ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのレビュー・感想・評価
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タランティーノ監督の作品はそんなに熱心に見てこなかったクチなんだけ...
タランティーノ監督の作品はそんなに熱心に見てこなかったクチなんだけど、さすが自分と同年代。いいたいことはよく分かる。(ブラピも同じなのは初めて気づいた)あと宇多丸さんによる監督インタビューとかしっかり予習して正解でした。
映画の背景となるシャロン・テート事件については、自分がもともとビーチボーイズのファンだったってこともあって、デニスとマンソンが友人だったとか、ポランスキー夫妻が旧テリー・メルチャー邸に住んでたとか、背景は十分に予備知識はあったんですけど、十分に腹に落ちてなかったというか、狂った集団心理だったんでしょ?的な理解に留まっていたんだけどね。それが具体的な背景含めて理解できた。
そんな事件が軸ではあるんだけど、物語というか物語ともいえないお話は、売れなくなりつつある役者とスタントマンのダメさ加減が愛おしい話であります。ブラピ実際もあんな感じらしいし、いっきに好きになりました。勝手に思ってたイケメン大スター的なイメージ完全に崩れました。
行ったこともない1969年のハリウッドを懐かしいと思わせてくれる
「チャールズマンソンファミリー」
「シャロンデート殺害事件」
この2つをwikiで軽く読んでおくと楽しめると思います。
ラストまで観るとグッと拳を握りたくなるいい映画でした。
161分の長尺にも関わらず、ディカプリオとブラピの豪華主役コンビの魅力と話の肝であるシャロンテート殺害事件をどのように描くのかという2点で飽きることなく興味が持続しました。話も整理されて見やすいし、1969年ならではの映画・TV業界ネタも有名どころが多かったりするので若い自分でもすんなり楽しめました。
犬の名演技は必見です!
映画は素敵な嘘をつく
クエンティン・タランティーノ監督最新作は、
1969年のハリウッド映画界を舞台にしたドラマ作。
かつてのスターだがキャリア下降線の俳優リック、
彼と長年コンビを組むスタントダブルのクリフ、
そして実在の女優シャロン・テートの物語が交錯する。
まず、まだ未鑑賞の方にひとつ注意を。
この作品、1969年8月9日深夜に起こった
『シャロン・テート事件』が非常に重要な
要素として扱われている。ご存知無い方は鑑賞前に
ザックリでも良いので調べておくことを強く推奨。
この事件のあらましを知っているだけで、
サスペンスもエモーションも大幅に増量しますよ。
(『映画秘宝』10月号の記事に、事件や時代背景が
非常に分かり易くまとめられているのでオススメ)
さて本作、
端的に言ってしまえば映画制作に明け暮れる
主人公らの日常をつらつら綴っただけの内容である。
巧妙なシナリオが売りでは無いし、
起伏が激しい物語なわけでもない。
なのに・なぜか・少しも飽きが来ない。
コスト度外視の老舗の鯛焼き屋のように、
頭から尾っぽまでギッシリ面白さが詰まってる。
...
まずワクワクしてしまうのが、劇中に登場する
リック・ダルトン主演の架空の活劇映画たち。
『賞金稼ぎの掟』『対決ランサー牧場』
『FBI』『ダイナマイト作戦』等々の劇中映画は、
ショットも質感も台詞も「これぞ往年の名作」風。
ニヤニヤしつつも単なるパロディに収まらない
気合の入り様で、思わず見入る楽しさ!
特に『対決ランサー牧場』は西部劇的な
ドラマチックでゾクゾクするショットの
連続だし、それまで自己卑下ばかりだった
リックの見せる本気の演技に胸が熱くなる。
予告編を観た時、年端もいかない少女に
褒められたリックが涙ぐむシーンで
僕は思わず笑ってしまったのだが……
ごめんなリック、あれは泣くわ。
...
豪華キャスト演じる主役たちも残らず魅力的!
スター稼業の酸いも甘いも知る
ディカプリオはリック役にドンピシャ。
えらく傲慢だったり酷い自己嫌悪に陥ったり、
人間臭くてどうにも憎めないスター俳優を好演。
毎度危ないイケメン役が似合うブラピ演じるクリフ。
下積みが長いせいか達観しているような雰囲気は
あるし、友情に厚く女性にも優しいナイスガイ。
だが、気に食わない相手にはニヒルな笑顔を
浮かべながら容赦無く口や腕を出してしまう
危なっかしい所もある。
シッカリしてるんだかボンヤリしてるんだか
分からない所が先読みできないサスペンス要素
にもなっていて、妙な面白さのあるキャラだった。
忠犬ブランディとのコンビプレーも◎!
