劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのレビュー・感想・評価
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素晴らしかった。ただ…
開始5分から涙が止まりませんでした。
その後も随所で涙をぼろぼろ流しながら鑑賞しました。
が…
他の方もレビューされていますが、アニメ・外伝と素晴らしい作品だったのに対し、どうしても物足りなさが残ります。
ヴァイオレットという1人の女性の人生を描ききっている点は満足です。
もうこれ以上は蛇足になるでしょうし、この結末は素晴らしいと思っています。
ただ、なんでしょう…
少佐との再開は、物語の終盤にひっそりと行われ、余韻を残しながらも2人で幸せに暮らしたんだろう…と思える程度で良かったと言いますか…
2人の再開劇を冗長に見せられたという気持ちがどうしても拭いきれません。
もっとユリスとのエピソードが全面に押し出された、ヴァイオレット・エヴァーガーデンらしい内容(そして最後に、少佐と再開するシーンで締め括るのだろう)と想定していたので拍子抜け感があるのかもしれません。
全体的に素晴らしい作品であったと言いきれるのですが、少佐との再開シーンが冗長に感じてしまったのが残念でした…。
涙腺が・・・
なにを隠そう、私はライトなアニヲタである。きっかけは京アニ作品「けいおん!」を見てからであるから、それ程、アニヲタ歴は長くはない。とは言えない。何故なら「けいおん!」が放送されてから既に11年が経過しているからである。アニヲタと言えども、鬼滅の刃とか、今、流行りのなろう系及び勇者系には全く興味が無い。興味があるのは京アニ作品及び日常系と呼ばれる作品である。
もちろん「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も再放送を含めてTVシリーズはチェック済みである。外伝も観に映画館へ足を運んだ。それだけに去年の事件は大いに心を痛めた。未だにその痛みは消滅していない。
で、作品であるが、TVシリーズの集大成というべき内容としては、期待を超越する程、素晴らしい出来栄えであった。これもひとえにTVシリーズ及びアニメの世界では知る人ぞ知る吉田玲子による脚本の出来の秀逸さによるところが大きいと思う。私自身、涙腺が緩むシーンが何度ともなくあった。女性だったら間違いなく泣いていたであろう。
それ程、この映画としての出来栄えは今まで見て来た数少ないアニメ映画の中で断トツの作品である。(「君の名は」も同様であるが)尚、この映画を観るにあたってはTVシリーズ全作を見る事、必須である。
残念なのはパンフレットが売り切れていた事であった。
泣けました、けど、、、
泣けるポイントはいくつかありました、映像も美しく、たいがいは満足です。
でも、余韻がありません。
今日見てきて私の心に余韻がありません。
なんでしょうこの呆気ない気持ちは。
本編からずっと、
少佐に生きててほしい、
ヴァイオレットに少佐に会ってほしい、
と、思っていました。
「あいしてる」が声にならず腿を叩くヴァイオレットに胸打たれました。
(あそこはもう少し長くてよかった)
しかし、何でしょう、言葉にしづらいのですが、
もう少し不条理が欲しかったと言えばいいのか、
不器用な2人には甘すぎるエンディングが似合ってない、、、というのはちょっと違うのかな、どうでしょう。
あと、2人の「あいしてる」には親子でなくて恋愛の「あいしてる」なのかが、わかりかねる部分ではあります。
恋愛ならそれはそれで両者とも違和感を感じてしまいます。
最後に一つ、
大まかなスターリーテーラーの少女は本編少女の孫でなく娘のほうがわかりやすかったのかな?と思ったりもしました。
アニメ本編を観てからを強く勧めます
映画だけでも充分感動するが、やはりアニメ本編を観てから映画に行くとまた見えるものも感じることもさらに多くなります。
もう最初のシーンから泣いてしまいました、、、
アニメ映画の中でもトップクラスの作品。
京都アニメーション、愛してる。
テレビ未見でも泣ける…!
