で幸せにできる自信がないからこそ悩んでいたのであり、最後手紙をもらい、兄と喋ってなぜヴァイオレットを追いかけたのか私にはわからない。原作を見ていない人の個人的な意見です。
とてもよかったです!だけど…
劇場版、良かったです!
私が感じたのは「生きているうちに愛する人に伝えたいことを伝えよう」的なコンセプトが多分あって、それがラスト30分くらいに凝縮されており、とてもいいなあ〜と思いました。
ラストシーンで、ヴァイオレットがギルベルトに何か言葉をかけようとするが、あまりにも感極まってしまい、なにも言えない…というシーンも、コンセプトの対比になっていてめちゃくちゃいいです。「そこは言わなくちゃダメだよ!!!!」と思いつつも「たしかに何年かぶりの、しかも死んでいると思っていた人との再会だからこうなるよね…!」という納得感もあります。
ただ、アニメ版→外伝→特別編→劇場版を3日間で一気に観た私が気になったのは、私的にアニメ版のテーマだと思っていたところが、劇場版では打って変わって別のテーマになってしまった感覚があり、キャラクター達の感情の変化に一貫性のなさを少し感じました。
アニメ版では、ギルベルトがインテンスの戦いでヴァイオレットにかけた言葉「君は自由に生きるんだ、愛しているよ」という言葉を受け止めて、ドールの仕事を通して様々な人と出会いながら、彼女なりの人生を歩み出し、やがてギルベルトの死の悲しみから決別していく。それで、ヴァイオレットはもう「ギルベルトなしじゃ生きていけない」という、悪く言えば呪縛のようなものから解き放たれる。そこで「ああ、よかったなあ、彼女は強く生きていけるなあ」と最後に思ったのが、個人的なアニメ版の感想でした。
しかし、劇場版を観てみれば、ヴァイオレットはまだ少佐にとてつもなく未練があり、しかも少佐が生きているではないか!それで出会ってハッピーエンド?うーん、それって、ヴァイオレットはまだ、ギルベルト少佐なしじゃ生きていけない感じになっていないか?結果的に、ギルベルトの願いは叶っていないのではないのか?というところが、少々違和感を感じました。
まあ、彼女なりに成長して、ギルベルトにはもう依存していないけど、「それでもあなたと一緒にいたいのです」ということなのかも知れません!
そういう解釈なら、めちゃくちゃ感動できますね、ヴァイオレットが幸せになってくれてとても良かったなあって思えます。
アニメ→外伝→劇場版と、とても感動できる時間を与えてくれてありがとうございました、京都アニメーションさまに感謝します。
声を抑えながら、めちゃ泣きました!
京都アニメーション初鑑賞作品。
ジブリや深海作品より少女漫画よりの作画はホントにきれいです。
上映時間140分は物理的に長い。
心情的にはこの長さなら、ヴィオレットと小佐の暮らしぶりを少しでいいから観たかったです。
ストーリーは、アンドロイドみたいな無表情&棒読み&無感動な少女が感情を取り戻す物語。
ヴァイオレットのこの特性ゆえ、彼女の心からの表情が観たくて、ラストまで引っ張られました。
ベタな泣ける仕掛け満載で、物語に入り込む私はまんまとハマって泣きまくりでした。
思わず声出そうになって、やばかったです。
何人か途中退場者がいたけど、トイレ?号泣?
これからクライマックスというところで席を外した私の隣の隣の人は、最後まで帰って来なかったです(心配)。
個人的には、少佐は亡くなっていて、数年後面影が小佐似の男性とヴァイオレットが結婚するくらいが好きです。
映画的には、ヴァイオレットが海に飛び込んだり、小佐が山の斜面転げ落ちたりの末に2人が出会い、結婚の方が盛り上げるのかな?
ここで大怪我したり死んだらどうするの?と私はハラハラしました☆
この後、続けて鬼滅を観ようと思っていたのですが、2時間近く泣き続けて体力を使い果たし、断念。
でも、この作品を観てよかったです。
日本のアニメの作画レベルは20世紀に比べると段違いだと実感しました!
