劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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親愛なる、製作スタッフおよびキャストの皆様
親愛なる、製作スタッフおよびキャストの皆様。お元気ですか?
こちらは感想レビューという形ですが、どういった形で今作の感想を語れば良いのかを非常に迷ってしまい、せっかくなのでこのヴァイオレット・エヴァーガーデンの製作スタッフおよびキャストの皆様に充てた御手紙のような形式で感想を書かせていただきます。
さて、当初の公開日から約8ヶ月が経ち、本日遂に無事公開することが出来ましたね。
製作の最中、そして公開までいろいろと、本当にいろいろとあったと思います。
正直、自分も長く感じました。
そんな本作の率直な感想ですが、
"絶賛"や"感動"を表現する数多の言葉全てがチープに感じてしまう程、心が満たされました!
簡単な言葉ですが、8ヶ月間長く待って本当に良かったです!
まず、アニメーションの作画の美しさは本当に素晴らしいです!
特に、水の描写はシリーズで随一に感じます。
ヴァイオレットの後ろに映し出される海の光景や透明感溢れる噴水の水、寒々しい雨等、どれをとっても本当に美しいです。また、映画終盤のあの黄昏時の光が注ぐ海辺の情景は祝福を意味するかのような美しさで本当にうっとりしました。
何故こんなにも透明感のある美しい「水」が描けるのでしょうか?
本当に素敵でした。
背景美術も負けてないと思います。
非常に繊細で写実な街並みや島の情景は何度も実写のように感じてしまって、本当に脱帽です。
亡くなられた美術監督の渡邉さん、そしてそれを見事に引き継いだ美術スタッフ一同に拍手を贈りたいです。
また、登場人物の表情等にも感動しました。
特に、本作ではギルベルト少佐の行方や関係性が真っ正面から描かれているため、今までは比較的表情に乏しい事が多かったヴァイオレットが今までに無いくらい感情が爆発しており、悲しみの表情一つ一つを見ても涙に誘われます。
今までのヴァイオレット・エヴァーガーデンでは手紙を通じて「思いをどう伝えるか」という事にテーマをあてていましたが、今作では時が経ち、電話が普及する時代になったことで、手紙以外の形で思いを伝える場面も多かったです。
なので、テレビアニメ以上に「思いを伝える」という大切さが滲み出ている気がします。
ヴァイオレットは劇中で、「本当の気持ちは、伝えなければ解らない場合が多い」と言っていましたが、改めて人が相手に直接伝える事って簡単なようで凄く難しいですよね。
劇中に出てくるヴァイオレットもギルベルト少佐も、病気の子供のユリスも、本作だけてなく今までのシリーズで依頼したキャラ達も含めて、いざ思いを伝えたち人に直接面と向かって話すと反発してしまったり、何を伝えていいか解らなかったりしてしまいます。
しかし、それは本作のキャラだけじゃなくて僕らも同じです。
そう考えると「人って何でこんなにも不器用なんだろう」と心から感じてしまい非常に歯痒い気持ちになりますが、だからこそ人は手紙を書き、電話越しに話し、今ではSNSでやり取りをするのだと改めて再確認出来ました。
ですが、手紙や電話だけてなくやはり直接伝えるというのも非常に大切で、それもきちんと本作で描かれていたことにも非常に感銘を受けます。
時代が変わっても、伝える手段が変わっても、変わらないものがあるとするなら「思いを伝える大切さ」である事が映画を観て伝わってきました。
また、「思いを受け継ぐ」というのも本作のテーマになっているのも新鮮です。
冒頭ではヴァイオレットの時代から数十年が過ぎた現代になり、テレビアニメ10話で描かれたアンの孫が出て来て、アンの母に宛てられた手紙を見付ける場面、ユリスの代筆を引き受けたヴァイオレットの仕事を後半でアイリスが引き継いだりする等、残されたものから引き継ぐ姿は例の事件を乗り越えた製作スタッフの姿にも重なるところがありました。
あの事件の話を持ち出してしまい大変申し訳ないのですが、どうしてもそのテーマにそういった部分を重ねてしまいました。
でもだからこそ言いたいです。
遺されたもの、思い、しっかりと受け継いでいたと思います。
そして映画が終わり、TRUEが歌う主題歌が流れるエンドクレジットを観たときは言葉にならない、何とも言えない、少し寂しくも暖かい気持ちになりました。
