ルイスと不思議の時計のレビュー・感想・評価
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カラクリ屋敷へようこそ
両親を亡くしたルイス君が叔父さん家に引き取られ、奇妙な体験をして行く御話。
ハリーポッターの大ヒットで始まった子供〜大人まで楽しめる魔法ファンタジー映画。色々出過ぎ!
「〜と(又は追加で〜と、〜の)〜」という日本語タイトルが付いてるファンタジーものは個人的には要注意しております。
魔法ファンタジー映画が溢れかえっているこの現代では、CGでいくら頑張ろうが異世界作ろうが余りにビックリしないし、この映画もその類いである。
前半はルイス君屋敷に馴染む編、後半はお約束悪い奴の企みを阻止する編。
綺麗な映像や魔物ファンタジー映像を観せるのはいい。
けど「これ何のためにあるの?(ミュージカルでもあるまいし)」が多いし、いまいち話に乗っかって行けなかった。
ってか話がつまらない。話の辻褄をファンタジーで無理矢理という感じ。最終的にはルイス君魔法成長日記か?
ファンタジー満載だった割には役柄的に好感度ありの俳優さんがいなかったのにも残念。ジャック・ブラックもこの役柄では好きになれない。
またやむ得ず日本語吹き替えを観ましたが、声優が合っていないと言われるのも分かるし、元の英語をかなり選んで日本風に大胆アレンジしていない?コレ。
子供には難しい言葉で子供でも分かりやすい様に吹き替えアレンジの様な雰囲気が。。。
これが私の1番のダメージ。
さすがに魔法系は飽きてきた。
このジャンルも新たなステップを踏んだ方がいいのでは?子供が好きなジャンルだから、出せば売れる的考えを辞めようよ。
夜中のトランペットも辞めましょう。
不屈の黒鳥トリオ
昨秋同時期公開のファンタジー映画ではディズニーの『くるみ割り人形と秘密の王国』の方に話題も注目も持っていかれたかもしれないが、両作見てみたら、こちらの方がずっと面白い。
さほど期待していなかった分、結構楽しめた。
原作はハリポタのようなファンタジー小説シリーズ。
物語上の危機はかなりの大事件でありながら、作品のスケールはハリポタや他のファンタジー映画ほどの大作感は無い。
悪く言えば、スケール感に乏しい。でも良く言えば、手頃に見易いコンパクトサイズ。
ファンタジー映画の定石を踏まえつつ、ブラックなユーモアと、ちょっぴりのホラー要素。
そこがミソ。
と言うのも、本作の監督はイーライ・ロス!
ファンにはお馴染みのホラーの鬼才。
ホラーはホラーでもこの人が手掛けるホラーというのが、エログロの『ホステル』や人食の『グリーン・インフェルノ』など、マニアック/ディープ/ゴア系。
そんな監督が、企画を勘違いしたのか、それとも人選を間違ったのか、まさかのファミリー向けファンタジー!
無論、企画の勘違いでも人選ミスでも無い。
この監督がこういうジャンルも撮れる、意外で何だか嬉しい新境地!
さてさて、お話は…
両親を亡くした少年ルイスは、叔父ジョナサンの家に引き取られる。
叔父の家はこの町じゃ有名な“呪いの屋敷”。そして叔父も“変人”。
確かに屋敷はヘン。叔父もヘン。
それもその筈。
何故なら叔父さんは、魔術師だった…!
魔術師と言っても、叔父は二流。
いや、ズバリ言うと、ポンコツ。
それがジャック・ブラックに合っている。
隣人のツィマーマン夫人も魔術師。
彼女は一流。
これまたケイト・ブランシェットに合っている。
この二人の夫婦漫才のような、お互いの罵り合いが愉快。
「紫ババァ」「ゴリラ男」「死ねば?」などなどなど。
ジャックとケイトの初共演はともかく、ケイトがイーライ・ロスの作品に出演する日が来るとは…!
