劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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「泣ける」という言葉では到底収まりきらない深い感動。美しい作品。
最初から最後までゆっくりとした時間が流れ、コミカルな描写は少なく、荘厳な雰囲気と上品な迫力を纏っています。
瑞々しくも美しい作画、美しい音楽、時代背景、街並み、そしてそこにいる人々、それらすべてが足し算ではなく掛け算でこの作品を体現しており、体の芯から思わず溢れ出してきたものがまた戻ってきて心の奥の奥のほうまで打ち震わせるような深い感動を体験しました。
友人からこのアニメ作品を薦められたとき「泣ける」という感想ばかりで上辺の安っぽさを感じていました。
ところが、いざ観てみれば、海はただ青いから美しいのではなく、深くに多くの生命の営みがあり、色があり、音があり、そのすべてが美しいんだ、というようなことを教えてくれた作品でした。
多くの人に観てほしいとは思いますが、TVアニメを全話観てから映画を観ることを強くお勧めします。
ハンカチを手元に置いてご覧ください
ファンの方はもちろん、これまでに観た事がない方にもおススメです♪
予告編にあるとおり、主人公は孤児で、元軍人で、今は代筆業をしているヴァイオレット・エヴァーガーデンという女性です。
子供の頃から兵士として使役していたため、通常人がもつ感情が理解できない女の子が、代筆業という職を通して人々と関わりあうことで、徐々に人の感情を理解できるようになります。
その代筆業で関わる人々のエピソードも感動的で何回も泣けますが、それは本作のサブストーリーに過ぎません。より濃密なストーリーと結末が待ち受けています。
京都アニメーションの繊細な画は、スクリーンで観る価値があります。また音響も素晴らしく、自宅よりも映画館で観て良かったと思いました。
作中には、本作のストーリーに必要なテレビ放送のシーンが含まれていますので、初めて観る方も背景が分からないということにはなりませんので、ご安心ください。
テレビ放送を先に観る方が良い点は、ヴァイオレットがすぐに代筆できるようになった訳ではないという点が理解できることでしょうか。
元軍人の女の子が人の心を汲み取る代筆業になることは容易ではありません。相当な苦労と周りの人々の温かい支えがあってのことであると理解していただければ、映画からでも十分ストーリーに入っていけると思います。
映画が始まる前に、ハンカチを手に持つか出しやすいところに用意することをおススメします。
どの年代の方にも伝わる作品です。
ぜひご覧ください。
見事にリアルな人間模様
ハッキリ言って見たくありませんでした。
見てしまうと物語が終わってしまうからです。
見終わった後も「やっぱり見なきゃ良かった...」です。
キチンと完結してました。
それも凄いんですが、前作の外伝から今回の完結編にかけてのリアルな人間模様が素晴らしかったです。
所謂アニメにおけるお約束や、過剰な表現はほとんど見られず、終始現実的な表現に留まっています。
アニメと言う媒体での表現ですが、コレは登場人物のリアルな人間模様を覗き見ているかの様です。
何か、実在した人物の伝記を読んでいるかの様な不思議な感覚に陥ります。
外伝から完結編にかけて、様々な場面で「なんでこうしないの?」「こうあって欲しい!」と思う場面はいくつもあります。
しかし、現実はそうなりません。
そうしたいけれど、そう出来ない理由がある。
そんな自分だけれども、周りの人の助言や後押しがあり前に進む事が出来る。
出来ない理由は自らを理由なく縛りつけているだけです。
一度、その縛りつけている「何か」が緩んでくれさえすれば、その先には新たな何かが待っていてくれます。
この物語がそう教えてくれます。
もしかすると、若い人や、恵まれた方には響かないかも知れません。
しかし、年月を経て再度見た時にはこの作品の深い部分まで理解できる事でしょう。
一点だけ、劇場版になってからの音楽が少し弱く、印象に残る音楽がありませんが、映像を邪魔しない様に意図的にそうされたのかな?と思いました。
何にせよ、僕の命が後2時間であれば、その時に見たい、温かな気持ちで最期を迎えたいと思える、素晴らしい作品でした。
ヴァイオレット!
