劇場公開日 2018年11月16日

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「 メキシコ麻薬戦争を題材に、アメリカ・メキシコ国境で繰り広げられる混沌とした状況を描き出すテイラー・シェリダンの脚本が冴え渡る」ボーダーライン ソルジャーズ・デイ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 メキシコ麻薬戦争を題材に、アメリカ・メキシコ国境で繰り広げられる混沌とした状況を描き出すテイラー・シェリダンの脚本が冴え渡る

2019年9月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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興奮

 暗殺者アレハンドロを演じるベニチオ・デル・トロの哀し気な表情と佇まいが相変わらず渋くて良い。

 今作では麻薬王の娘イザベルとのロードムービーの色合いも漂わせている。又テキサス国境付近で暮らす貧しい少年ミゲルは、麻薬カルテルで働くことになり、過酷な経験を重ねていく。

 前作では、がっちりとタッグを組んでいたアレハンドロとCIA工作員マット(ジョシュ・ブローリン)の関係性がイザベルに起因する問題で、微妙なモノになっていくシーンも見物。

 <現在でも継続している移民流入問題も描きながら、渋すぎる二人の男の関係に子供が大人になっていく過程を見事に絡ませたテイラー・シェリダンの脚本が冴え渡る作品。>

<2018年11月16日 劇場にて鑑賞>

NOBU