さよならくちびるのレビュー・感想・評価
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キャスティングの秀逸さだけで星4つ。ずっと見ていたい3人だし、松本...
キャスティングの秀逸さだけで星4つ。ずっと見ていたい3人だし、松本まりかさんの空気読めないうざキャラも最高だった。台詞で回さない撮り方も素敵
#40 後半からラストまでが圧巻
一方通行の三角関係の辛さと、その気持ちを越えて音楽で結ばれる3人の姿が良い。 いい加減門脇麦ちゃんと成田凌クンが普通のカップルになった映画が観たい。
愛と切なさと
今回が最後となる「ハルレオ」の解散ライブツアーの旅立ちから物語は始まる。ハルとレオのぎすぎすした関係に挟まれたマネージャーのシマ、三人は7ヶ所の〈ハコ〉を回り、あとは赤の他人となる筈だったが・・・
三人それぞれのバックグラウンドの状況説明は殆ど描かれず、唯一の例外がハルの実家へシマを同行して帰って、幼なじみの親友からの絵葉書のシーンぐらいか、あとはハルのアパートで手作りカレーを共に食べるシーン、レオの涙を怺え切れずに口に運び続けることで、レオの生い立ちを鮮やかに表現され、同時に二人の関係を浮かび上がらせる所には感動させられました。言葉での説明は排除され、画面によって三人の性格、過去、生き方が丁寧に描かれていく。そして何故解散へと向かったのか・・・
〈ハルとレオとの関係〉
クリーニング工場でレオを見た瞬間にハルは共に一緒に組みたいと思い、生き場所も生き方も見失っていたレオは、誘われるまま、手ほどきを受け、自分の方向を切り開いてくれたハルに尊敬と感謝の念を抱くようになる。ハルのために出きる事なら何でもしたい、とハルの匿された欲求に気付きそれに応えようとするも、ハルは欲望の関係としてレオを求めているのではなくユニットの相手として音楽を共にし、共に生きたい人として求めているのだった。
〈レオとシマとの関係〉
そのためレオは初めて会った時から関心を抱いていたシマへとその感情の捌け口を向けるがシマは大人であり何より「ハルレオ」を壊したくなかった。
〈シマとハルとの関係〉
シマはハルの音楽的才能に心酔していたが、ハルの深い苦しみをハルの帰省の時に気付き、それでもハルに対し強く惹かれていく。
ハルはレオを、レオはシマを、シマはハルを、とその思いに微妙に行き違いが生じ、結果解散となるのだが、私たち観客はそうはならないでほしい、きっとならないだろう、と希いながら見続ける。
そしてラスト、高架下に停まった車から二人は荷物を持って降り、二手に別れるのだが、カメラは車の後部を見つめ、ほんの少しズームアップする。私たちはその時希みが叶うのではないか、とシマのアップに切り替わり二人がバックドアを開け荷物を放り込む。
シマは言う、解散公演までしたんだからな、戻るのなんてあり得ないからな、と怒る素振りで声を張り上げるのだが、その言葉とは裏腹に心は快哉を上げているのだった。レオは言う、お腹が空いたから取り敢えず食べながらその話はしようよ、とハルも清々しい笑顔で笑いをこらえながら。
涙なくしては見れない奇蹟のような素晴らしいシーンでした。
それぞれの一方通行の思いが、ハル→レオ→シマ→ハル とひとつの円の輪のように、取り結ぶことが出きるのかもしれない。切なくも哀しい、その関係が成立するかもしれない、いや成立してほしい、と思わされた映画でした。
人生は続く だから 音楽がある
二人は役者さん? なのと思うほど デュオ感が出てる。観てる内に本当に解散するの?とファンのような気持ちになる。 ただ 成田凌の役は設定があやふやな感じがした。ハルレオの演技がしっくりし過ぎているのか 役になりきれてない 成田陵が残って芝居している感じがした。 それにしても、歌うまいなぁ 小松菜奈 門脇麦… 詞はあいみょん… 色んな才能が出てきてるんだな…そういうのに出会えるだけでもうれしい 同じ日にたまたまハートビートラウドを見ました。 こちらもほぼ同じようなテーマの映画で こっちもまたよかったです
確かに歌はいいんだけど、、