サザエさんやちびまる子ちゃんで育った私は心からそう思います。
京アニの他の作品もこれから観ます(^^)
映画館で見れてよかった
今回の作品、まず、昨年のあの事件があり、そしてコロナがあり、それでも、無事に映画館で上映ができただけでも本当に嬉しかったし、ありがとうと思った。
作品の内容にはそれぞれ皆さん、たくさん思うところがあると思う。
辛口ツッコミする人も少なくないと思う。
だけど、それもこの上映ができたからこそ、この作品をみんなが色々な意見を言えているだけでも本当に良かったと思う。
個人的に、一番、印象に残っているのが、
ラストで、ヴァイオレットが薄暗い道を一人歩いているシーン。
その丁寧な、作画にまず鳥肌が立ちました。
そして、そこはこれから朝日が上がるのか、それとも、日が沈み、より暗闇になるのか。
どちらかはわからない。でもヴァイオレットは歩き進んでいる。
とにかく歩き進んでいる。
それが、京都アニメーションからのメッセージと感じました。
これからどうなるのかは、わからない、でも歩き進みますと。
本当にこの作品を作ってくれた
京都アニメーション、ありがとうございます。
そして、作品をサポートされたたくさんの関係者の人達もありがとうございます。
この作品に出会えて幸せです。
そして、また、新しい京都アニメーションの作品を待っていたいと思います。
テレビ版視聴必須
テレビ版のみ視聴後、映画を観ました。
テレビ版の完結編としては良い出来だったと思います。映像はキレイで内容もファンの求めてる物をちゃんと提供したと言う感じです。
ただ、期待を上回る様な要素は無かったと思います。そう言う意味で☆4
そして、この映画単体でどうかと言われると、やはりテレビ版ありきで楽しめる物です。テレビ版を観てない人には良い映画とはいい切れないでしょう。そこでは☆3
間を取って☆3.5……ですが…
少佐に会えた時のヴァイオレットの感情表現。自分の中に沸き起こった感情をどう処理すれば良いか分からない…それを表現する為に、抱き合う、キスをする、泣き崩れる
、でもなく、「自分の足を叩く」とした事。
個人的な思いですが、物語の極めて重要なシーンを凄くヴァイオレットらしく描いたこの技に感動したので☆4.5としました。
アニメという美術作品
戦争で傷ついた少女が、手紙の代筆を重ねるうちに、自分に向けられた愛情の意味を知る女性に成長する物語。
手紙という手段が、人の心を鮮やかに表現するものだと改めて知り、心の温もりが増してゆく作品。
そんなストーリーを支える絵が美しい。もはや大人の鑑賞に耐えうる美術作品だななどと考えていたら、女性の美術監督は、日常の美しさを追い求めながら仕事に取り組み、志半ばで昨年の事件の犠牲になったと京都新聞の記事で知りました。
貴重な才能はきっと受け継がれてゆくと信じ、遺された作品を鑑賞出来たことに感謝です。
劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンとして傑作
がっつりネタバレするので悪しからず。
原作未読、アニメ視聴済みの感想です。
アニメ視聴済みと言っても、熱心なファンではなく、有名な作品であることは知りつつ、観に行こうかと軽く考えていた中、某超人気映画の公開が近付き、このタイミングで行くしかないと観に行く前日にアニメシリーズを一気見した程度です。
結果、泣き腫らすた目で映画を観て、更に目を腫らすことになりましたが。
前置きが長くなりました。
本編の感想に移ります。
冒頭、なんだか見た事のある間取りの家が出て来た時点で、なにか剣呑な雰囲気を感じました。
まさか、と。
実際、その予感は的中し、あの十話の家、そしてあの幼かったアンがお婆ちゃんとなり、この世を去っている事が示されます。
(この時点で、記憶新しい私は既に泣いているわけですが。)
あのアンがそんな歳になる程の歳月が既に流れているならば、彼女たちは……。
そんな不安を裏付けるような、ドールという言葉が、幼さ故の無知ではなく、過去の知識への無知として、伝わらない描写。
(ここに限らず、この劇場版ではアニメシリーズと対になるような描写が度々見られました。)
この時点で私は心穏やかではなかったのです。
私はヴァイオレット・エヴァーガーデンの劇場版を観に来たのであって、アンの孫の話を観に来たのではないと。
ヴァイオレットの物語を既に終わってしまった物語として語るのか? と。
場面変わって、ようやくヴァイオレットが登場します。
少し安心するも、彼女たちの仕事の中にも「電話」という新しい脅威の影がチラつきます。
アイリスが明言したように、電話の台頭によってドールという仕事はその役割を追われる事となる。