昨年の外伝を観る際にアニメシリーズの予習をしたのですが、今年は5話までしか予習できませんでした。色々と事情が合わずに勉強不足です。
さすが京アニ!という感じです。とんでもレベルの作画、背景の美しさ、声優陣の透き通る声たち。どれをとっても三角形が満たされました。
しかし、ギルベルト少佐が生きていて、かつヴァイオレットにその真相を明かさずに暮らしていた事に少し疑問を抱きました。生きていたならばまっすぐにヴァイオレットに会いにきて愛を誓ってほしかったものですが、物語の構成上不可能だったのだと思います。少し惜しかったです。他にもなぜそこまで遠くの声が聞こえるんだ?という小さな事も気になってしまいました。
ただそれらを含めても美しさが勝り、素晴らしい140分でした。エンドロール前のヴァイオレットが闇に向かっていく姿は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品の終わりを見ているようで寂しくなりました。
京アニの皆様本当にお疲れ様でした。ヴァイオレット・エヴァーガーデン万歳!
これ程までに愛おしさ溢れた作品にはもう出会えないかもしれない
アニメ全話観賞済みです。
アニメを観てなくても感動すると思いますが、観ていた方が何百倍も泣けます。
映画館についてすぐにハンカチを忘れたことに気づき、やらかしたーと思いました。外伝でさえあんなに号泣したのに・・・映画始まってそっこーハンカチ忘れた自分を恨みました。すぐに泣かされたので笑
もう映画が終わるころにはしていたマスクがびちゃびちゃになって気持ち悪かったです笑
アニメを観ていた自分としては、今までのキャラがちょこちょこ登場してくれたのが嬉しかった。これぞ完結作品!と感じた。デイジーの声優が諸星ちゃんだったのもなんかグッときた。アニメを観ていない勢は誰?ってなるかもしれないけど、これをきっかけに全話観賞してほしい。単体でみれはするけど、アニメの1話1話が神回だし、アニメを観てこそ内容が深まる。
直接は素直に言えなくても、手紙なら伝えられることがある。特に日本人はなかなか簡単に愛してるや、改まってありがとう、ごめんねって言えない人が多いと思う。人生の転機時に、特別な時に、大切な誰かのために、自分の思いを手紙で。
手紙のやり取りがほとんどなくなってしまっている現代人はもちろん、10年後、50年後にも繋いでほしい作品。
感動を具現化したような作品
一映画ファンとしてエールを送ります。
泣いて、泣いて、泣いた
この時期の公開はある意味では、、、
期待しすぎるとたいていの映画はガッカリするのにばっちり泣けた。
テレビで観るアニメと
さほど変わらないのかと思っていたが、
冒頭など所々に3Dのような映像も加えられていて、
スクリーンの中に吸い込まれるような感覚を覚えた。
なんだか品のある迫力?
うまく伝えられないが
海とか風のある風景だとか歩く地面とか
嫌味じゃないところにリアルを感じられて嬉しかった。
このアニメの絵は相変わらず綺麗すぎる。
ぐっちゃぐちゃの泣き顔さえも美しすぎる。笑
とにかくテレビアニメを観ていた人には
ぜひとも劇場版をみてほしい
という内容とだけ言っておこう。笑
私は今回、ひとりで鑑賞したが
たくさん泣いた後に、
あの場面が良かったねー
とか答え合わせとか、
大切な誰かと一緒にできたら
尚良かったなぁと思った。
泣かないと決めていたが
ボロボロ泣いてしまった。
良き映画だった。
ありがとう
Kyoto Animation
がんばれ
Kyoto Animation
街並みの美しさや主人公の表情の描き方、映画ならではの音などすべてか...
街並みの美しさや主人公の表情の描き方、映画ならではの音などすべてかなり上質なアニメに仕上がっております。
はじめてこのシリーズを観たという方は、TV版にもすばらしいエピソードがたくさんありますのでぜひ。
作品の時間は140分。後半にねちこい部分があったのでもっとあっさりしていてもよかったかなと思いました。
(極端な話、海へダイブしてエンドロールに突入とか…)
涙腺が・・・
なにを隠そう、私はライトなアニヲタである。きっかけは京アニ作品「けいおん!」を見てからであるから、それ程、アニヲタ歴は長くはない。とは言えない。何故なら「けいおん!」が放送されてから既に11年が経過しているからである。アニヲタと言えども、鬼滅の刃とか、今、流行りのなろう系及び勇者系には全く興味が無い。興味があるのは京アニ作品及び日常系と呼ばれる作品である。
もちろん「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も再放送を含めてTVシリーズはチェック済みである。外伝も観に映画館へ足を運んだ。それだけに去年の事件は大いに心を痛めた。未だにその痛みは消滅していない。
で、作品であるが、TVシリーズの集大成というべき内容としては、期待を超越する程、素晴らしい出来栄えであった。これもひとえにTVシリーズ及びアニメの世界では知る人ぞ知る吉田玲子による脚本の出来の秀逸さによるところが大きいと思う。私自身、涙腺が緩むシーンが何度ともなくあった。女性だったら間違いなく泣いていたであろう。
それ程、この映画としての出来栄えは今まで見て来た数少ないアニメ映画の中で断トツの作品である。(「君の名は」も同様であるが)尚、この映画を観るにあたってはTVシリーズ全作を見る事、必須である。
残念なのはパンフレットが売り切れていた事であった。
アニメ本編を観てからを強く勧めます
テレビ未見でも泣ける…!