ファンタジー映画の主人公のあるあるは、秘められた才能があるとか、亡き両親が偉大な魔法使いとかだが、ルイスは至って普通の少年。
と言うか、内気でちょいオタクで、学校でものけ者。
そんな彼が叔父から魔法を習う。
勿論映画の中の事だが、学べば誰だって魔法使いになれる。
何だかハリポタより身近に感じられた。
さながらルイス少年の“魔術師の弟子”。
先にも述べたが、確かに叔父はヘン。
夜も昼も屋敷の中を徘徊している。何かを探すように。
実はこの屋敷には、恐ろしい秘密が。
“呪いの屋敷”と言われるのは本当で…。
叔父の前の家主も魔術師。
黒魔術師で、かつては叔父と親友であった。
ある恐ろしい野望の途中、命を落とした。
その野望というのが、時間を逆行させ、人類を消し去り、世界を終わらす。
時間を逆行させる事の出来る恐ろしい魔法の時計を、この屋敷の何処かに隠した。
叔父はツィマーマン夫人と共にその時計を探している。
そんなある日、ルイスは最悪の過ちを犯してしまう。
屋敷には絶対に開けてはならない棚がある。その中にあったのは、禁断の降霊術が記された本。
ルイスは友達に魔術を見せようとして、降霊術をしてしまい、死んだ黒魔術師が蘇ってしまう…!
これは黒魔術師とその協力者の用意周到な罠。
ルイスの弱みに突け込んだ。
この魔術を使えば、死んだ両親を生き返らせる事が出来るかもしれない。
癒えない悲しみ。
叔父はルイスを咎める。
叔父も子供への接し方が分からない。不器用なんじゃなく、臆病。
そんな叔父に、家族というものを教えるツィマーマン夫人。
彼女もまたある悲しみを背負い、今は魔術が使えないでいる。
孤独な半人前と臆病なポンコツ者と悲しみ背負った者。
“黒鳥トリオ”が世界の終わりを阻止する為に立ち向かう。
不屈さで。
屋敷内や庭のユーモラスでレトロ感のある美術。
庭で叔父が見せた魔法は美しく、ファンタスティック。
蘇った黒魔術師のゾンビメイク、襲い来るからくり人形、カボチャの○○、ライオンの木像の○○、終盤ある姿になってしまう叔父…。
監督らしい不気味さやブラックなユーモアも健在。
確かにスケール感には乏しく、クライマックスの黒魔術師との闘いはいささか盛り上がりに欠けたが、面白味は充分。
ちょっぴりダークで、ユーモラスで、ハートフル。
イーライ・ロス流ファンタジー!
原作はシリーズ化されてるので映画も続編見てみたいが、日米共に中ヒットだったので、微妙かな…。
でもその時は、この監督とこのトリオで。これだけは譲れない!
吹替で鑑賞。
佐藤二朗、宮沢りえもなかなか良かったが、何と言っても、ルイスと同級生の声優陣。
コナン、しんのすけ、ポケモンの声優陣が揃い踏みとは、何と豪華贅沢!
ホラー感とコメディが混ざった。。。子供向け
ちょっぴりダークなファンタジー
コナンくーん!!
ケイト・ブランシェット可愛くてかっこいい
時計は巻き戻せないけど
1973年発行の児童文学小説『壁のなかの時計』を映画化した、
ほんのちょっぴりホラーなファンタジー作品が登場。
舞台は1955年のアメリカ・ミシガン州。両親を事故で失った少年ルイスは
叔父のジョナサンに引き取られたが、ジョナサンと彼の屋敷には秘密があった。
ジョナサンは、屋敷に隠された危険な魔法仕掛けの時計を探していたのだ……。
毎度ながらの原作未読で恐縮だが、原作は計12作品が発表された人気シリーズだそうな。
とはいえ『ハリー・ポッター』のような大スケールのファンタジーではないが、
小スケールと呼ぶよりは、なんというか、こう、ギュッ!と詰め込んだ感じ。
ファニーなキャラやギミックが子ども心に楽しく、一方で大人の心にも
訴えかけるシリアスなテーマも裏に感じられる出来だったと思います。
...
映画が始まっていきなり楽しいのが、
J・ブラック演じるジョナサンとK・ブランシェット演じるツィマーマン夫人の
夫婦漫才! 毛むくじゃらだの紫ババアだのお互い言いたい放題である。
夫人の微笑みながらの「死んじまえ」には思わず吹き出した
(吹替版を観たが、佐藤二朗も宮沢りえも本業じゃないのに割と達者ね)。
『ケンカするほど仲が良い』なんて言うけれど、この2人も腐れ縁。
つらい気持ちを抱えながらお互い支え合っている事が後半で分かってくる。
そして奇天烈な魔法屋敷と魔法の数々!