製作されたスタッフ、キャストの方々、本当にお疲れ様でした。
素晴らしかったテレビアニメは、本作で見事に完結編として纏めきれていたと思います。
たくさんの苦難を乗り越えた本作は、僕を含めた多くの観客の心に届きました。
だからこそ、ベタですが最後にこの言葉を贈ります。
ありがとう、
あいしてる。
伝えることの大切さ
待ちに待った劇場版。こうして、大スクリーンで再会できただけでも満足なのですが、期待を上回る完成度にさらに大満足です。京都アニメーションのみなさまに心から感謝申し上げます。テレビシリーズから2年、外伝公開から1年、久しぶりのヴァイオレット・エヴァーガーデンですが、そのブランクを感じさせることなく、開幕と同時にやさしく作品世界に誘ってくれました。
観る者をあたたかく包み込むような、京アニらしい美しくてやわらかい絵づくりは、本作でも大きな魅力を放っています。風景においては、緻密に描きこまれた背景に、差す光や吹く風まで実際に感じられそうなほど描かれ、外国の街並みなのにどこか懐かしさや安らぎを覚えるほどです。また、人物においては、瞳の輝き、指先の微細な動きまで丁寧に描写し、その心情を察するのに言葉も表情も必要ないほどでした。そこへ、石川由依さん、浪川大輔さんら実力派声優陣が命を吹き込み、その世界はさらにいきいきと色づきます。絵と演技が一体となって作り出す作品世界に、このままずっと浸り続けていたいと思うほどでした。
そして、本作において何より圧巻だったのは、そのストーリー。電話の発明により手紙の需要が下がり、ドールがその存在意義を失いかけた時代に、一人の少女が見つけた手紙をきっかけに、ドールが活躍していた時代へと話を移します。この冒頭の展開が、作品世界と登場人物の過去や関係性を理解させる役割を担っており、初見の方にもやさしい入りとなっています。そしてこれが、物語全体を貫く伏線にもなっているのがすばらしかったです。
その後、病床のユリスがヴァイオレットに手紙を依頼し、これがその後の展開の中心に据えられます。そこに、ヴァイオレットはもちろん、ギルベルト、ディートフリート、ホッジンズ等の主要人物を巧みに絡め、テレビシリーズの内容を踏まえて、それぞれの秘めた思いを丁寧に描いていきます。もう、あふれる涙をこらえきれませんでした。
さらに、電話の普及による手紙の衰退という、現代にも通じる社会変化を背景として加え、そのどちらの手段にもよさがあることを描きます。これだけの内容を盛り込みつつ、無理なく無駄なく淀みなく展開する脚本は、本当に秀逸です。いったいどれほどの時間をかけて練り上げたのでしょう。まさにヴァイオレット完結編として、非の打ちどころのない完成度です。
以前、外伝のレビューで「手紙には手紙だけがもつあたたかさがある」というようなことを書きました。その思いは変わりませんが、本作を観て、もっともっと大切なことに気づかされました。それは、形はどうあれ、想いを相手に伝えることの大切さです。どんなに美しく大切な想いも、言わなければ、書かなければ、表さなければ、届きません。逆にいえば、届けられるのなら方法はなんでもいいのです。本当に大切な想いと、それを伝えたい人がいるというだけで、実は幸せなのかもしれません。
ヴァイオレットのおかげで、「あいしてる」の意味と伝えたい相手が、今までより少し広がったような気がします。そして、本作は、アニメーションという形で、京アニのみなさんから観客へ贈られた「あいしてる」のメッセージだったような気がします。すばらしい作品を届けてくださり本当にありがとうございます。京アニのみなさん、あいしてる!
素晴らしいに尽きる!
ライブビューイングでの舞台挨拶付きの上映で鑑賞させていただきました。私は正直、戦争や病気などのシーンが含まれた作品はあまり好きじゃありませんが、この作品ではそのようなシーンがあっても全く嫌な思いにはなりませんでした。また、映像はもちろんですが一つ一つのセリフや効果音や音楽まで、とても素晴らしかったと思いました。特に私は雨のシーンには驚かされました。雨にも様々な表情があるんだなぁと思いました。音響監督の鶴岡陽太さんはさすがであると感じました。京都アニメーション作品がいかに凄いと言うことが改めて感じることができました。違う作品になりますが響けユーフォニアムの3期やその他の作品の続編を楽しみにしているので応援してます!
あいしてるを教えてくれてありがとう!!
