「☆☆☆★★ 「アンドリュー・V・マクラグレンじゃないから!」 その...」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★ 「アンドリュー・V・マクラグレンじゃないから!」 その...
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「アンドリュー・V・マクラグレンじゃないから!」
その台詞で表される、絶妙な映画とテレビとの距離感や、ハリウッドの業界内での人間関係。それらを縦軸とし。ハリウッドで最大の悲劇となった事件を、[無きモノ]とすべきお伽話。
これは、タランティーノがハリウッドの女神(ミューズ)で在ったシャロン・テートへ贈る鎮魂歌。
ラストシーンで画面に映る彼女の姿、そのものが感動となる。
〝もしも彼女が生き続けていたならば〟
更には、タランティーノ的な味付け(遊び)として。
もしもイーストウッドが、才能の無いちゃらんぽらんな西部劇俳優だったならば…。
ハリウッドの歴史は、大きく変わっていたのかも知れない…と。
但し。シャロン・テートを巡る、悲劇の事件の事を知る日本人は少ないので、ラストシーンに訪れる感動を味わうには、事前に多少の知識は必要だし。何よりも、タランティーノ作品らしく。中盤では、最早タランティーノ印と言っても良い程に…。
長〜い!長〜〜〜〜い! ダラダラ感を過ぎた先で、やっと訪れる一気呵成の[暴力・殺戮・スプラッター]のオンパレード。
そこに至るまでに、気持ちを切れずに画面を見続けていられるかどうか…。
それこそが、この作品を楽しむ1番大きな要因でしょうか。
2019年 8月31日 イオンシネマ市川妙典/スクリーン7
↓ 以下。映画とは直接関係のない、取り止めのない体験談。
この夏、徹夜続きの仕事の影響もあるが。余りの暑さによって、全く映画館へとは足が向かわない日々。
今日まで鑑賞可能なイオンのポイントが無ければ、おそらく家でグダグダしていた事だろう。
「せっかくのポイント無料券を無駄にするのもなぁ〜」と、電車に乗り込んだ…その刹那。
冷房でビンビンに冷やされたその車内に。ひたすら夏の間に冷たい水分を散々取り入れた、暴飲暴食のツケが一気に襲い掛かる。
突然に襲い掛かる腹痛!
必死になって全神経を集中させ、ケツの穴に力を込める。
が…しかし!
次の瞬間に。我がパンツにはほんのすこしの濡れそぼり、この押し寄せる【脱糞感】(p_-)
幸いにして少しだけの水分(下痢ッピー)で済んだモノの。つくづくと、おじさんになってしまった我が身の哀れさに悲しみを隠せずに、何とかかんとか映画館へと到着する。
…と。一気に心が荒む様な場末感を味わった、ダラダラな脱糞オヤジのこの体験談。
だが案外と、タランティーノ作品を鑑賞するには相応しいのかも?…と。暫し自分の身の上に降りかかった不幸を正当化し、スクリーンへと身を委ねたのでした(。-_-。)