「大人な映画」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド まるおけさんの映画レビュー(感想・評価)
大人な映画
強い個性と巨匠然としたクオリティの両立。
オタク的に追求再現した当時の空気。
奇をてらわず基本に忠実な撮影技術。
これを商業映画でやれる監督は中々いないし、何より時代が許さないだろう。
上映前に流れる邦画の予告を見てしまうと尚更「嗚呼、映画産業の中心はやはりアメリカなんだ!」「なんて大人な映画なんだろう!」と、こちらが赤面してしまうくらい、素晴らしい映画だった。
物語は大半が二大スター(本作では落目)の出演作を観る形式だが(名作への合成?もあったかな)、途中途中で描かれる二人の関係や日常、映画業界の裏側、当時のアメリカ、そしてテートの私生活を並行する形で入れ込みながら、ラストの祭りへ(笑)という流れ。
あらすじを読んで行った私は、衝撃のラストに唖然としながらも、何だか心が温ったかい気持ちで映画館を後にしました。
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