残念だけど、ハマれなかった〜。 話がベタ過ぎて、セリフもシーンもなんか既視感あるな…と思ってしまった。喧嘩のとことか、ちょっと前のMVっぽいな〜〜と思ったり。 都合良すぎる展開や、登場人物の感情の動きもおおざっぱに思えて、入っていけなかった。この役者さん達ならもっと地味な展開でも見てられそうなのになぁ。 好みの問題かもだけど、すぐキレたりタバコ吸うよりも、じりじりとした演技で苛立ちや切なさを見せて欲しかった。 もっと自分が学生の時とかにみたらグッときたのかもすれない。映画館にいたハルレオと同世代くらいの女の子たちは興奮気味によかったー!って言いあっていた。 逆に、隣の席の50代くらいの方は、微笑ましいのかときどきクスッと笑っていた。アラサーの私はなんて主人公3人とも子供なんだ!とイライラしてしまった。 ネガティヴに書いちゃったけど、ライブシーンはすっと楽しめました。2人とも声がきれい。
まったりした映画
ハラハラドキドキはありませんが、 元々それは求めてなかったので楽しめました! ファンの子達の気持ちを考えなければ終わり方もよかったです。 最初は二人の歌に何も感じませんでしたが、途中から心地よくなっていました。 音楽が好きでよくライブにも行きますが 会場がひとつになった時の合唱は結構好きです。
愛。
ハル、レオ、シマの三角関係。 弾き語りっていいなって。 ライブハウス行きたい。 時系列が分かりにくい。 終わり方が雑だった気が。 やっぱり美人は絵になりますね。 2019年は成田凌の年になりそう。 愛がなんだはこれから観ますが。 画が綺麗で歌声が綺麗でずっと見ていたかったです。
繊細な感情の入り乱れ
最初は3人の関係性がよく分からない部分が多かったです それでも、ストーリーが進むにつれて3人の感情が伝わってくる 素直になれない不器用な関係が愛おしい 凄い人間味あふれる、それぞれの想いが離れながらも音楽を通じて近づいていく 日に日に大きくなるそれぞれの好きを音と声に乗せて観客に訴えかけてくる かなり良かった 無駄なBGMを無くして、3つの楽曲で魅せつけてくる もう一度観たいそんな映画でした
塩田明彦感。
そこまで期待していなかったのですが、塩田明彦と聞いて見に行きました。正解でした。
言ってしまえば、ありがちな青春音楽ロードムービーではあるが、みんないろいろと抱えて生きている。正直に言葉にすることで物事が良い方向に進んでいくんだということを改めて感じさせられた映画だった。
喫煙シーンや、後部座席でシートベルトをしない、など、時代に流されない感じがリアルでいいじゃない。車のシーンは背景が気にはなったけど、それを含めてもリアルを感じることができた。
予告を見ただけでは単なる同性愛の映画だと思っていたがそれは一つのスパイスでしかなかった。
3人がそれぞれ複雑な思いと芯をもって生きていて、それを旅を通して共有していく。
だた、ストーリーは一貫して緩やかに流れるので、自分がどのタイミングで共感できたかわからないが、最後には涙を誘う、塩田明彦パワーが隠れていた。
そして、なんといっても歌が素晴らしい。秦基博とあいみょんの作詞作曲だとしても、二人の歌唱力のすばらしさよ。。。
もっと曲を聴きたい。
途中、インタビューの女の子の歌唱力にも驚いたが、終盤、函館まで行って箱に入れていなかったのがかわいそうだった、、、が、同性愛を表現するうえで大切なシーンだったが、ちょっと多かった気もした。
2人のキスシーンとか、自販機の光が非常によく明暗を分けていていいシーンだったし、カレーライスのシーンも数少ない二人が向き合うシーンで感動的。
先述の通り、喫煙やシートベルトなど、時代を無視したようなシーンが多いのは引き付けられたが、成田凌が何歳設定だったのだろう。LPを出していた、と聞くと、年齢不詳だ。
実年齢と設定年齢がかけ離れているイメージを持ったが、あそこは普通にCDでよかったのでは?と思った。
あの頃の塩田明彦
見ていてすごくインディーズっぽさを感じた。 黄泉がえりで売れてどろろとかやる前の塩田明彦っぽさ。 害虫とか月光の囁きの時くらいの地味だけど丁寧に寄り添ってるような感じ。 それを今メジャーの舞台でやるのか、それは凄いとは思うけど伝わるかな?という勝手な不安。 なにかキャッチーな要素がないと多くには広がらないんだろうなきっと。 風のざわめきとか高架下とか、相変わらず場所や現象を上手く使っているなという印象。
ライブ中のレオに華を感じた