テレビ版を観ていないので、見る前はちょっと不安でしたが、キャラや世界観の説明が上手く、全く問題なく話に入っていけました。
映像の美しさも、ストーリーの見事さも、安定の京アニクオリティ。
あのような事件があってなお、これだけのクオリティを世に出せる京アニは本当に素晴らしいです。
私も誰かに手紙を書きたくなりました。
欠点らしい欠点も見当たらず、文句なしに満点です。
感動のフィナーレという言葉につきる。
公開するまでのことを考えるとよりいっそう感動が増しましたし、応援したく三回映画館に通いました。特典も本当に素晴らしいものでした。
タオル無しに1回目を見に行ってしまいあまりの感動に服が濡れてしまう位涙を流しました。
3回目には友人を誘い見に行きましたが、友人も感動しており、見に来て良かった...と言っておりました。
キャラクター、構成、美術、音楽全てが一体となり調和が取れ本当に本当に素晴らしい作品でした。
素晴らしい作品を作ってくれた京アニの皆様、協賛各社に感謝してもしきれません。 感動をありがとうございました。
感謝
友人が誘ってくれて、一日でアニメ全話と外伝を観てから今回の映画を観ました。
友人にありがとう。世の中には沢山の作品が溢れていて死ぬまでに観れないものが沢山あるって常日頃思っているけど、今回のもきっかけが無かったら死ぬまでに観なかった作品の一つに入っていた。私の思考では全くノータッチのジャンルだから。
ずっと声出そうに号泣。
このアニメってアニメも映画も登場人物がみんな愛に溢れていて、嫌な人間が周りに一人もいないって思える。それが好き。街並みもすごく好き。アニメ全体を包み込む空気も雰囲気も好き。
ヴァイオレットが学んできた【あいしてる】は頭では理解していても、やはりすごく勇気がいって、言葉にはなかなか出来なかったのかな。言葉にすると全部身体から想いが出ていってしまうような気もするし。
でも伝えたい時に伝えないと、いつ伝えられなくなってしまうかわからなくなる。
病院で亡くなった男の子はこれからも生きていくヴァイオレットとの対比なのかな。
一番泣いたのは男の子がヴァイオレットが居ない事に怒るのではなくて「愛してるの人に会えたんだね」ってところ。自分が生きるか死ぬかの時にそんな言葉が出てくるなんてと、涙が止まらなかった。
そうか京アニ事件の方々も沢山関わっていたのですね。
いろいろ考えてしまう。
伝えたい人に伝えられる時に伝えたい事を伝えよう。あいしてるって伝えよう。
相変わらずの構成のうまさ、絵の繊細さ
アニメを全編見ていたので、開始すぐに泣きそうになった。
アニメでの、あのストーリーがここにつながっているのか。というところが多々あり。
アニメはアニメで完結していると思うが、この劇場版をみることで全ての伏線が回収されていく感じ。
ストーリーの構成、セリフの言い回しと演出の絶妙なフィット感が素晴らしい。
言葉で説明をしすぎていないけど、丁寧に見ていれば、しっかりと理解できるようになっていると思う。
アニメを見ていない人にも楽しめる作品だとは思うが、可能であればぜひ、アニメを見てからの観賞をおすすめしたい。
とにかく、最初から最後までいつでも、自然に涙が出てきてしまう作品。
人間の複雑な感情と、感情を理解する難しさと、伝えることの難しさを感じる作品。
どのキャラクター目線で見るかによっても感想は変わるのでは。
そして、映像と音楽は相変わらずきれい。
好きだけど、それでも、どうしてもこの映画を★5にはできない。
泣いたとも。ハンカチを握りしめたとも。
そもそも私は共感しすぎる上、涙腺が緩いから、初日は涙が止まらなかった。
でもなぜだろう、外伝の時は一枚絵のように美しいイメージがいくつも心に残ったけれど、今回はほとんどなかった。
2回は見てるんですが、それでも。
もちろん感じ入る所は多く、感動はした。
ただ、泣いていても、心と頭、感情と理性の結論が、「素晴らしい」で一致しない。そんな映画だった。特に映画としては、外伝の方がよほど完璧に近い形を呈していたように思う。テレビで2期として、もう少し尺のある形でやっていたなら、印象は違ったかもしれない。
賛美の声は溢れんばかりなので、私はひっかかったことだけ書きましょう。
あ、原作は未読ですので悪しからず。