マーゴット・ロビー演じるシャロン・テート。
「出演作を自分でアピールするなんて
ちょっと自意識過剰じゃなぁい?」と
思ったりもしたが、どーしても誰かに自慢
したくてしようがない時ってあるよね人生。
自身の出演シーンで笑いや拍手が起きる度、
小躍りしそうに嬉しそうな笑顔をみせる彼女は、
まるで親に褒められてすっかり有頂天の小さな
女の子のようで、とても無邪気で可愛いらしい。
と同時に、彼女にその先起こる悲劇を思い出し、
胸が締め付けられるような気持ちも覚えた。
短い出番ながら不穏な存在感を放つダコタ・ファニング、
カルトに取り込まれる可憐な少女マーガレット・クアリー、
辛辣だが面倒見の良いプロデューサーのアル・パチーノ、
裏方魂を感じさせるカート・ラッセル&ゾーイ・ベル
等々、素敵なキャラクターもわんさか登場。
...
もうひとつの主役は60年代ハリウッドの風景そのものだ。
撮影現場、映画館、交差点、ハイウェイ、荒涼
とした山地、何の変哲もないロケーションでも、
どのショットを切り取っても画になる。
タランティーノ監督は本作のインタビューで、
「母が運転する車の窓から見えたロサンゼルス
の風景がこの映画の原点」と語っている。
だからだろう。
カーラジオから流れてくる音楽越しに見る、
陽光とネオン煌めくハリウッドの黄昏色の風景。
その空気感は実に心地良く、そして
どこかノスタルジックにも映り、
物語の終わりが近付くに連れ、その世界を
立ち去るのが無性に寂しくなってくる。
...
ご存知の通り、タランティーノ監督はA級B級
問わずありとあらゆるエンタメ映画について
恐ろしいほど深い造詣を持つ映画マニア。
本作でモチーフとなっている作品やキャラクターは、
そんな彼が子ども時代に観ていた作品やその出演者
が主となっているらしい。
この映画は、端から端まで、監督が子ども時代に
目を輝かせて観ていたのだろう作品たちと、
それを創った人々への敬意に満ちている。
映像黄金時代を築き上げながら、時の流れに
抗えず消えていってしまったスターたち。
華々しいスターたちの裏で陽の目を見ることなく、
それでもスターや作品を支え続けた裏方の人々。
憧れていたのに、身勝手で理不尽な暴力に汚された夢……
本作の物語は……特にあの驚天動地の展開は……
昔々あんなに心躍らせてくれた恩人でありながら、
必ずしもその人生で報われなかった彼ら・彼女らを、
せめて映画のなかでは永遠に輝かせてあげたい
という、監督なりの恩返しなんだと思う。
徹頭徹尾楽しくて、とんでもなく衝(笑)撃的な
展開もあるのに、ところどころで何故だか
じんわり涙が込み上げてくるのは、そんな
底抜けに優しい気持ちが伝わってくるからだと思う。
...
劇中映画や実力派キャストの演技はどれもファニー。
登場する音楽や小物や風景のひとつひとつも魅力的。
タランティーノ作品でお馴染みの長い会話が少ない
のが僅かに寂しくはあるが……彼のフィルモグラフィ
の集大成かつトップクラスの作品じゃなかろうか。
少なくとも個人的には今年のトップクラス作品!
5.0判定で!