ハルの心とレオの感情とシマの想い。 複雑な三角関係を乗せたままハルレオ解散への道を走るちょっとこじらせた青春ロードムービー けっこうドロドロな話だったが後味は爽やか。ラストはある意味衝撃的であったが後先考えない疾走感がちょっと遅めな青春を感じさせた 最近の映画には珍しく喫煙シーンが連発。地上波を全く考えていないような潔さ、ヤサグレ感がハルレオのリアリティを増していたような気がします。 驚いたのが歌の上手さ。2人の声が非常によかった。サントラが欲しくなった。あとライブシーンのレオに華を感じた。小松菜奈ってやっぱり凄いんだね 一つ気になったのがインタビューの場面。インタビュアーをレオ推しに変更してレオが『ハルレオの売りはハルの感性だ』と気分を害する方が流れがキレイだったかなと思った。インタビュアーミーハーそうだったし笑 全く関係ないけど【愛がなんだ】でちゃらんぽらんなマモちゃんを演じた成田凌が落ち着いたシマを演じているのがなんだかおかしかったけどシマには好感が持てました 凄く面白かったです
カレーと煙草とラストツアー
ハルレオの曲と詞だけで、メジャーにいけそう。勿論、本当作ったのは、ハルではない。誰が作ったのか、知れば納得。正直、「さよならくちびる」をCDで発売すれば良いのにと思ったりもした。ハルとレオの声の波長がピッタンコ、東北巡業でクラブであれだけ満員にするはずなのにメジャーを志さない二人、舞台に立てば素晴らしいのに舞台を下りると性格が真逆というか「シマ」が入ると、良い関係が悪い方向にいってしまう。
それぞれに過去を持つ3人の珍道中が良かった。食べるものは、「カレーライス」ばかり出てくる。作品中に現在の3人の中に過去が混ざり合う。その作品の調和が非常に良い。
観賞中に「監督は、誰?」と思っていたが、エンドロールで「塩田明彦」出て、「そうだよ。」と後悔してしまった。あの映画「月光の囁き」だ。今はどうしたのか水橋研二(日テレ「ダンダリン 労働基準監督官」に出演)。あの病気じみたストーカー役が素晴らしかった「~の囁き」であることに気付きハッとした。塩田監督の作品を全て観せて頂いたわけでわないが、女と男が右往左往するが、最後、何だか落ち着いた所に着地する。「月光の囁き」は、特にそうだと思う。
シマ役においては、今どきのイケメン俳優成田さんを採用したのか、どしても理解できなかった。結末は、観る側の判断に委ねたのは良かった。きっと3人でどこかのクラブを探し探し旅をし続けているのであろう。
門脇の芝居は、個人的に映画「止められるか、俺たちを」 の
めぐみ役同様に満足がいくが、彼女は、桃井かおりまでとは言わないが、酒と煙草の場面が多い。それが良かったりもする。
きれいなカリフォルニアドールス
風の吹いている森林や霧の中なら海を進む船など、こだわりに嬉しくなる。 割とトントン拍子に売れてる感じなので、もう少し音楽への行き詰まりや、挫折や意地悪があってもよかったか。
ラストなのかスタートなのか
はじめから、
解散までの限られた期間の
パフォーマンスなんだと
知りながら
三人のアーティストと
共に過ごす時間。
学校生活の卒業までの時間感覚に
似ている。
回想シーンを織り交ぜながら、
出会い、結成、ライブ活動の日常
が流れる。
アコースティックギターと
歌声のみの
ストレートな楽曲が
好き。
海外作品だけど
ジョンカーニ監督のダブリン三部作の
ように、作中の半分以上が歌唱シーン。
曲が良く、二人の声が
その心情にのって、聴き手の心に
響きます。
楽しみだったのは、
「坂道のアポロン」でお預けだった
小松菜奈さんの歌を初めて聴けたこと。
想像してたより、ストレートな感じ。
門脇麦さんのグルーヴ感のある
声と相性いい。
ストーリー は、
LGBTやメンバー間恋愛の
エッセンスはあるけど
深くは踏み込まない。
作品の風味を散らさないように
したかったのかな。
人によっては、退屈に感じるかも。
飾らない三人の会話とギスギス感、
たまにみせる信頼の心情。
家族の日常と似ていて、
その一員になったような一体感に。
エンドライブでのシーンは
さすが。
このライブにいきたいなー
ってなりますね。
お別れの車中は、
ほんとにやるせないんだけど
最後の最後にあんなことが。
素敵な時間がもらえました。
おすすめ。
ラストなのかスタートなのか
はじめから、
解散までの限られた期間の
パフォーマンスなんだと