その象徴のように、建設途中の電波塔が映されます。
(そして、この電波塔は作中時間の移り変わりを示す指標ともなりますね。)
この後ストーリーは
ディートフリートとの話
アンの孫の話
病気の少年との話
そして、少佐との話
この四つが平行して進んで行きます。
ヴァイオレットを道具ではなく、一人の人間として見る事ができるようになったディートフリート。
ヴァイオレットの足跡を辿るアンの孫。
病気の少年の話は冒頭で触れた十話と非常に対比するような形で描かれ、その解決には遂に手紙ではなく電話が使われ、時代の移り変わりを示しました。
しかし、ヴァイオレットと書いた手紙も同様に、少年の想いを家族へと届けました。
実は生きていた少佐。
その事実に辿り着くのが手紙というのも、作品のテーマと沿っていて綺麗でした。
ようやく再会できる筈の二人を阻んだのは被害者と加害者という問題。
これまで加害者として描かれる事が多かったヴァイオレットは、少佐の認識の中では自分が生み出してしまった被害者だった。
その罪によって、自分を許せず、ヴァイオレットと会うことを拒否する少佐。
加害者を救う事が出来るのは、時間と被害者からの許しだけである。
少佐を動かしたのはヴァイオレットが書いた少佐への「最後」の手紙でした。
ようやく、対面する二人。
言葉にならないヴァイオレットの声が、彼女の感情をどんな言葉よりも鮮明に現し、美しい背景と合わさり、実に感動的な場面となりました。
しかし、この場面で私は泣けなかったんですよ。
ヴァイオレットの話としてはここがエンディングでいい。
ずっと求めた「愛している」という言葉の意味を「少しはわかる」ようになったヴァイオレットが、その言葉を教えてくれた「愛している」をくれた人に出会い、きっと本心から理解し、それを伝え合う。
とても美しいエンディングです。
けれど、ヴァイオレット・エヴァーガーデンという作品としてのエンディングとしては相応しくない。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンという話は、想いを伝える物語であると私は感じていました。
それは、少佐の愛しているという「言葉」から始まり、その意味を知る為にヴァイオレットがドールとして「手紙」を代筆し、様々な人の想いを様々な形で伝え、そして劇場版ではその役割は「電話」へと変わりました。
ただ、形式がどう変わろうと、想いを伝える事の尊さと大切さは永遠に変わらないのではないか?
三度目となりますが、アニメの十話もまたそれを示した話でしょう。
言葉で伝えることができない自分の想いを、未来の娘に五十年に渡って伝えようとする話です。
私がこの映画で一番泣いたのは、最後の切手の場面です。
少佐と再会し、ドールを辞めた後も、ヴァイオレットはあの島で人々の想いを伝える事をやめていなかった。
そして、それは彼女が死んだ後もあの島で確かに文化として根付いていた。
想いを伝える事は、時代が変わり、人が変わっても、変わらず残り続ける。
最後の場面、冒頭と同じシーン、カメラは進み、前へと進むヴァイオレットを映します。
人々の想いを伝え続けたヴァイオレットは前、未来へと進み、世界こそ違え、その先には現代を生きる私たちが、そして私たちの子供達がいる事でしょう。
ヴァイオレットの物語は既に終わってしまった物語ではなく、この先も私たちが想いを伝え続ける限り永遠に続いていく物語となったのです。
長くなりましたが、本作は「劇場版」ヴァイオレット・エヴァーガーデンという映画として見た場合、文句なしに傑作であると言えるでしょう。
これ以上の着地はなく、その着地の為のメッセージが明確に、またさりげなく、本編に描かれていました。
私は、この作品を愛しています。
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これ以降は蛇足となります。
作品の評価は、その作品の中身でするもので、それ以外の事情は鑑みるべきではないとは承知の上で書きます。
白状すると、私がこの映画を見ようと思った理由の一部には、あの事件が関わっています。
あの事件で公開延期となり、それでも完成へと辿り着いた作品。
だからこそ見たいと思った。あまり褒められた動機ではないでしょう。
その上で、この映画が伝えようとしたメッセージが想いを伝える事だった。その事実がこの上なく私には尊いものだと思えたのです。
アニメもまた人に想いを伝える手段の一つです。
これほどに心揺さぶる作品の制作に関わった全ての人に心からの感謝を。
自動手記人形という仕事があったことを知った時はすでにこの時代にはな...
