劇場公開日 2018年11月24日

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斬、のレビュー・感想・評価

全71件中、21~40件目を表示

1.5声が小さい!!

2019年10月3日
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鑑賞方法:VOD

単純

と主人公達にツッコミを入れたいこの映画。
冒頭から「刀効果音など後で追加したろ」とか丸解り。またまたツッコミも入れたくなる。

ストーリーは動乱続く江戸時代末期。農村で木刀にて剣術を鍛錬する若者が見知らぬ浪人と出会い、江戸に誘われ心に変化が表れる。

別作品「野火」同様この作品もツッコミを入れたくなるくらい監督色が強い。カメラブレブレが嫌。

「ある農村での、主人公の揺れ動く情緒を堪能出来るか?」と期待して観ていたのだが、内容薄い。

また野火同様、自ら置かれている状況下での人間性の変化を魅せたいらしいが、演出が騒いでいるだけ。
(この監督の作品はこういうマスターべーションパターンばかりなの?)

殺陣のシーンも残念、演出にこだわり過ぎて。
シリアス路線なら、ボロ棒vs真剣など長い時間観たくない訳であります。十数秒だろ普通。

シリアスの割には中身が無い脚本であって、予算が無いから仕方ないと思う人もいるかも知れないが、それで済ませて欲しくは無いな。
ただの演出ごまかし映画だと思いました。

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巫女雷男

3.5「野火」の続編で前日譚

2019年9月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

塚本晋也監督の前作「野火」は、戦争という巨大な理不尽に翻弄され、(ある意味)怪物にされてしまった男の物語だった。
対して本作はそんな前作「野火」の(精神的)続編であり、舞台設定的には前日譚とも言える作品で、“怪物に憧れる男が怪物になるまで”を描いた「裏・七人の侍」と言えるかもしれない。

侍や剣豪をヒーローとしてではなく殺人者として、日本刀を暴力装置として描く塚本監督の試みは「野火」で描かれた本質をより掘り下げる形になっていて、その視線は非常に現代的。
まぁ、そもそも時代劇は、「時代劇」という形の中に現代性を反映させるモノなので、そういう意味で
本作は時代劇として非常に正しいし、前作「野火」から塚本監督の映画に対する意識みたいなものがハッキリと切り替わっている。
それは何かと不穏な現代社会に対して、塚本監督が感じる危機感の表れでもあり、警告でもあるのだと思う。

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青空ぷらす

4.0塚本晋也監督の初時代劇「斬、」は問いかける映画

2019年9月15日
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人が人に暴力を振るう時、ヒトには一体どんな衝動、何が起きているのか、この映画は観るものに繰り返し問いかけて来ます。 映画の中で描かれる人々が人を躊躇なく斬り、時間をかけてなぶり殺すような凄惨な殺人場面から、ラストに向かって話が一気に加速するに連れ、私達の日常において繰り返される殺人的行為、例えば昨今注目のあおり運転のような暴力まで、私の頭の中で、様々な事件がグルグル回り始めます(^o^;)

これはもしや、塚本晋也監督からの時代劇のシチュエーションを借りた社会学的な挑戦、問いかけか?と、はたと思い至りました
( ´_ゝ`)

つ~わけで初めての時代劇を撮ってもやはり、塚本晋也監督の味わい炸裂です。観たことも聞いたこともない凄い時代劇が出来ました。ブラーボ!オススメです(≡^∇^≡)

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あさちゃん

4.0“ 刀 ” という暴力装置

2019年2月3日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

確かに、ナニかを守るために振るう刀もあるのでしょう。
本来刀とは、ヒトを殺傷たらしめる装置以外の
ナニモノでもないということが、
本作『 斬、』を観て改めて思い知りました…

正義の名のもとに処断を下すのも、また “力”
力無き正義などあり得ない…

「剣は凶器 、剣術は殺人術。
    どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実…」

…と、漫画『るろうに剣心』を思い出したのは、
わたしだけでしょうか?

時代を創るのは「刀」ではなく、それを扱う「人」であると語った
『るろうに剣心』の主人公は〈弱きを守り、強きを挫く〉
一種の【ヒロイズム】を提示している作品だと思いますが…

本作『 斬、』ではそういったヒロイズムをいっさい廃し
ただ、ただ、噴出する暴力装置としての“刀”という
位置付けで表現していたのが印象的でした。

池松壮亮さん演じる都築杢之進の、
斬るべきか斬らざるべきかの葛藤…

塚本晋也 監督自身が演じる剣豪・澤村の
ためらいの無い、他者への斬撃!

そのふたりの一線を超える基準は
一体なんだったんでしょうか?

勧善懲悪の時代劇も好きですが、
少しモヤッとする終わり方も、
余韻が残り作品の奥行きが増してく感じ…
たまりません!

