ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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ヒッピーどもよ、タヒね!という痛快なメッセージ。爽やかな映画。
ヘルタースケルターや、ガンズのヴォーカル、アクセルローズが着てたTシャツ、
マリリンモンローとチャールズマンソンの合成であるマリリンマンソンなど、
「チャールズマンソン」
の名前や顔は、60年代以降のロックでよく出てくる、
キーワード
のようなもの。
...
ぶっちゃけて簡潔に説明するならば、映画撮影用の牧場に「たむろ」
してたヒッピーたちのボス、
麻原彰晃のような存在だったのが「チャールズマンソン」
部下や手下が勝手にやった犯行だ、と言い訳し続けて獄中で死んだらしいけど、
ミュージシャン志望で、音源も聴こうと思えば聴けるらしい。
...
60年代以降のヒッピーと呼ばれる若者たち、
そいつらがシャロンテートを殺害したんだけど、
この映画では、「そういう事実」を真っ向から否定して復讐する。
とにかく痛快だ。
タランティーノは、ヒッピーが嫌いなんだろうなぁ〜。
最後まで生き残ったシャロンテートと、その彼氏はロマンポランスキーではなく、
スティーブマックイーンなどのヘアスタイルのスタイリスト、
ハリウッドでのカリスマ美容師みたいな存在だったのであろう。
「史実では」シャロンテート殺害時に、ロマンポランスキーは監督として映画の撮影で、
フランスだかどっかにいて。ハリウッドの家にはいなかったらしい。
ナスターシャキンスキー主演の「テス」だとか、ブラピがヒッピー少女をクルマに乗せて、
ヒッピー少女に何回も「年齢はいくつだ?」「未成年じゃないよね?」
と確かめてるのは、ロマンポランスキーが少女買春で何度か逮捕されてる史実を暗示してる。
...
とにかく、ヒッピーどもは悪役として、勧善懲悪として描かれてて、
見てて痛快。
映画業界人の「こうだったらいいのにな」を満たす
劇中劇にはマカロニ・ウェスタン愛が込められ、「なんでも好きなものを登場させる」楽しみが、マルチバースにも似る。
スタントマンは映画の主役になる夢を叶える。
「俳優は嘘の存在。本物のヒーローじゃない」という人には、俳優がリアル・ヒーローになる映画を。
本当は亡くなってしまうシャロン・テイトも夢の中なら救えちゃう。
業界人が抱く「こうだったらいいのにな」を叶えていく、業界人のための映画
60年代ハリウッドという時代と、映画業界・映画製作の現場を内包しながら...
タランティーノ特有のウイット
(ちょっとネタバレをはっきり書きますのでご注意ください。)
終始ニヤニヤさせられた。
ディカプリオのファニーな役柄にもニヤニヤしたし、ブラピのかっこよさ、古き良き時代の描き方、随所の台詞回しのオシャレさ、ずっとニヤニヤさせられていた。
この空気の中、あの事件を描くのかと。
どんな展開になるのか、特にシャロンテートが出てくる度に緊張感が高まり、一体あの凄惨な事件にブラピとディカプリオがどんな絡み方をするのか。
彼らが出ている以上、一定以上はフィクションになるわけだが、それがどういうかたちに落ちるのか。興味深くスリリングに見ていたが、ラストでなんと決定的に笑かしてくれた。
ラストシーンは圧巻だった。
2時間もかけて、事件を知る者をハラハラさせた挙句、その緊張感がピークに達したところでタランティーノが笑いながら尻出して逃げていったようなオチだった。
曲がりなりにも人が襲われたり死んだりするシーンである。
私は痛い系、特に女性に対する暴力シーンなどが大の苦手なので、まさか自分が
女性が執拗に顔面を叩きつけられたり火炎放射器で燃やされるという悪趣味なシーンで声を出して笑う日が来るとは思わなかった。よくあの仕上がりに調理したものだと感心した。
プールでディカプリオが「WTF」を叫んだシーンは思い出し笑いの域まで来ている。悲惨なシーンのはずなのだが。
また、犬に合図するところを筆頭に、ブラッドピットの信じられないカッコ良さもこのシーンに強烈な色を塗っている。
これだけ予想外の事だけが連続するとんでもないシーンを描いて、主人公の友情を描いてラストっぽくしたかと思いきや、最後3分程度でとんでもない生ぬるさで締めくくる。
タランティーノの美学が本質的にユーモアに支えられていると実感できる名作だと思う。