自動手記人形という仕事があったことを知った時はすでにこの時代にはなくなっていた(かもしれない)。
技術が進歩によって儚く失われていくもの、時代が流れていく哀愁さを感じ取れるところが堪らない。
ヴァイオレットの時代とそれから数十年後の二段構成の物語なのが良かった。
インターネットを中心としたデジタル化が進む今、まだ手紙が主流だった戦後の西洋の町並み、世界観はノスタルジックで憧れもあるのかとても美しく見えた。
今、この瞬間の想いを大切な人、愛する人に伝える大切さ、伝える相手が同じ時代に生きているということ、それがどんなに嬉しく幸せなことかを感じさせてくれる作品。
少佐が生きていたことがちょっと意外(?)でストレートに王道きたかと感じました。
あいしているがもっと別の形で見れるのかな?と見ている最中に勝手に想像していた。
アニメ、外伝見ないで行き、パンフだけ読んだのですが、アニメだけでも見てから行った方がキャラの設定や物語により深く共感できそうでした。なので見てからもう一度見てみたい。
クレジット後のワンカットは尊過ぎた。
ポスターが観終わった後、より一層感慨深く感じました。
それぞれの価値観。
私は、基本的には涙もろい。
しかし…泣ける作品は、それでもそれなりに限定される。
「海街diary」では泣けるが【火垂るの墓】では泣けない。【劇場版鬼滅の刃】の予告で泣けるのに…
この【ヴァイオレットエヴァーガーデン】では泣けなかった。
今作。
一番泣けたのは、余命幾許もない少年が危篤の時の、それぞれの対応と、少年と友達の電話でのやり取りが一番泣けるシーンだったが、涙は出なかった。
Netflixにて、前日に全話観賞してから挑んだのだが…
こちらの全13話でしたっけ?
これも、泣けなかったし…途中、うつらうつらしながらだった。
なんというか…
泣かそうとするあざとさが、妙に鼻につく。
なんとなく観ながら連想されてたのは【るろうに剣心】幼いうちに殺人マシーン、人斬りに育てられて新時代に希望をもって、人殺しを続けてきたが、戦争が終わり人々の心に触れて、殺さずを貫くあたりは…まるっきり剣心。
しかし…
彼女の年齢設定は14歳である。
少佐は、26歳。
しかし…少佐という役職なのにだ
なんとも、任務があまりにショボすぎる。
シャアが少佐の時は、あんなチンケな作戦の最前線でもなかったし…
ましてや、大佐になったシャアは、隕石落としまでやってのけてる事を考えると、ギルベルトの任務からすると、せいぜい少尉レベル。声優さんも浪川大輔さんなので、なんとなくガンダムUCのリディ少尉とだぶるから、リディ少尉のネガティブとんちんかんなとことかなり重なる。
そして…
ギルベルト少佐は、26歳。
ヴァイオレットは、14歳。
あの戦場で、彼女を兵器にしてしまったという後悔の念を抱きながら、自由にさせてあげたいと思ってるとこで、死の間際に
「心から愛してる」とか言う時点で、若造だし…相手の事を何にも考えてない自己中レベル全開なとこがリディ少尉のとんちんかんな部分と重なるわけです。
私は26歳の時に、14歳の少女を恋愛対象とは到底見れなかったので…恐ろしい世の中だと感じました。
それを…
取り敢えずは、恋愛対象になったと過程してもだ…
最後の船に乗って帰路についてるとこで…
あのやり取り…
船の位置と、ギルベルト少佐が叫んだ位置で、声は普通なら聴こえません。
船のエンジン音、波の音などで絶対に音はかき消されてるのに…
なぜ?あの浪川大輔の声が聴こえたのか?!
まぁ…何かしらの改造をされてて恐るべしな聴力を手に入れてたとして、聴こえたとします。
それでも…
あそこで、船から飛び降りて、船のスクリューに巻き込まれないとか、まるでワンダーウーマン。
そして…
限りない遠浅。
遠浅なのか…イエスキリストのように水面を歩けるのかは不明。
そこで抱き合う
26歳の兄ちゃんと14歳の中学2年生の少女。
この時点で気持ち悪くて
全く感情移入出来ませんでした。
アニメ作品としては、最高なのですが、原作が乙女すぎて設定やストーリーは受け入れがたかったです。
心を扱うあたりの、演出は最高なんですけどね。
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