ただただ、泣いた。
声をだして泣くまいと、必死だった。
私は劇中、直感的に京都アニメーションから2つのメッセージを発せられていたと感じた。
一つ目は、サムアップ👍と同時に「心配も過保護も同情もいらない。」というセリフ。
これらは、京アニからファンへの「もう、大丈夫だよ。」というメッセージと受け取れた。
そして、二つ目は、指切り。
これは、どこか側で見守ってくれている仲間たちやファンへ向けての「これから先も京アニは、歩みを進めていく。」という、誓い、宣誓のように受け取れた。
バイオレット・エヴァーガーデンは、私の心の支えです。
京都アニメーションの皆様、本当にありがとうございます。
私はこの映画を「あいしてる」
本当に、この映画に出会えて良かったです。
TVシリーズから見ていますが、どのお話よりも深く、深く心を動かされました。
TV シリーズでは伝えたい思いを「残す」ことに重点を置いていると感じましたが、
今作では「伝える」ことに特化した内容であると思いました。
遠く、近くにいない人、、、
やっと扉越しまで近づけた人、、、
それぞれの内には伝えたい、もしくは秘めたる思いがあって素直になれない。
そして、その思いを伝えなければ、
相手には分からない。
私にも共感するものがあり、
涙を止めることが出来ませんでした。
内容についてもう少し深く触れます。
ヴァイオレットは多くの仕事をする中で内面が成長していきますが、今作はその集大成であるように感じました。
以前まで、自分自身の感情すら分からなかったヴァイオレットが、
自分の口で、声に出して言おうとする様を見て、そこから泣きっぱなしでした。
少し長くなってしまいましたが、
非常にオススメの映画です。
全く知識を入れずに見るよりも、
TVシリーズ、外伝を視聴の上でご覧になられた方が、何倍も楽しめると思います。
感動の連続です!
ヴァイオレットの成長・ギルベルトとの再会、なにを見ても感動があとからあとから湧いてくる作品!
京アニ作品の劇場版は、これが3作目。やはり、泣いてしまいました。3回も?
舞台挨拶中継も、監督・石川由依さん・浪川大輔さん・TRUEさんの裏話も楽しめました。
京都アニメーションの皆さん、感動をありがとうございます!
ヴァイオレットは私達の心にずっと生き続ける
舞台挨拶・ライブビューイング付き上映にて鑑賞。待ちに待った劇場版で4/24公開延期から5ヵ月遅れでの上映となりました。期待通りの満足感と幸福感を味わえる文句なしの感動作。この作品に出会えたことに心から感謝します。
ヴァイオレットが愛する人へ送る最後の手紙に感動すること間違いなし。まさに心を揺さぶる物語、心に響く音楽、心に残るアニメーションであり、ヴァイオレットは私達の心にずっと生き続けます。
2020-166
心から…あいしてる
ヴァイオレットの成長の物語。
全ての場面、呼吸、音、声に…愛してる…が感じられる作品。
この映画から愛してるの叫びが全身に伝わって自然と涙が溢れてしまう。
こんな素敵な作品に出会えた事に感謝、こんな綺麗な作品をつくり、つくりあげ、思いを繋いでくれたアニメーターの方々に感謝したい。
人間の無邪気さと面倒くささ
舞台挨拶付きライブビューイング上映にて。
アニメ映画は普通90分あれば長尺くらいで120分あれば大作と呼んでいいレベル。
まず驚いたのは本作は本編が140分もあること。2時間20分もある劇場アニメなんて『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が初めて。
上映時間を見るだけでも京都アニメーションの本気が伝わってくる。
覚悟はしていた。
テレビシリーズをNetflixで観たときも、泣きはしないけどグッと込み上げてくるものがあったから。
だから泣く覚悟はしていた。
開始5分くらいでスクリーンに「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」と映し出されたときにはもう泣きそう。
そして多分一番の感動ポイントでは知らぬ間に涙が溢れた。
"私なんで泣いてるんだろう"そう思ったらさらに涙が溢れる。
そして終盤。
「ベタだしツッコミどころ満載で音楽で盛り上げすぎ」という普通なら減点ポイントになるところすら今作は加点ポイントになる。
ベタで何が悪い!音楽で盛り上げて何が悪い!とでも言うかのように見事な演出でツッコミどころですら泣ける始末。
やっぱり京都アニメーションは心理描写がめちゃくちゃストレートに刺さる。