<2019.08.31鑑賞>
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余談1:
文脈に合わなかったのでここに書くが、
音楽に関する演出で気になった点。
主人公たちの日常を描くシーンでは、主人公たちの
周りにあるラジオやテレビから流れてきた音楽が、
そのままBGMとなる演出が多用され、その場に
居合わせているかのような臨場感を感じさせる。
だが、あの場面ではその演出が使われていない。
どこからともなく流れてくる優しい音楽。
そこだけがまるで御伽噺であるかのように。
余談2:
終盤リックが持ち出すまさかのアレで、
劇場なのに爆笑しそうになった。危なかった。
余談3:
プロ意識の高過ぎる子役で名演を披露したのは、
若干10歳のジュリア・バターズちゃん。
末恐ろしい子……!(白目)
※完全に個人的な感想です。
タランティーノは今作でも善人を救ったね。
①シャロンテート
史実では亡くなってしまっている彼女を映画史の中だけでも生かしましたね。
②ロマンポランスキー
シャロンテートを彼の世界である映画史の中だけで生かすことで彼を救っています。
③レオナルドディカプリオ
監督の過去作であるジャンゴであれだけの怪演をしたにも関わらず、アカデミー賞を受賞することが出来なかったディカプリオですが、作中では同じくジャンゴのような悪人を演じて、ようやくブランクから脱することができ、さらには「これなら賞も狙えるぞ」と言われていたような…。タランティーノはこの映画を通してジャンゴでの彼の演技に賞を与えたような気がしてます。
④ブラットピット
作中では妻殺しとされていた彼。アンジーとの離婚を物語っているのでは…とこれは安直に考え過ぎました。
救いの映画だとわかっているので納得していますが、それでも今作は刺激が少なかったように感じる。いつもの"カルト感"も薄い。
シャロンテートを死なせないのは誰が見てもわかる展開。あのヒッピーをむちゃむちゃに殺すシーンが最高のカタルシスなんだろうけど、そこまでの浄化にはなってない気がするのです…。日本人が本事件とかけ離れた存在だからですかね…ひどい事件とはおもうけどね、この映画を見る限りでは、あのヒッピーたちは焼き殺されるほどの罪びとだとは思えないよね。事件知らん人は特に意味わからんのでは?(前知識ない私が悪かった)
ただね、泣いちゃうディカプリオの肩を抱くブラピ絵図は最高の一言だったし、やっぱり火炎放射は上がったよ。
自分の映画を確認しにくマーゴットロビーはほんとにキュートな天使だし、ブラピをヒッチハイクするあの子!!(名前忘れた)めちゃめちゃ無邪気でよかった!ブラピを見る目がすき。
あとあのヒッピー集団の中のダコタファニング、大御所感ありましたな。どんな使われ方してんねん…。あの辺の怖さとブラピの格好良さはさすがでした。
あと、タバコケースとか、マティーニ?作る機械とか、あの年代の小道具にも地味に惹かれています・・・。
好きだよ。
タランティーノらしさ凄い強いけどなにかタランティーノ不足してる。なんだろ、何が足りないのかわからない。満足?!いやなんだ!この気持ちは!わからないからタランティーノ全部見た!いや!まだわからん!バイオレンスが足りない?!いやいやそんなこちゃーねぇよな?!とりあえず最高に記憶に残るし何よりタバコがかっこよくて吸いたくてたまらなくなる!もうわかるまでは落ち着いて何回も見よう。。。。
うーん
大好きなタランティーノ楽しみにしてたのに。60年代ハリウッドに思い入れがないと最後の15分以外はツライ。10作で監督止めると決めてるらしいけどいい判断かも。ヘイトフルエイトもタランティーノにしちゃ弱かったんだよなー。
タランティーノの映画愛に脱帽‼️
69年カルフォルニア、ハリウッドを舞台に映画愛を込めて作りあげたタランティーノに脱帽‼️
途中、最後の展開がわかったが、タランティーノだと許される・・・IMAXでみなくてもいいかも。雰囲気的に純粋なシネマスコープが良いかも。
タバコは苦手だけど吸ってみたくなる映画
私はタバコの煙などすごく苦手ですが、この映画は美味しそうにタバコを吸う描写が本当に多くてたまらないです。
喫煙者が多い時代だからですね。
そう思わせるのはすごいと思う。
悲しいお話なのでいつもみたいに手放しで楽しめる映画ではないけど、哀愁があり心にザクっとなにかが残りました。
映画好きではない10代の日本人には難しいかも?
アメリカ文化や60代以降の現代史が最低限わかる方には好き嫌いは別として楽しめる作品です。
時代の再現や名曲を使ったBGM、魅力的な登場人物と台詞。タランティーノ的なバイオレンスとブラックジョークに惹かれた10代の方には知識を掘っていってもらえる作品にもなるのかなとも思います。
映画とTV業界、ヒッピー文化の終焉期はテクノロジーの移り変わる今の時代と照らし合わせて見ると面白いかもしれません。
この映画の根底にあるのは映画と人生に対する愛です。
タランティーノだったんだ
なんか(普通の映画と)色が違うな・・・・と思いきや
タランティーノだったんですね
2大スターを思うように使っての映画
いつもの冗長さは健在で、お約束のエグいシーンも
しかし、雰囲気は認めますが、やっぱり分かりません
レオ様&ブラピはサイコー
得意じゃないタランティーノ監督ですが、レオ様&ブラピという事でとっても期待して観ました
やはり私のレベルではタランティーノ作品の面白さが理解できませんでした
でもあの2人はホントに良かったと思います
最初の方からブラピの運転するシーンが多くて、それがまたカッコイイ!
あんなラストとは思いもしませんでしたが、あのラストでホッとして幸せな気持ちになれました
頼りになるブランディ、私もほしい!
「映画」はこれでいいんだよ!!
