「「ありがとう」が止まらない」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン タランティーノ監督さんの映画レビュー(感想・評価)
「ありがとう」が止まらない
映画を見ている時、「ああ、自分は今日、このためのだけに生きていたんだな」と思うぐらい涙が滴り落ちました。京都アニメーションがあの凄惨な事故を経て、それでもなお待っていてくれる人のためにこの物語を描いたのだなと思うと、言いようのない魂の安らぎを感じました。言葉は儚い。人と人を繋ぐものは時代とともに失われていく。でもたった一つ、「人を想う気持ち」が我々人間の存在理由なのではないでしょうか。この度のコロナ禍で、誰もが逢いたくても逢えない日が続きましたが、やはり人はその時にしか伝えることのできない言葉をつむげて生きるしか無いのです。今この瞬間、時代も場所も越え、温もりを育てている人たちがいるでしょう。たとえそれが天国の京都アニメーションの方々であっても、やはり我々へしっかりとメッセージを届けてくれた。そんな時間でした。
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