美しく繊細で残酷な脚本や作画が素晴らし過ぎる!これは京アニファンでもなく、アニオタでもない映画好きとして断言出来る。
座席が全席販売解禁になり久々に左右に人がいた。左隣は小太りの中年男性。右隣は親子で来てた中学生くらいの女の子。ちなみに前には見るだけで「オタク」と分かるような男の人だった。
前述した一番の感動ポイント。
中年男性はハンカチで涙を拭き、中学生は指で目を擦り、オタクは鼻を何度も啜ってた。というか劇場のあちこちから鼻を啜る音が聞こえてきた。
こんなにも啜る音がしたのは午前十時の映画祭で観た『砂の器』以来だな。
題材で泣き、作画で泣き、脚本に泣き、ヴァイオレットに泣き、ギルベルトに泣き、歌に泣き、舞台挨拶のキャストのインタビューで泣いた。
とにかく素晴らしい作品だった。
アニメとしても、映画としても、芸術としても。
当たり前のことを当たり前のように伝えられる素直な生き方をしたい、と心の底から思えた。
鑑賞後の昼飯でいつもより「いただきます」が気持ち良く言えたのは多分そのせい。
言葉の持つ力って凄いな、とつくづく思う。
今作でもヴァイオレットが力強く生きてこれたのは「あいしてる」というたった5文字のおかげだし。
ヴァイオレット・エヴァーガーデンの特徴的な作風の一つに決め台詞の肝となるところはセリフで言うのではなく、画面に文字を表示させるだけ。
見慣れた日本語が表示されるだけなのに泣けてくる演出なんだよね。
同じ言葉でも日常で見たら「はっ?」ってなるだけなのにヴァイオレットだと泣けるんだよな。
本当に言葉の持つ力は凄いと思った。
SNSでの誹謗中傷が問題になっているこの時代全ての人に見て欲しいです。
京アニさん。こんな素晴らしい作品をありがとう。「あいしてる」
12/12 ミッドランドスクエアシネマ Dolby Cinemaにて2度目の鑑賞。
ドルビーシネマで観てよかった!
こんなに奥深く緻密な画面だったのか!と驚いた。
ヴァイオレットの鼻水まで見えたし、瞳の表現がホントmm単位の細かいところまでこだわり抜かれていてスクリーンを観てるだけで心を揺さぶられる。
2回目ということもあり泣かなかったけど(正直危なかった)エンドロールを眺めていたら何故か無意識に唇が震えてきた。
こんなにもエンドロールを大切にしたのは初めてかもしれない。
そして、戦争のシーンや戦争についてのセリフ、そこでの人物の表情を観ていると自然と京アニの事件が重なってしまった。
「伝えらることは伝えられるうちに」
「強く願っても叶わない夢」
「失くしたものは大きいな」
こんなセリフが重くのしかかってくる。
この作品はある種の事件に対する京アニからの手紙のような存在なのかもしれない。
【大切な人に深き想いを伝える尊崇な行為を美し過ぎる色彩で描き出した作品。涙と共に心が浄化されます・・。】
ー 人として到底許されざる男の所業により、想い半ばで命を失われた方々及びご家族の方々に衷心よりお悔やみを申し上げるとともに、深い傷を負われた方々にはご回復を祈念いたします。
そして、この素晴らしき作品を届けて頂いたことに対し、京都に縁のある、1人の観客として素直に感謝を申し上げます。-
■今作の素直な感想を簡潔に記す
・緑を基調にした色彩の圧倒的な美しさ。
・僅かな表情の変化で心の機微を表現する数々のシーン。
・秘めた想いを手紙に託し、時空、生死を越えて"真の心"を届ける物語設定の素晴らしさ。
-吉田玲子さんの脚本には、毎回、脱帽する。-
・この作品が京都アニメーションのオリジナルである事。そして、その世界観が反戦の想いを仄かに漂わせている事。
・ヴァイオレットは戦う機械でもなく、代筆する道具でもなく、一人の豊かな感情を持った女性として描かれている事。(普段は感情を秘めているが・・・)
・未来ある希望を感じさせる物語構成である事。
・病に侵された少年が両親、幼き弟に遺した手紙のシーン。
ーここは、”あるメッセージ”と受け取りました・・。-
<京都に縁がある者として、今作品の製作に関わられた方々へ。
心の葛藤、悲しみ、怒りは癒える事はないのかもしれません。
けれど、私は今後も「京都アニメーション」の作品を心待ちにしています・・。
素晴らしき作品を有難うございました。>
<2020年9月19日 劇場にて鑑賞>
「最高」の一言
「映画ヴァイオレットエヴァーガーデン」
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本当に見て良かったから久しぶりに投稿!!