かわいい忠犬イス公、素行不良の生け垣ライオン、気まぐれステンドグラス、
奇怪人形軍団、星舞う庭園にアタック・オブ・ザ・キラー・パンプキン!
主人公ルイスがジョナサンから魔法を習う流れもワクワクするし、
事件の黒幕と対決する終盤もホラーチックだがなんだかユーモラス。
『アダムスファミリー』や『ビートルジュース』っぽいねえ。
ジョナサンは最後まで楽しく三枚目なナイスガイだし、ルイスの編み出す
ハイテンション魔法にもニヤリ。傘マシンガンをブッ放すツィマーマンは
徹頭徹尾クール!(つくづくK・ブランシェットって男前だと思います)
...
主人公たちは周囲から変人扱いされてばかりだけど、
「ナッツ(イカレた人)が入ってるからクッキーは美味しいのよ」
の台詞通り、はぐれものへの愛情を感じる物語になっている点も良い。
また、全体的には子ども向けな雰囲気だが、序盤で張った伏線をキレイに回収する
流れや、端々に見え隠れする暗くシリアスな面は決して子ども騙しではない。
後半、友達欲しさに悪手ばかりを打つルイスには正直言って苛立ったが、
彼が本当に欲しかったものを吐露するシーンでそこにも少し納得できた。
ルイスは死に別れた両親、ジョナサンは喧嘩別れした家族を忘れられず、
ツィマーマンや事件の黒幕は戦争で負った心の傷に今も苦しんでいる。
誰も彼もがつらい過去を抱えていて、その過去と各々がどう向き合うか、
前へ進むのか後ろへ進むのか、が大きな要素になっていると感じた。
...
不満点。
キャラもギミックもぽんぽん飛び出す前半は文句無しに楽しいしユニークとも感じたが、
中盤~終盤手前までで停滞感があり、そこから勢いが落ちてしまったように思えた。
肝心のクライマックスも「そんなんでいいの!?」と心配になる
くらいにアッサリとした解決を迎えるので、そこも残念だったな。
それとルイスの夢に出てくるあの女性は……全然夢っぽく登場しない
ので、序盤から怪しさ満点だったなあ。気付かれちゃうよと。
あとね、あの悪友くん(政治家タイプ)。単なるいじめっ子とは違う
面白いキャラだったが、決着の付け方はステレオタイプだったので残念。
「ゴーグル外せよ」という言葉は、多少はルイスを気遣っての言葉
だった気もするので(ダサい奴の近くにいたくないというだけかもだが)、
彼にはもう少し気の利いた決着を用意してあげてもよかった気がする。
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とまあ、前半の勢いを維持できなかった印象はあるのだけれど、中身は練り込まれてるし、
全編に散りばめられたユーモアもクラシックホラーな味付けも楽しめる作品でした。
3.0~3.5判定で迷ったが、ちょい厳しめの3.0判定で。
<2018/10/28鑑賞>
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余談:
監督は『デス・ウィッシュ』が公開中のイーライ・ロス!
『ホステル』『キャビンフィーバー』などのエグい映画で知られる彼
なのでちょっと心配したが、こんな優しい映画も作れるとはねえ。
いじめっ子よ、命拾いしたな……(どんな最期を想像していたのか)。
レトロな映画やTVへの愛情とかもひしひし伝わる出来でしたね。
ちなみに劇中の白黒TV番組で金庫破りやってたのは監督本人です。
字幕・原語で観るべし。
よかった
主人公の大人しいけど芯の強そうな感じがよかった。同級生の選挙に出る男子に好意を抱いているのが気の毒で、いたたまれない気持ちになる。虫が好きな女子と仲良くしてほしかった。悪者は復活して何がしたいのかあまり理解できなかった。特撮が素晴らしかった。
親戚里親の話だった。おじさんが、僕には養育なんてできないと言っていたし、実際親らしいことは何もしていなかったのだが、仲よくやっていたのでそれでいいのではないだろうか。主人公も別に親を求めていない。
ドラマの超短編みたい
吹替上映が多い模様
吹き替え合わないし、ストーリも薄い
ストーリーが弱い
全96件中、21~40件目を表示