ですが、わたしには少々難易度が高かったことを隠せない
作品でしたので、もう少し時間をおいて
再度視聴したいと思います。

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野々原 ポコタ

3.5タイトで渋い

2019年1月27日
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山の中の男たちのサバイバルを描くと非常に味わいがある。デジタルなのになんでこんな風合いで撮れるのか。低予算ながら演出と美術の工夫でここまで世界を作れるのは凄い。

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ポコだるま

4.0面白かった!

2019年1月23日
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切り取り不可能な多様な価値観を内包した森に、時空を超えた「どこでもドア」で案内されたような体験だった。

人間の「弱さ」が持つ小さな「偉大さ」という対比を感じた。小さなてんとう虫は大きな自然界、宇宙に匹敵するのだ。

不完全な肉体を持つ人間の思考や感情が媒介する限り、状況は常に逆転したり反転する。

どこにも馴染めず、自分自身とも折り合いの付かない池松。ラストの、無限の森を彷徨う息づかいに自分が重なった。

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Raspberry

4.0重く響く時代劇

2019年1月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

オープニングからその音楽にやられます。
もうとにかく格好良い。
長年連れ添った石川忠の音楽。映画完成前に亡くなってしまったのは本当に残念でした。
しかし残された音を監督自ら編集していることもあって、マッチングが素晴らしいのです。
いつものように空気感が良く、少し張り詰めた感じが良く出ていました。
鋼の音も効果的で、刃の重みも伝わってきたのが個人的に良かったです。
物語は勧善懲悪な復讐劇などではなく、望まぬとも巻き込まれてしまう人間の業や輪廻のような世界を良く描いていました。
主演の池松壮亮も初めて見た「銀と金」を思うととても成長が見られ、雰囲気がとても良くなっていました。
ただ周りを囲むキャストが凄いので、やはり少し軽さを感じます。
意外だったのは刀がテーマな割には血しぶきがなかったことでしょうか。いつもならもっと吹き出していると思うのですが、やや控えめな印象。
ラストの置き方はとても監督らしく、鑑賞後はとても心地よかったですよ。そしてエンドロールでの石川忠のクレジット、このオマージュたっぷりの演出に少し泣きそうになりました。
いわゆるチャンバラ映画とは違いますが、切り取り方がとても面白く実に塚本作品です。
腹に響く時代劇でした。

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白波

3.5斬る男、斬らせる女

2019年1月8日
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本作、80分とさほど長くないのが非常に効果的。
絞り込んだテーマと舞台設定で、タイトルのごとく切れ味鋭く見せてくれる。ピンと張り詰めた短編小説のようである。
時代劇だが、テーマは現代的。ゆえに登場人物は「私」「君」など、舞台の江戸末期にはあり得ない言葉を使う。

塚本監督らしい手ぶれカメラに、大きな音の効果音が被さる。剣を抜く音、空気を切り裂く男、そして人を斬る音などが容赦なく耳に入ってきて、よくは見えなくても、また、目をそらしたとしても、殺気が伝わってくる。

浪人の杢之進(池松壮亮)は農家に居候しつつ食い扶持をつないでいる。時は幕末。江戸に出て、漠然と活躍することを夢見ている。農家の息子の市助は武士の杢之進に憧れ、木刀で剣の稽古を付けてもらっている。市助の姉のゆう(蒼井優)は杢之進に想いを寄せている。
ある日、腕の立つ剣士の澤村が村にやってくる。彼は京に上ろうとしており、仲間を探していた。そして、澤村は杢之進と市助を仲間に誘う。
その頃、村には、ならず者の集団が流れ着く。

ゆうはたびたび杢之進に「死ぬの?」と尋ねる。彼への想いゆえである。弟に対しても、澤村といっしょに行かないでほしいと願っている。
ところが彼女は、両親と弟をならず者達に殺された途端に、杢之進に「仇を取りに行け」と強く迫る。
蒼井優、「彼女がその名を知らない鳥たち」に続いて、女のダメなところをダメダメに演じていて見事だ。観る者が男でも女でも嫌悪感を覚える行動なのに、「自分が彼女の立場だったら、こうしちゃうんだろうなあ」と思える説得力ある演技を見せている。

杢之進は真剣を嫌い、ならず者たちとの闘いでも木刀を使う。
ところが、本人が望まないにも関わらず、最後には真剣での決闘に追い込まれて行く。
女は剣を持たない。しかし、男を闘いに向かわせる。
望まないのに闘いに巻き込まれていく、という構図は昨今のネット世論なども想起させ、不気味である。