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京都アニメーションの放火事件や新型コロナウイルスで延期に日程が延期になってしまって、半年間位まって要約みる観る事が出来て本当に良かった。
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ヴァイオレットみたいに俺も好きな人に逢えない気持ちは本当に分かるし、今でもその人を考えると「元気にしてるかな」って何度も思うから映画が進むにつれて涙が止まらなかった。
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最初、ヴァイオレットは心を持たない人形だったのにどんどん素敵な心を持つ人になっていって凄く感動しました。
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こんな名作を作って下さった京都アニメーションの方々、本当にありがとうございました。
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そして、長い間お疲れ様でした。
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期待した程では
まず、公開に至るまでにあった騒動に伴う事に関しては評価対象にはしません。
そのうえでレビュー。
絵は相変わらず綺麗です。しかしテレビシリーズからのカットが多いのは気になります。
話の中身はテレビシリーズと殆ど変わりませんね。そこの善し悪しは個人の判断となります。私は気にならないタイプなので楽しめました。
ただし、それも途中までです。
後半には少佐が生きていた事が判明しますが
当初はベタな記憶喪失ネタかと疑いましたが、まさかソレを下回るとは。
少佐のあまりな身勝手な発言にまだ記憶喪失の方が良かったと思うレベル。
いや、作中で登場キャラが言っていた少佐の兄と結ばれるという話の方が面白いのでは?
そもそも認識票が無いからと軍人なのに放って置かれるのがあり得ませんけどね。
そこら辺の細かい設定のいい加減さが気になる人は見ない方が良いかも。
本物の道しるべになった作品
初日に観に行きました。亡くなられた主要なスタッフのサポートてヴァイオレット•エヴァーガーデンは若手スタッフ中心で制作されたと聞きました。あの忌まわしい事件後に残されたスタッフは頑張って完成させたと思うと涙が出てきました。作画等々の技術はしっかり残されたスタッフ達に受け継がれていますね。テレビ版や外伝を見てなくても劇場版だけでもヴァイオレットエヴァーガーデンの世界観は十分に堪能できます。まだまだ、大変だと思いますが一つ一つ良い作品を生み出して下さい。
見応えあるボリューム
2時間越えでTV版等のネタもたくさん入っており、完結編なんだなぁと感じる作品でした。
ボリューム故か、印象に残るシーンが散ってしまった感じが少しありました。
ただ少佐絡みの話になるとスイッチ入るヴァイオレットは可愛かったです。
そして泳ぐの速い笑
エピローグをもっと見たかったですが、あえて想像に任せているようですね。
人の想いは時を超えて。
1週間前にNetflixを再契約、TVシリーズ→OVA→外伝を復習、満を持しての鑑賞。
序盤こそ若干の説明臭さはあるものの、唯々呑み込まれる素晴らしい映画でした。
時代は否応なしに移り変わって行きますが、変わらないものもあるという、
そんな予告を皆さんも何度も観られたかと思いますが、これはこの作品を的確に
表した言葉だと思います。
変わる時代に変わらない人の想い。その想いは手紙に綴られ時代を超えて届き、
その人の未来を、そして過去にすら遡って、人の心を彩り動かすのでしょう。
その中心にはヴァイオレット・エヴァーガーデン。
彼女は自身の物語にどのような決断をし、どのような結末を迎えるのか。
TVシリーズから続く一連の物語の終わりを飾るに相応しい、最高の作品でした。
願わくば、この作品も時を超えて人の心に届いて欲しいと、心から思います。
期待し過ぎたかも、でも。
最高傑作、アンの50年分の手紙からスタートする展開にテンション上がる。作品はこのエピソードとユリスの話、ギルベルトとの再会で構成されている。
2時間半という時間もこの3つの話には足りず、詰め過ぎと思え、絡み(自分の死後に渡す手紙、指切り)の少ないユリスの話は無しでも良かったのかも。
ギルベルトとの再会とデイジーがヴァイオレットの足取りを辿ることで、その後を見せる形を丁寧に描いて欲しかった。その意味では相手が少しずつ心を開いていく外伝の方が面白味があった。
