「全ては此処に至る為の物語」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
全ては此処に至る為の物語
病気の子供のエピソードとか、こんなん泣くに決まっとるやん!ズッルいわ~。んで、ヴァイオレットのギルベルトを想う健気さに泣いて、最後のギルベルトとの再会にもらい泣きして。もう、めっちゃ泣かされましたわ。
恥ずかしながらテレビ放送から2年も経った今年になって「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」にハマってしまいまして。会社の人から薦められて、あの有名な京都アニメーションの作品って事で興味本意にnetflix で観たらもうドハマりです。そこから京アニショップに登録して原作小説を購入して読破。アニメも2周目観て、再び京アニショップからファンブックまで買ってしまう始末。
でも、テレビが綺麗に終わってたので映画は蛇足にならないかと不安だったんですよね。そんな事は全然杞憂だったんですけど!映画もちゃんと完結してて良かったです。そしてまぁ泣けました。
先ずテレビで一番泣けた10話のストーリーを最初から絡めてくる所からしてズルい。まんまと引っ掛かるんですけど、狙い過ぎですよね?オペラの歌姫や劇作家等ちゃんとテレビでヴァイオレットが出会ったキャラクターを盛り込んでくるのも嬉しい所です。劇中ではテレビの最終回から4年ぐらいたっているのかな?アイリスやエリカ等のアニオリのキャラクター達もしっかり成長してて。正しく理想的な続編です。
で、相変わらず演出が上手いんですよ。雨の中でヴァイオレットが少佐に会えない事に気が付いてショックで半歩後ずさりする仕草とか。ラストの花火のシーンでホッジンズがフとヴァイオレットを振り替えってもいないシーンとか。文明が進んで電気が発達してきたのに対して、寂しそうに街灯を眺めるガス灯おじさんとかも含めて、ちょっとしたシーンの演出が物凄く良くできているんですよね。
でも、1つ不満点を上げるとしたらギルベルト少佐のキャラクターの変更でしょうか。これは原作まで読んでイメージが既にあった自分が悪いのですが、原作ではめっちゃできる頼りがいのある男だったのに、映画ではウジウジした引きこもり気味の性格になっちゃってて。全てに原作と一緒じゃなきゃいけないって言うつもりは毛頭ありませんが、男前の少佐が観たかったって気持ちもあります。できる男がヴァイオレットの前になるとワタワタしてしまうギャップが良かったのに。
まぁ、あの情けない感じだから最後のヴァイオレットとの号泣シーンも説得力あったんですけど。ヴァイオレットの泣きっぷりにはギルベルトにガックリしててもつられましたよ。あ、ギルベルトにガックリな分、兄のディートフリートの株が爆上がりでした。
何はともあれ最後はハッピーエンドで良かった❗みちしるべの挿入の仕方も素晴らしく、今まで観てきた全てはこのハッピーエンドに至る為の物語だったんですね。ホント日本のアニメーションのクオリティの高さを存分に味わえる作品でした。
再観賞
2020/10/31
舞台挨拶ライブビューイング回にて
2回目でもやっぱり泣けました。涙活に最適(笑)
2回目だとギルのキャラを受け入れられたかも。舞台挨拶でギル役の浪川大輔さんが「最近悪落ちするキャラを演じる事が多かったんですけど、ギルを演じて王子様役が増えました」って言ってたのが面白かったです。
舞台挨拶聴いてて、凄い悲劇を乗り越えて作られた作品なのに、そんな事を思い出させないような挨拶で、逆にプロ意識の高さを感じました。あの悲劇より作品の持つ力を信じているんだろうなぁ。改めて、この作品に出会えて良かったと思いました。
2020/12/4
3回目!入場特典「エカルテ島からのハガキ」ゲット‼️ハガキには
「親愛なる来場者様へ
心より感謝を申し上げます」
と書いてあるそうです✨
Kossy さん、コメントありがとうございます。
大丈夫です。映画脳じゃないとヴァイオレットちゃんの腕とターミネーターは繋がんないと思います!
でも、ヴァイオレット・エヴァーガーデンはテレビ本編もメチャメチャ感動できるんですよ。演出とかスゴい上手くって。機会があれば是非観てください‼️
アキ爺さん、コメントありがとうございます。
『外伝』のときにもターミネーターと書いてしまったことを恥じています。
ネタバレはしてないけど、不謹慎かと思い、ネタバレにしておきました・・・
もりのいぶきさん、コメントありがとうございます。
そうですよね、指切り色々考えますよね。とにかくハッピーエンドで良かった❗
最初は上手く感情を表せなかったヴァイオレットがギルベルトに会ってグッチャグチャに泣くシーンは思い出すだけで泣けそうです😢
アキ爺さん、コメントありがとうございます。
エンドロールに出てくる
「ヴァイオレットと少佐の指切り」 の図
何を約束したのかなあ …と
あれこれ考えています。
少なくとも、二人の間を繋ぐものは
「命令」では無くなった
そう思うと、とても感慨深いものがあります。
だるまんさん、コメントありがとうございました。
ホント行間を読む演出素晴らしかったですよね。小説だとなかなかできない手法なので、アニメならではのジンっとくるシーンでした。
ギルに関してはどうしても小説のイメージがあったので・・・小説ではカトレアさん達も納得のいい男なんですよ‼️アニメと小説は別物と思いつつ、ちょっと引っ掛かってしまいました😅
分かります!
私も、アニメ版との絡み方が絶妙だと思いました。知らなくても楽しめるし、知ってるともっと楽しめる。
私も、後ずさり、振り返ってもいない、みちしるべのタイミング、たまらない演出でした。説明が無く、無声部分も多いので、行間があるというか、観る人に委ねている感じがとても良かった。
ギルは評判悪いですね汗。私は正しいかどうか別として、思いやりのある優しく人間味を感じました。