「まさに集大成」劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン りんごさんの映画レビュー(感想・評価)
まさに集大成
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「みちしるべ」がTVアニメ版からの壮大な伏線だと気付いたときには鳥肌が止まりませんでした。
思えばヴァイオレットはTVアニメ版からずっとギルベルト少佐の遺した「あいしてる」を道標として、ドールになり、色んな人の手紙を代筆してきていました。
今作のヴァイオレットは本当に人間らしく成長していて、そんなヴァイオレットだからこそ少佐の心をもう一度開くことができたのだと思います。
今作のすごいところはヴァイオレットと少佐の再会だけに焦点を当てるのではなく、かつてヴァイオレットが50年分の手紙を書いた母娘の子孫であるデイジーの話、そして入院中の男の子であるユリスの話、それらを撚り合わせることによって厚みのある壮大なストーリーに仕上がっているところです。
そして作画・音響・声のどれを取っても申し分のないクオリティには脱帽でした。昨年の痛ましい事件も記憶に新しいですが、よくぞこの作品を完成まで持って行ってくれたと、本当にスタッフ・キャストの皆々様方には感謝しかありません。最高でした。
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