しかしながら、ユリスの最期が一番泣けた。劇場内の鼻をすする音もそこがマックスだった。(同日のTVアニメ「俺がいる 完」の方が泣けたけど)
ギルベルトが生きていたというのは嬉しい気持ちはあるが、作品をチープにしてしまった感もあり複雑。しかし、ヴァイオレットに幸せになって欲しい気持ちを上回ることはなかった。
ヴァイオレットがギルベルトに「あいしてる」を伝えるところが描かれていなかったのはなぜだろう。ヴァイオレットに一番言って欲しい言葉なのに。言葉に出来ない程の「あいしてる」だったとしても、言葉にして欲しかった。
「あいしてる」を知らない少女はデイジーに「あいしてる」を伝えさせる人にまで成長したのはわかるが、ヴァイオレット自身がそれを伝えなければ、物語は完結しないように思えた。
チケット購入から丁度1年。
待たされることで期待度は増し、公開をどれほど待ち望んだことか。それが自身のハードルを上げてしまったことは否めないと思います。
観て良かったと思いますし、良い作品であることには間違いありません。
いやー違う違う。良し悪しを語れる者の訳が無い。「ヴァイオレットエヴァーガーデン」が大好きで、劇場で鑑賞出来た、それが幸せでした。
観賞後は目が腫れてブサイクになりました
キャラクターが、ストーリーが、音楽が、感情が、「愛してる」が、作品の全てが美しくそして儚く、本当に愛おしい作品だと思いました。
上映中、私の目は涙で溢れ、観た人ならわかると思いますが、笑顔でありがとうを言うシーンでは絶えず涙が出ました。ファンタメロンのLサイズ。あれ全部涙として流れ出ました。
文句なしの☆5……付けれるなら7.8くらい付けたいです。。。
そこには確かに「あいしてる」があった
85本目
これは、今まで沢山の人の物語に寄り添い感情を知ってきた1人の少女が、ついに自分の感情と向き合う心の物語。
TV版全13話に外伝と、丁寧にヴァイオレットの成長を描いてきたからこその繊細な成長の表現は、全てを見守ってきたファン達への贈り物のように胸と涙腺に突き刺さる。
今回の話しはヴァイオレット・エヴァーガーデンという1人の少女の成長譚の締めとして素晴らしい仕上がりでした。
ずっとずっと会いたかったギルベルトについに会えるかもしれないという喜びと戸惑いと混乱と恥じらい、全てが入り混じり「気持ち悪くないでしょうか…」と漏らすヴァイオレットに、こんなに人間らしくなったんだねぇとしみじみしてしまう。
この作品、本当に何から何まで「ずるい」。
完全にずるい展開のオンパレード。
そもそもTV版で号泣必至のアンのエピソードから始まるあたりが本当にずるい。
そんなの泣いてしまうわ。
「その展開はずるいよ(泣きながら)」
「その表現はずるいよ(泣きながら)」
「そのセリフはずるいよ(泣きながら)」
「ここでその曲はずるいよ(泣きながら)」
何回出てきただろうか…本当にずるい(泣きながら)。
特に今作で描かれるユリスのエピソードは本当にずるい。そんなの泣くに決まってるじゃん。
劇場内から啜り泣く声、鼻を啜る音、抑えきれない嗚咽が聞こえて来る。当の自分も嗚咽を抑える気もなくマスクもタオルもグショグショになってしまった。
(プレミアボックスシートで良かった…)
観客同様、最後には泣きじゃくるヴァイオレットが、ついに作中ではギルベルトと対話することなくエンドロールを迎える。あんなに感情を出すことがヘタクソだったヴァイオレットが、感情に溺れてしまう。
それをそのまま表現したことに脱帽。
だって機械のように感情が無かったんだよ?最初は。
そんな女の子が泣いて泣いてどうしようもなくて、太ももを叩いても叩いても言葉が出てこないんだ。
エンドロール後、きっと沢山の人たちに愛されて素敵な人生を送ったんだろうなというのが良くわかる、余韻を残す終わり方が最高でした。
作中ではついぞ「あいしてる」を直接伝えることはしなかったけど、そこには確かに「あいしてる」があった。
沢山の人達の「あいしてる」で生まれた「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という1人の少女の生涯がそこにあった。
素晴らしい作品でした。
個人的にここ数年で1番泣いた作品でした。
京アニといえば悲しい事件がありましたが、
この作品が無事公開されたことで、報われた方々が沢山居るのではないかと思います。
残された人達の悲しみではなく、そこに共にあった想いが形になったような素敵な作品でした。
自分たちも「あいしてる」を知り、「あいしてる」を伝えていきたい。
そう改めて思い直せたような気がします。
この作品を世に送り出していただきありがとうございますという感謝を持って、この感想を終わらせたいと思います。
本当に素敵な作品をありがとうございました。
全503件中、441~460件目を表示