まず超技術な義手や、超人ヴァイオレットの聴覚やら泳ぎやらは、まあもう今更ってことで、置いて、譲るとして。(ついでに泥ついたはずの白いドレスがやたらキレイだったり、高度すぎる花火技術やめちゃくちゃよく飛ぶ手紙も。アニメファンタジーなので。)それらをスルーしてもなお、少し疑問が残る。
・前後中に出てくる未来の話の入れ方
ちょっと長すぎないか…と、やや蛇足な気も。まずおばあちゃんの手紙と切り抜き見ただけで唐突にライデンに旅に出ちゃう流れでご都合感…それはいいとしても、そもそもこの子目線オンリーで未来を見せる必要とは…?家族と喧嘩して手紙書くっていう、何度目だ?なエピソード(劇中でも2回目)まで加える意味は…?喧嘩させなくても、普通に旅に出て手紙書いてもよかったような。ここにそんな尺とらず、各地それぞれの何気ないシーンを映す形で、未来を垣間見るスタイルとかでも良かったような…と、考えてしまったところです。
・メインと付帯エピソードのバランス
そこを取るとどうしても病気の子の話は薄くなる。わかる。でもそれなら、両親と弟への思いが、セリフではない画面から伝わるような画が欲しかった。本当なら、ヴァイオレットとのやりとりも、もっと欲しかった。
・やたらあざとい弟
いやあざとい。かわいいけど、喋り方??声かなり頑張って出したやつでは…?セリフの端々も見た目となんだかずれる。まあアニメじゃよくある感じ…なんですけど、不自然すぎて気になってしまったんですよね…。
・少佐からヴァイオレットへの好意
そもそも少佐はなぜそんなにもヴァイオレットを好きになって、保護すべき妹のようにではなく、愛したのか。とりあえずアニメだけだと少佐目線がいまいちわからないままで、劇中でもほんと少ししかなく。どうしてそんなにそばにいて欲しいのかが、察しはしたけど納得に至らず疑問でした。
・挿入歌(※超個人的感想です)
個人的に「みちしるべ」は、曲と歌い手の相性が悪いと思っています。今回は曲がかかるシーンに対して、声が雰囲気に合わず壊してしまっている。基本的に茅原さんの声は好きじゃないんですが、それでも外伝のEDは良かった。曲自体はいい。歌詞からしてもここでこの曲がかかるのは分かる。でもその音じゃない、その声じゃない。
・EDがあんまり盛り上がらない案件
WILL、作品の終幕にかかるにしては…歌詞がどうにも話の表層を撫でているような薄さ(に感じられる)…だし、「帰ろうか帰ろうよ」をサビの入りに持ってきたせいでいつか流行った木山さんのHOME思い出す。言いたいことは…分かるんだ……分かるけど。ヴァイオレット目線なら、もっと「愛してる」を知った故の積年の思いを綴って欲しかった。最後、少佐に「愛してる」とひとこと言うことすらできないほどに泣いた彼女の、それほどに育っていた想いを、EDで流してくれたら。どんなに感動しただろうか。メロディ自体も、なんか日本語向きじゃないような、日本語で歌ったらダサくなったみたいな感じがある。と思ったら、サントラ担当のEvanさんだし英語版、あるんですね……いやもうこれ英語版で良かったんじゃ……?日本語なら外伝EDと同じ作曲家さんで、切なみと盛り上がりのある曲をいただきたかったなあと。
色々書きましたが、概ねは満足してるんです。
無事上映にこぎ着けられたことだけでも、大変ありがたい。多くの方の尽力があってこそでしょう。見られて本当に良かった。
ただやはり、純粋に作品への感想だけだと、褒めちぎることはできない映画でした。
伝えること、伝わってきたこと
美しく緻密で繊細な世界観はまさに京都アニメーションクオリティ。
この高いクオリティでの公開に感謝と尊敬の思いが胸に迫りました。
待ちに待ったヴァイオレットエヴァーガーデンの完結編も期待通り心に染みるようなストーリーで涙涙。
あまりに感動して一日で二度観てしまいました。
今、伝えることの大切さ、伝えることができる今を逃さないことを、熱く熱く描いていたように思います。
それは突然の悲劇に見舞われた京都アニメーションの方々が大変な困難を乗り越えて公開に至った作品にこめた祈りのようにも感じました。
公開中にあと何回かリピートするつもりです。繰り返し観ることで京都アニメーションを応援できればと思っています。
あーなたのーこえが〜♪
泣いた、泣いたよ。
ネタバレなしで感想。
ホッジンズ社長の
「バカヤロウ」は
私も一緒になって心で叫んだよ。
なんでやねん、お前ーー!!!
