「どうしてこんなに面白いんだろう?」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
どうしてこんなに面白いんだろう?
タランティーノxディカプリオxブラッド・ピット!個人的には今年最大のビッグイベント。気合いを入れてIMAXで観賞した。
主役から遠ざかり悪役しか回ってこなくなった落ち目の俳優リック・ダルトンを演じたディカプリオ。自虐的な佇まいが可笑しくて自己中だが憎めない。
そしてリックの付き人兼スタントマンのクリス・ブースを演じたブラッド・ピット。やたらカッコよくて強い。ブルース・リーとのタイマンが見もの。
とにかく1969年のハリウッドの空気が濃厚。当時の映画界、音楽界のスターたち(そっくりさんやなりきりさんたち)が次々と登場するので楽しくて仕方がない。随所にこぼれ落ちた映画愛も愛おしい。
音楽はディープ・パープル、ポール・リヴィア&ザ・レイダーズ、ジュディ・コリンズと続き、もうイントロ当て状態。テンションが上がります。
クライマックスはリックの家の隣に越してきたロマン・ポランスキーの妻シャロン・テートの事件になるかと思いきや、そこはひねりを効かせた展開に…
いわゆる「あるある」の楽しさが満載。今年のベストの一本であり、何より愛すべき作品だ。
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