劇場公開日 2019年8月30日

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「面白かったです。」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド KIDOLOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0面白かったです。

2019年8月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリーはないです。群像劇です。
私はシャロン事件を知らなかったです。
普通なら飽きてしまって30分ぐらいで見ていられなくなるような話をタランティーノがとるとこんなにうまく映画にしてしまう。それは俳優の魅力、キャメラワークそして音楽の使い方から来ているのだろう。とはいうものの脚本は全くクソでもなくところどころに面白もいエピソード持ってきてやってそれなりに飽きないような工夫がされている。またはシャロンテート事件の伏線が早くから張られており事件を知ってる人だったらばそこんところがどうなるんだろうというサスペンス効果を生んでさらに飽きずに見ることができたであろう。カメラワークで特徴的なのがクレーン撮影だー。何度もクレーンで上のほうに上がっていってて上から俯瞰で見下ろすというシーンがある。これは一体どういう意味があるんだろうと思って見ているといちばん最後のところがそーゆーカメラワークになっている。そうかこれはきっと 。 。 。という意味だったんだなぁとそこでなんとなく感じられたのでよかった。また途中にカメラがフェンスのほうにぐっと近づいていき乗り越えていくかと思ったら手前で止まるというシーンがある。このカメラワークが伏線になってラストシーンのところで上手く効果が出ている。
もう一度見ればもっといっぱい発見があるかもしれないがとにかくこの映画は長い。そしてあまりおもしろくない。だから私がこの映画をまた見直すのは数年先になることだろう。
タランティーノはいつも映画をフィルムで撮影する。それはデジタルで撮影するよりもフィルムで撮影する方が美しいからだ。フィルム撮影の美しさは特に複雑な自然光が当たった時の人肌に出る。また背景のボケ味が全然違う。よく注意して見ていただければ誰にでもわかることだと思う。映画監督よ、映画はフィルムで撮影してくれ。

タンバラライ