しかし、煮え切らない態度も、
その心を知った時、
ものすごく腑に落ちた。
あのシーンでの
「あーなたのーこえが〜」。
もう涙腺崩壊ね。
エンドロールの最後ね、
もうダメ押し(ToT)
よかった、本当に良かった。
みんな幸せになっていいんだよね。
以上、アラフィフのおばちゃんの感想でした。
最後に。
苦難を乗り越えての公開、
京アニのみなさま、
本当にありがとうございました!!
心から感謝。
心からの「あいしてる」を込めて。
作品は素晴らしい。けど、この結末でよかったのかなぁ〜
このアニメの最大の魅力はヴァイオレットの凛とした美しさ。私の独断と偏見では、2次元ナンバーワンの美しさだと思います。
それはヴィジュアルはもちろん、彼女のクールで合理的でありながら、心の機微を捉えた仕事振り、誠実と潔白、こうした要素が相まっての美しさだと思います。
それが、このエンディングで良かったのだろうか?単にエンディングの演出というか、この物語のテーマ、ってどうだったっけ?という疑問です。
冷静沈着なヴァイオレットもギルベルト少佐のことでは感情を制御できず、最後は船からダイブ! ようやく再会したラストシーンでは「わたしは、私は・・・」と何も言えず泣きじゃくる。感動的でしたよねぇ〜。そして自らのキャリアを捨てて、小さな島で愛した男とひっそり暮らす。
確かに、男目線というかオタク目線とすると、これで良いのです。安定なんです。だって、純粋無垢の幼女育てて、超絶美少女に成長して、ボロボロになった自分のもとに帰ってくるんですよ〜。そりゃ、キュンキュンしますわ。
私も嫌いでない「お約束展開」ですし、王道に外れ無し、です。けども、敢えてケチを付けると、別の展開だって良かったのでは?と。
ヴァイオレットは、戦時中は一騎当千の兵士、戦後は売れっ子ドール、と「女性活躍」の象徴である訳です。一方、ギルベルト少佐は「負け犬」ですよね。まあ、もう少し良く言って「ビルマの竪琴」で森に去っていった水島ですよね。
まあ、兄貴のディートフリートも軍人生活から抜け出せずにいて、ホッジンズは郵便社を起業し成功していても昔を引きずったまま。と、まあ、着実に前に進んでいるヴァイオレットに対して、周りの男どもは、みな後ろ向きなんですね。
この物語を「少女の成長」をテーマに置くならば、ラストは「心の師」であるギルベルト少佐への想いを封じて、大人の女性として自立する、で良いのです。
ギルベルト少佐への「愛」は師弟愛であり、ヴァイオレットは少佐から巣立つことで、無垢な少女から自立した女性へと成長する。
戦争という過去を引きずったままの3人の男(ギルベルト、ディートフリート、ホッジンズ)は、彼女の巣立ちを助け、見守り、少し寂しく想い、自分たちの青春後期を駆け抜けた美少女を遠くに見る。というエンディングかな〜。これはバッドエンドではないけど、萌えないエンディングですかね。
京アニ作品って、劇場版や蛇足的な2期って、恋愛重視の甘々にする傾向ありません?「中二病でも恋したい」の2期や「たまこマーケット」の劇場版、境界の彼方もそうだし、ユーフォも直近劇場版で、久美子&秀一をぶっ込んできたし。。。やっぱ、こういう甘々なオタクのお約束を外さないのが京アニらしさなのかも。
原作とは違う展開なので、あまり無理を言っても仕方ないが、、、せっかく、クラーラ・アン・母・娘、(すみません、映画版の母娘の名前は忘れました)、と4代の母娘を出して語らせた割には、この世界の歴史観というものが感じられなかった。そこを丁寧に描くと物語設定のリアリティが生まれ、最後の切手も納得感が出るのだが、、、。
まあ、京アニに宮崎駿や富野のような設定を求めるのはお門違いかな。そんなことを抜きに、京アニの良さが十二分に出ている傑作だと思います。
感情を溜め込み過ぎてる人に。泣けます。