過激
タランティーノの音楽
タラティーノ監督はおとなしくなったのか。殺人シーンや血しぶきが舞い散る演出は極力抑えられ、なんとラストはハッピーエンドで幕を閉じるというストーリーになっていた。今までの問答無用で非情なバイオレンス作品に慣れていた人にとってはちょっと拍子抜けした感があったかもしれないが、当時のファッションや音楽を随所に散りばめた演出のセンスの良さは健在で、目に耳に大いに刺激を受けた。
ロマン・ポランスキーなら知っているが、シャロン・テートは知らない。シャロン・テートがどれだけの美貌を誇っていたかは、今回起用された女優の姿形を見れば容易に推し量れるが、その忌まわしい過去の事件の結末を書き換えてしまいたくなるほど、タラティーノ監督もどれだけその事実を憎んだかしれない。それにしても、ロマン・ポランスキーという人には、どんな魅力があったんだろう。絶世の美女を惚れさせてしまうとはすごいというほかない。
20代の頃タラティーノの映画を初めて観て最もインパクトを受けたのはその音楽だった。その映画のために特別につくられたものではない、どこから見つけ出してきたのだろう昔のアメリカンロックが次から次へと鳴り響き、出演者の演技に相乗効果をもたらし、映画全体を盛り上げていた。見終わった後も、気付いたら胸の奥から聞こえてくるかような感覚があり、そのリズムに合わせて気分が高揚し、元気が出てきた。今でもテレビ番組のBGMで使われていることからも、タランティーノ監督の選曲センスには敬服するほかない。
タラティーノの映画を観ても考えさせられるわけでない、ためになるわけでもない。でも、モヤモヤしていたものが吹き飛んで気分が爽快になり、今まで些細なことを気にし過ぎていたと思うようになる。
この街では、すべてが変わることができる...そんなふうに。
クエンティン・タランティーノの集大成『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、彼のフィルモグラフィーの中で最もよくできた映画でしょう。プロデューサーをはじめ、すべてのスタッフが素晴らしい仕事をし、そして何よりもクエンティン・タランティーノが自分の境界線を次のレベルにアップグレードしてくれたのです。もはや、映画にこれ以上求めるものはない。しかし、タランティーノは常にこうした気分を跳ね返してくれるので、それこそ尊敬に値する。
驚くべきは、タランティーノが本作でアカデミー賞脚本賞を受賞しなかったことだ。本作の脚本は、彼のキャリアの中でも最高で、最も人を魅了するものですが、アカデミー賞となると、駄作に負けたという印象があります。
しかし、スタンリー・キューブリックは、アカデミー賞がすべてではないことをすでに教えてくれているのです。
60年代のハリウッドをじっくり堪能する2時間半。
初めてタランティーノ作品を鑑賞。何となくファンになりそうな、わかるようなわからないような(笑)
一つ言える事は、レオ&ブラピに魅せられた2時間半。その魅せ方と演出の上手さ。ただただ楽しかった。
前情報無しでの鑑賞だったのでバックボーン的な知識が無かった分、フラットな状態で観る事が出来たが。。。後から調べたらシャロン・テート事件は余りにも凄惨だったので、鑑賞後に事件の内容を知る形で良かったかも。
それでも豪華キャストの好演と独特な演出で見事に60年代へタイムスリップさせられ、適度に心地良いダラっとした時間と一瞬の張り詰める緊張感が素晴らしかった。
レオ演じるリック・ダルトンの強さと弱さ、何とも言えない人間臭さに惹かれてしまう。
ブラピ演じるクリフ・ブースの飄々とした雰囲気とミステリアスな魅力。
この2本柱が揺るがないのが本作の強み。
そして8歳の少女トルディ・フレイザー役ジュリア・バターズに感嘆。表情での演技に驚いた。もっと観たかった。
ちょっと長尺ではあるが、時間の使い方はさすが。凄いキャスト達の演技をたっぷり堪能出来る。
よくわからない作品でした
凄く面白かった🇺🇸🎬
レオとブラピの豪華共演。アカデミー賞でも話題。 よくわからず淡々進...
これは素晴らしい
かつてのハリウッド
ブツギリエピソードが延々と続く
古き良き時代
タランティーノ映画だった。
二年ぶり二回目の視聴
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