知りながら
三人のアーティストと
共に過ごす時間。
学校生活の卒業までの時間感覚に
似ている。
回想シーンを織り交ぜながら、
出会い、結成、ライブ活動の日常
が流れる。
アコースティックギターと
歌声のみの
ストレートな楽曲が
好き。
海外作品だけど
ジョンカーニ監督のダブリン三部作の
ように、作中の半分以上が歌唱シーン。
曲が良く、二人の声が
その心情にのって、聴き手の心に
響きます。
楽しみだったのは、
「坂道のアポロン」でお預けだった
小松菜奈さんの歌を初めて聴けたこと。
想像してたより、ストレートな感じ。
門脇麦さんのグルーヴ感のある
声と相性いい。
ストーリー は、
LGBTやメンバー間恋愛の
エッセンスはあるけど
深くは踏み込まない。
作品の風味を散らさないように
したかったのかな。
人によっては、退屈に感じるかも。
飾らない三人の会話とギスギス感、
たまにみせる信頼の心情。
家族の日常と似ていて、
その一員になったような一体感に。
エンドライブでのシーンは
さすが。
このライブにいきたいなー
ってなりますね。
お別れの車中は、
ほんとにやるせないんだけど
最後の最後にあんなことが。
素敵な時間がもらえました。
おすすめ。
この映画、好き
この映画、観る前のイメージと違って、静か動かで言ったら完全に静の映画でした。
三人の間合いを楽しむ映画で、感情は語らずに表現する感じの映画でした。
なので、三人の演技力が重要だと思うのですが、いい意味で三人の演技力に頼った映画になっていたと思います。
まず成田凌さん、イケメンなのに気だるい感じが、良く合います。
だったのですが、映画が進むに連れ、音楽に対する想いやハルレオに対する想いが伝わってきて、表情はあまり変わってないのに、気だるさが薄れて誠実な印象を受ける様になりました。
そうなんです、この三人なかなか本心が見えてこないですが、所々誠実さを垣間見せるんです。
だから、共感じゃないんですが、応援したくなっちゃいますよね。
そして、ラストの函館ライブ。オープニング曲の歌い出しの時、ハルとレオが良い表情をしているんです。
もうこの時点で、結末がどうなろうとも、この映画はハッピーエンドと言っていいんじゃないかと思いました。
だから、最後の最後の展開も私は違和感なかったです。
明確な何かが有る感じでは無いんだけど、こういう雰囲気の映画もいいなと思える作品でした。
本物の生きたバンドのドキュメンタリームービー
やはり、映画とバンドとの相性は絶大だ。
歌はあいみょん、秦基博と今の音楽シーンを担う二人が作ったものであるならなおさらのこと。
ハルレオの二人は本物のバンドに映る、その佇まいと歌声が素晴らしい。
その二人とともにする、成田凌。これが、同性でも嫉妬する格好良さで、運転のシーン、バンド演奏のシーン、歩くたび、惚れ惚れする。
自分の感性が刺激されるなと思ったら、エンドロールで伊賀大介、川島小鳥の名前が出てきて納得した。
車内のシーンで前半はバラバラの視線が、解散ライブ後に同じ方向を向き、フロントガラスが映される。そのカメラワークで心情を表す作り方が素晴らしい。
若者の不安定な決断
メインの3人が好きな俳優さんだったので期待して観ました。
少し期待を裏切られた感は否めません。
こーゆー映画だとオチが大切だと思いますが、自分の期待とは違って残念でした。
それぞれの悩みを抱える3人がギクシャクしながら、もがきながら何とか進んでいくストーリー。
ハルはレオに憧れてを抱き、レオはハルに憧れを抱き、シマはハルに恋を抱き。
この不思議な三角関係がこの映画のメインテーマで、このテーマを通して「誰にだって悩みはあって、誰だって誰かから憧れられている。形はどうあれ。」みたいな捻くれてはいますが背中をそっと支えてくれるような作品だと思います。
台詞が少ないので、仕草や台詞の間が楽しめるのではないかな?
主題歌と劇中歌の秦基博感、あいみょん感が凄く感じられたので、もっとハルレオのオリジナル感を出せるような人にお願いするか作った人の名前を伏せるからして欲しかったです。
結局、曖昧は曖昧なままで終わるので日本的と言えば聞こえは良いですが、もやもやした映画でした。
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