もう最高でしたね。
まず完璧すぎるほど完璧な1969年。
ただのタイムスリップですよ。
シャロン・テート事件を知ってるのと知らないのとでは全然違います。
要するに、「虚構のヒーロー達が、現実をぶちのめす」っていう映画です。
ブラピとディカプリオ。映画のヒーロー。
凄いですよね。
映画を、虚構を、作り物を、全肯定してるんですよ。
愛しかないですよ。
シャロン・テートは生きてるんですよ!
泣くだろそんなん!!
タランティーノーー!!!最高かよ!!!
こんな他と比べる批評の仕方はふだん嫌いなんですけど…
山崎貴!!!全力で見習え!!!!!
劇中の西部劇は、何の暗喩?
あえて 悪かった点を挙げてみる。
・長台詞がなかった。
・音楽が効果的な演出だったか?
・ブラピが格好よすぎる。
・タランティーノ映画に、やっぱり サリーがいなくなったのが、大きい。個性がちょっと失くなった。
1969年のハリウッドとシャロンへのラブレター
ディカプリオ演じるスターと友人のスタントマンのブラッド・ピットたちの奮闘を軸に狂信者に命を奪われた、女優シャロン・テートの運命の日をいかに迎えるかを描かれている。
悲劇の女優シャロン・テートを、映画の中だけでも救いたいと構想された、タランティーノのラブレターのような作品。
当時の音楽や街頭のクルマやファッションなども凝っていて1969年にタイムスリップ出来ます。
加えて当時のテレビドラマや映画のディテールを踏まえネタにも歓喜の一言。流石タランティーノ。
2大スターもさすがの貫禄と存在感。
落ち目スター複雑な感情とユーモアを見せるディカプリオとクールで腕っぷしの強いスタントマンのクリフを演じるブラッド・ピットが、キャデラックを縦横無尽に疾走させるシーンなどは映画に躍動感を与えている。
シャロン・テートの無邪気な雰囲気を、予想以上のハマり具合で演じるマーゴット・ロビーが、映画館のスクリーンで、シャロン本人と邂逅する奇跡。
タランティーノ特有の暴力を狂信者に対して容赦なく描いているが、現実のシャロン・テートの受けた苦しみや暴力に比べてたら、これは映画からのささやかな報復だと思う。
今年亡くなったルーク・ペリーの西部男の出立ちにも感銘を受ける。
静かで感動的なエンディングとチョットしたネタのオチなど、ともかく楽しめるので、映画ファン以外にも是非オススメ。
2大スター共演というだけ
タランティーノ監督の独特の世界観ですね。万人にはなかなか・・・
ブラピ、レオの共演というだけの作品かな。確かに二人の演技はよかったが、
ストーリー展開が雑。終わり方がいきなりなので拍子抜け。
エンディング時には映画館中がえ!?っという声が聞こえてきました。
隣のカップルなんか顔を見合わせ、何が面白いの?と言ってました。
支離滅裂で
いろんなエピソードがつながらず、ただ、ノスタルジーに浸るのか。
エピソードや映画の数々や出演者を知らないので、退屈至極。
最後の殺戮の風刺なのか、笑えない、犬とか虐待だし、火炎放射器は小道具にはならないと思うし。
ディカプリ、ブラピが出てる意味ないし。
イングロやキル・ビルに比較して雲泥の差。
残念至極。
新しい次元で
メインストーリーがなく、エピソードの継ぎはぎ。いかんせん一つ一つのエピソードが、とても弱い。行間だけで語る映画の手法を、新しい次元で作ろうという意図なのか、だとしても、その試みも中途半端。豪華な食材から残念な一皿と言った感じ。
凄い期待していた1本だったので非常に残念
クエンティン・タランティーノ監督の作品って、いいか、悪いかだと思うけど、本作品は自分にとって「つまらない」のひと言・・・・
クエンティン・タランティーノ監督、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットこれだけでも相当金かけていると思うけど、どんなにいい監督でもいい俳優さんを使おうが、駄目なモノは駄目と言う見本みたいな映画・・・・
要所要所、しっかりブラックユーモアも隠れているんだけどね・・・・う~ん・・・もっと腹抱えて笑えるのかと思ったよ・・・・
クエンティン・タランティーノ監督って映画のこだわりや想いなんか分かるんだけど、編集が下手なのかもね・・・・
毎度、単に映画の内容が淡々として長いだけ・・・・・
今年、凄い期待していた1本だったので、非常に残念・・・・・
結構、周りは評価が高いですが・・・・う~ん・・・・私には分からない・・・・・本作品の良さが・・・・・
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