アニメ本編も、毎回泣きながら見てたけど、この劇場版2時間くらいの作品中、1時間20分くらいは泣いてたかも。
号泣。
きっと今私たちの生きている世界は、ヴァイオレットの世界よりも無駄に複雑すぎて、くだらないことに疲弊しすぎてて、会いたい人に会って、愛してるって言うことが難しい。
なんてつまんない人生なんだ、と思った。
ヴァイオレットの一途さ、精一杯誠実であろうとする健気さを見ていて、今煩わされてることがくだらないことに思えた。
やっぱり人を愛してこそ、生きる意味なんだなぁ。
もっと若い頃は、船から海に飛び込むことになんの躊躇もなく、愛する人の元に向かいたい、ただそれ一心で生きているような真っ直ぐさで、人を好きになっていたな、とか色々考えた。
すごい作品。
映像もキレイだった。
この作品との出会いに感謝。
終わってしまった...
ヴァイオレットのことより、子供の別れの手紙が本当に心が揺れ動かされました。
嗚咽が漏れないように口の中にハンカチを突っ込んで観ておりました...
世界中のどの人にも勧められる映画です。できればジプリ作品のように毎年家族で観たい。
おそらく物語は完結でしょうね。京アニ作品を一生見続けます。
エンドロール“最後の指切り”
最後の最後で最大の深い感動を覚えました。指切りがアップされヴァイオレットを含む本当に美しい全体が全面に描写され終わります。『指切り=約束』って誰の何の為の?ヴァイオレットの将来、幸せ?いいえ、このアニメに携わった全ての人の気持ちとこれからにかける京都アニメーションの気概がそこに凝縮されていると感じ、本当にジーンと来ました。あの全体画を大きく引き伸ばして部屋に飾り毎日見て元気の素にしたい!そう思っています。
ただひたすらに美しい、純粋でまっすぐな愛の物語。
そしてこの映画で描かれる「愛」は、恋愛だけにかぎらず、友愛、家族愛、隣人愛、地元愛、…そんなすべての愛をひっくるめた意味での「愛」でした。
絵もアニメーションも音楽も話も、すべてが美しく、画面のすみずみにまで想いをこめられていることが伝わってくる、丁寧に描かれた作品でした。静かで優しい世界につつまれたい時、見るとよい映画ですね。登場人物の名前がみな、色とりどりの花が咲き乱れていて、これもまた綺麗です。
私は昨年あの悲しい事件のニュースを見るまで、京アニの名前すらも知りませんでした。
あの事件をきっかけに、TVシリーズ未見のまま初めて見たのが、昨年公開の映画。これも優しさにあふれた美しい物語でした。その後、TVシリーズで最も人気のあるらしい話を25分だけ見る機会があり。(幼い娘を残して病で死にゆく母が、毎年娘の誕生日に手紙が届くよう一生分の手紙を書くという話)
それだけの知識しかない状態で今作を見ましたが、それでも話のすじは追える映画になっていました。
もっとも、シリーズ全部を見た人なら、もっともっと深く感動できるのでしょうね。
登場人物それぞれの成長や変化も感じられますし。ほんの小さな感情の揺れも、たとえば時折、大切そうにふれるブローチやリボン、ささいな持ち物でも、その物にこめられた大切な想い出や誰かの記憶。初見の人にはわからないけれど、小さなしぐさにも何か感情がこめられていて、知っている人には、心に響くものがあるのでしょう。
手紙が風に飛ばされて、遠く遠くまではこばれてゆく映像、詩的で美しかったです。 現実的に、手紙が破けず地面に落ちずあんな遠くまで飛んで行くの…?なんて考えるのは野暮で、あの映像は「手紙ははこばれ、いつか誰かに想いが届けられる。人が思うよりもずっとはるか遠くまで。」ということを象徴的に表現しているのでしょう。なんとなく、昔みた映画『フォレスト・ガンプ 一期一会』(かなりヒットした洋画)のプロローグ、風にのって白い羽が舞うシーンを思い出しました。これは1人の人生をみつめ、過去から現在までの長い時間を描いた映画でした。
