「物語の世界観そのままで上手に幕引き」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
物語の世界観そのままで上手に幕引き
Dollとして主人公ヴァイオレットが描かれたTV版アニメの舞台にスケールの拡がりと時代経過を感じる作品に仕上がった。現代の少女が訪ねる歴史と場所への展開も良くて物語の厚みが増している。
瀕死の少年が最後の頼ったのはDollだけど、気持ちを伝えるツールは電話だった。物語は幸せに終わっていくが、少年の最期はDollの使命も電話に変わろうとしく時代の流れ。彼女が表舞台からフェイドアウトしていくエンディングと重なる象徴的なシーンとなった。
それでも手紙で文字で伝える気持ち、これは大切。そんな温かいメッセージが確実に伝わる名作。手を抜かない映像も音楽も、やっぱり京アニ品質でした。
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