感謝
友人が誘ってくれて、一日でアニメ全話と外伝を観てから今回の映画を観ました。
友人にありがとう。世の中には沢山の作品が溢れていて死ぬまでに観れないものが沢山あるって常日頃思っているけど、今回のもきっかけが無かったら死ぬまでに観なかった作品の一つに入っていた。私の思考では全くノータッチのジャンルだから。
ずっと声出そうに号泣。
このアニメってアニメも映画も登場人物がみんな愛に溢れていて、嫌な人間が周りに一人もいないって思える。それが好き。街並みもすごく好き。アニメ全体を包み込む空気も雰囲気も好き。
ヴァイオレットが学んできた【あいしてる】は頭では理解していても、やはりすごく勇気がいって、言葉にはなかなか出来なかったのかな。言葉にすると全部身体から想いが出ていってしまうような気もするし。
でも伝えたい時に伝えないと、いつ伝えられなくなってしまうかわからなくなる。
病院で亡くなった男の子はこれからも生きていくヴァイオレットとの対比なのかな。
一番泣いたのは男の子がヴァイオレットが居ない事に怒るのではなくて「愛してるの人に会えたんだね」ってところ。自分が生きるか死ぬかの時にそんな言葉が出てくるなんてと、涙が止まらなかった。
そうか京アニ事件の方々も沢山関わっていたのですね。
いろいろ考えてしまう。
伝えたい人に伝えられる時に伝えたい事を伝えよう。あいしてるって伝えよう。
相変わらずの構成のうまさ、絵の繊細さ
アニメを全編見ていたので、開始すぐに泣きそうになった。
アニメでの、あのストーリーがここにつながっているのか。というところが多々あり。
アニメはアニメで完結していると思うが、この劇場版をみることで全ての伏線が回収されていく感じ。
ストーリーの構成、セリフの言い回しと演出の絶妙なフィット感が素晴らしい。
言葉で説明をしすぎていないけど、丁寧に見ていれば、しっかりと理解できるようになっていると思う。
アニメを見ていない人にも楽しめる作品だとは思うが、可能であればぜひ、アニメを見てからの観賞をおすすめしたい。
とにかく、最初から最後までいつでも、自然に涙が出てきてしまう作品。
人間の複雑な感情と、感情を理解する難しさと、伝えることの難しさを感じる作品。
どのキャラクター目線で見るかによっても感想は変わるのでは。
そして、映像と音楽は相変わらずきれい。
伝えること、伝わってきたこと
あーなたのーこえが〜♪
感情を溜め込み過ぎてる人に。泣けます。
アニメ本編も、毎回泣きながら見てたけど、この劇場版2時間くらいの作品中、1時間20分くらいは泣いてたかも。
号泣。
きっと今私たちの生きている世界は、ヴァイオレットの世界よりも無駄に複雑すぎて、くだらないことに疲弊しすぎてて、会いたい人に会って、愛してるって言うことが難しい。
なんてつまんない人生なんだ、と思った。
ヴァイオレットの一途さ、精一杯誠実であろうとする健気さを見ていて、今煩わされてることがくだらないことに思えた。
やっぱり人を愛してこそ、生きる意味なんだなぁ。
もっと若い頃は、船から海に飛び込むことになんの躊躇もなく、愛する人の元に向かいたい、ただそれ一心で生きているような真っ直ぐさで、人を好きになっていたな、とか色々考えた。
すごい作品。
映像もキレイだった。
この作品との出会いに感謝。
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