手紙は誰かにむけて差し出され、想いを届けるもの。時には、過去から未来まで時をも越えて、知らない誰かのもとに届き、それが新たな出会いとなって、人はつながり人生はめぐりめぐってつながっていくのでしょう。生まれ育った場所や、今生きる場所の違う人々同士も、離れ離れになった人々や、本来なら知り合うこともなかった人々同士さえも、手紙はつなげてしまうのです。そんなことを感じました。 デイジーは、ひいおばあちゃんからおばあちゃんへの古い手紙を通して、2人の人生にふれ、さらに、本来なら出会うはずもなかった人々と出会うことになります。
のちに郵便局が博物館となった時、見守っていた、かつてここに勤めていたと言うおばあさんは誰なのか、私にはわかりませんが、TVシリーズからずっと見てきた人にはわかるのかな。
島の小さな郵便局のおじさん、にっこりしてGoodのしぐさを見せた時。もしかして彼は、あの少年ユリスの、小さな弟だったシオンなのでは、と思いました。あのしぐさ。幼くして兄と別れ、一緒にすごす時間はあまり無かったかもしれないけれど。あれは兄のよくやるくせのようなしぐさだったかもしれない。幼い弟はそれをまねしたりして楽しい記憶が残っていたのかも、なんて、想像にすぎませんが。
さして目立つこともなく物語の中ですれちがうだけのささやかな登場場面しかない人物たち同士も、こうしてまた新たな出会いが生まれることによって、人生はつながり、いつしか物語はつながってゆくのでしょう。
もちろん、現実的に考えたら、ちょっと気になる演出はあります💦
そんなに雨が強いのに、ドア越しに小さな声が聞こえるわけない…
その年頃の子供達集団って、もっときかんぼうで騒ぎまくるよ(笑)…
登場人物の名前からするとドイツっぽく 景色はパリのエッフェル塔付近っぽく な国だけど、ブーゲンビリアって沖縄など熱帯地域に咲く花だよね、そんな気候なの?
こぼれた真珠のような涙、どんなにふかふかの絨毯の上でも、ずぶぬれの大人2人が入って来たら絨毯もぬれてて、あんなに撥水効果なく 涙の粒は染み込んでいくのでは…?
崖のそばで風が強いのに、かごの中の手紙よく飛ばされないな、ハラハラしたよ…
この時代の花火って白っぽい色ばかりなのは合ってると思う。けどそんなに多種で豪華な花火を連続で打ち上げる技術あったのかな…?
そのドレスで海を泳ぐなんて溺れてしまうよ無理だよ…
指切りの風習って、日本には昔からあったけれど、当時の西洋にもあったの?
など(^_^;)
でもそんなことはどうでもいい、って吹き飛んでしまうくらい、純粋で素敵な映画でしたよ。
枝に結ばれた赤いリボン、何かのしるし?おまじない? 古い映画『幸せの黄色いリボン』、(見たことなくうろ覚えのききかじりですが)戦争か何かに行って犯罪者か何かになってしまった帰らぬ恋人を、ずっと待ち続けているしるしとして、彼が帰ってくる願いをこめて、彼女が家の樹の枝に黄色いリボンを結んでいるんでしたっけ?関係ない?? あの赤いリボン、ヴァイオレットはいつ枝に結んだの?何のために?何十年もずっと色あせず、紫外線や風雨にさらされてもぼろぼろに破れず、そのままなの??? 何か意味がこめられてそうな場面なんだけどな。
ああそれにしても、ヴァイオレットは、出会う人がみな「まあ素敵、本当にお人形さんみたいね!」とみとれてしまうほどの美しい少女なのに、愛する人との再会の時には、ぼろぼろの姿で泣き崩れて。いちばんきれいな姿を見せたいはずの人の前では、いちばんぶざまなひどい姿と表情になってしまい(笑)何ひとつ飾ることなく、ありのままの不器用な感情をぶつけて。真摯で純粋なぶざまさが、なんだかとても可愛らしく、ほほえましささえ感じました。
