「描き切ってくれてありがとう」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン もへじさんの映画レビュー(感想・評価)
描き切ってくれてありがとう
午前中の舞台挨拶中継付きにて。素直に3回くらい泣いた。このシリーズは主人公と舞台についての設定(元軍人で自動手記人形、ヴァイオレットとギルベルトの関係)がそれだけで勝利を収めてる程に強いので、監督が感極まりながら語っていたとおり奇を衒った演出をしないで丁寧な直球勝負なのがとても良い。自分が一番大きなストーリーを背負っている状態なのに様々な人物のサブストーリーに関わって、それで経験値を上げて色々な事が「少しはわかる」ようになったところで、満を辞して自分のために手紙を書く。それぞれが抱えた傷や葛藤や衝動を丁寧に描けば、ストーリー的な意外性なんて不要であり、最後も綺麗に風呂敷を畳んでくれて良かった。何はともあれ、ありがとう、です。
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