「フィクションの力」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
フィクションの力
この映画を観ている間、徐々に徐々に実はこの映画で起こっているほうがリアルなのではないか?とこちらの感覚がシフトされていく不思議な感じを味わった。
ディカプリオが圧巻の演技をする劇中劇のほうが我々の知っているディカプリオだし、起こる(はずだった)現実のほうが明らかにクソだし悲劇すぎる。
つまり、現実のほうがクソで想像もつかない想像しなくもないことが起きて、虚構の映画のほうがリアルで豊かな世界なのだ、っていう実にアナーキーな映画だ。
映画に対する希望と愛をこれでもかのトップスターとフルスイングで描いて見せた傑作。
映画好きにはたまらない。
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