すべての仕事を終えて郵便局を辞め、島の愛する人のもとへと向かうヴァイオレットの歩く足音が、時計の音とかさなってきこえた時。時を刻む音の響きはまるで、「時はみじかし。命はなおみじかし。思うままに生きよ」と言っているように感じました。(時計仕掛けの心臓の音も連想してしまいますが、機械化は彼女の腕だけなので無関係ですよね)何度も印象的に映る、あの「道」の景色、「道」はまた彼女の歩いていゆく人生そのものをも表しているのでしょう。
最後の指切り、二人は何を約束したのでしょうか。(もしかしたらこれも、シリーズ通して見てきた人ならわかるのかな?) ヴァイオレットが上着を脱ぎ、全身白い服になった姿を見るのは初めて。もしかして、白いドレス…つまり結婚の約束、永遠の愛を誓う指切り。ベッドの上で、それはこれからいつか生まれる新しい命の誕生を暗示しているのでしょう。やっとめぐり会えた二人に幸あれ。そしてすべての人々に優しい物語がつづいていきますように。そんな気持ちになれる映画でした。
そんな過去があったのね
守られる側と守りたい側。
お互い好きだからこそ考え方が違ってて
でも想いあってる分だけ2人とも熱量たっぷり。
人の気持ちは複雑ですわ。
病気の子供の真の想いはよく分かるのに
少佐程の大人の考えはまだ経験不足だったのね。
会ってくれない少佐へドア越しにヴァイオレットが言った言葉で気になる一言が「気持ち悪いですか?」と。
あんなに一生懸命可愛がって育ててくれたんだから
気持ち悪いはずないよ〜(´•̥ω•̥`)泣
メールよりずっと前の話·····
電話の良さも伝えつつ
手紙の有難みも沁みました。。
昔話にしている所が切なさを増してて良かった
何よりハッピーエンドで本当に良かった(o´ω`o)
京アニ最高です!
これからも素敵なイラストとストーリーを期待してお待ちします(◍´꒳`)b
あいしてるが予測を超えた
まずはこの作品が公開された事を心から讃えたいと思います。
死の淵にある少年のエピソードが不要という意見もありましたが、やや弱いエピソードながら、ヴァイオレットとギルベルト少佐の物語と呼応したエピソードで、私は不可欠なものと感じました。
少年はその心に反して、友人に会いたくない、と言い、少佐もヴァイオレットに会いたくないと言います。だが、少年は死の間際で、友人と(いずれ自動手記人形の仕事を奪うであろう)電話で会話を交わし、心を伝えます。結局会えなかったが、二人の絆は変わらなかったのです。
(電話とドア越しの違いはあるものの)「(少佐の)声だけでも聞けて良かった」とヴァイオレットが島を去るシーンを見て、私は、少年のエピソードから、心はつながっている二人だが、こちらもあえて会わずに、二人を引き裂いた「戦争」というものの傷痕は簡単には消えないものだ、という余韻を残す、苦い終わり方を、予測していました。
しかし、ヴァイオレットとギルベルトの「あいしてる」気持ちが、その連想を打ち破ったという所でしょうか。二人が抱き合うシーンは感動しました。ぜひご覧になって下さい。
内容薄くね?
あれだけいいアニメで、外伝も素晴らしい作品なのに、シリーズを締めくくる最後の物語があまりにも薄い。納得がいかないです。あれではただのお涙頂戴映画じゃありませんか。
原作と同じ話にならないことは察していましたが、同じくらい素晴らしい物語にしてくれると期待していました。
あれやこれやと言っても仕方ありませんがこれだけは言っておきたい。
ヴァイオレットが心から慕っていたギルベルト少佐は、あんなにも無責任で情けない男では無かった。
原作通りの話にしてくれと言っているのでは断じて無い。ただキャラクターを殺さないでほしかった。
そんなには泣けなかった
泣けるのを期待してみていたけど2回くらいしか泣けなかった
最後はハッピーエンドで良かった。
愛を凄く感じ旦那に会いたくなった!
帰りは旦那に何か買おうと思いたい焼きを買って帰りました。
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