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しろくま

3.5刀の音がすごい

2018年12月30日
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怖い

日本が開国するかしないかの瀬戸際に生きる侍の話。冒頭から刀の音の重量が普通の時代劇とは違う。池松壮亮の迫力もすごい。
.
けど、この迫力でこの侍がやり手の侍だと勘違いしがちだけど、実は江戸時代の平和の中に生きてきたから人を実際に切ったことはない。
.
なのに、謎の侍のやられたらやり返す精神でトラブルを持ってきちゃって殺し合いが始まる。主人公のやられても自分はやり返さないっていうスタンスめちゃくちゃかっこいいのに。
.
今の日本だったら同盟国が戦争をしても自分の国はやらないって言えることって大事なのにね。
.
全体的に良い映画なのは分かるんだけど、私は好きなタイプの映画ではなかったなぁ。

自慰シーンとか蒼井優が指舐めるところとか何見せられてるんだろうと思うし、あとちょっと狂ってる演技も多いんだけどやりすぎじゃない?って思っちゃうんだよね。私は男の人が作る泥臭い映画は苦手や🤔.
.

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せつこん

4.5タイトルなし

2018年12月30日
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鑑賞方法:映画館

2018締めくくり

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うんこたれぞう

5.0映画監督塚本晋也

2018年12月30日
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「鉄男」を初めてみたときの塚本晋也
「六月の蛇」「ヴィタール」何度心踊ったことか。

変わらないカタルシスが心地よく

やりすぎギリギリの音楽が心地よく
NHKでダンボールのロボットを着せられていた姿に涙したことを振り返り、映画監督塚本晋也が見れて本当に良かった。

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ドビー

3.5鋼(はがね)な感じ

2018年12月28日
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鑑賞方法:映画館

シュールな映画だった。
徳川幕府がいよいよ終わろうかという時代に、農村に用心棒的に雇われている腕の立つ浪人のまわりに起きる出来事の話。
主人公は、剣の腕に見所がある農家の青年と毎日のように修業をしながら、農作業にも参加して暮らしていた。
人を斬る修業を毎日続け腕は確かなものになったが、なぜ人を斬るのかがわからないままでいる主人公。
そこに現れる2つの存在。ひとつは、ならず者集団、もうひとつは、幕府の一大事に、腕の立つ者を集めて江戸へ馳せ参じようという、凄腕の浪人。
さまざまなことがあって、ラストで人を斬ることができた主人公は、この後どうなったのか、誰にもわからないまま映画は終わる。「人を斬る」とは一体なにか? 主人公と同じ苦悩に観客である我々も巻き込まれていく。

緊張感を強いる大きめの音楽や効果音。そして何にもまして、真剣が鞘から抜かれた瞬間から、チリチリと鳴る金属音。構えただけで音がするはずはないのだが、この音が「人を斬るための、剣」という存在をはっきり意識させる。すごいセンス。

おびえる村人に、ならず者達の退治を期待されるも、彼らの懐に入って酒を酌み交わして交流を果たし、村人たちに「彼らも真から悪い奴らではない。だから、依頼されたら、農作業を手伝わせてやってほしい」と伝える。現代人である我々から見れば、それ自体は心優しい、美しい活動に見えるのだが、主人公自身は、"人を斬れない自分" が不面目極まりない様子。時代というのは、難しいものだ。

塚本監督の「鉄男」を未だに見ていない。今回の映画を見て、監督の鉄への思いを感じると、やはり「鉄男」を見ずにこの監督は語れないように思う。
自分が若き頃に公開され、当時の情報誌「シティロード」を中心に、「鉄男を見ずに映画を語るな」的なカルト人気を築いていたのはダテではなかったのだな。

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CB

4.0とても良い映画

2018年12月25日
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とにかく、殺陣のシーンに尽きる。以上!(笑)

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stoneage

0.5なにこれ❗

2018年12月23日
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久々に恐るべき映画にであった😵
全くみどころなし❗
ある意味ーーー凄いね。
0点にしたいんだけどな。

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としさん

3.5暗喩の意味合いが解らず、小難しい印象の作品でした。

2018年12月22日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

時代劇好きな父親を誘って、ミニシアターの京都シネマで鑑賞。

映画を鑑賞後、作品の意図する意味合いがイマイチよく理解出来なかったので、映画秘宝などでの塚本晋也監督のインタビュー記事を拝読しますと、監督自身の初の時代劇映画という事で、あのレイテ島戦記を描く『野火』と地続きの、今作は「非暴力」を主題にした「人を斬れない武士」である幕末期の浪人・都築杢之進役に池松壮亮さんを主演に迎えての反戦を描いた時代劇作品との事でした。

一般的な、所謂、痛快時代劇とは全く異なる、ある種、時代劇の体裁を衣にした反戦映画なのでしょうが、なにぶんと事前情報を全く容れずに鑑賞に臨んだ事もあり、各配役や映画自体の暗喩の意味合いがイマイチ理解出来ぬまま鑑賞していましたので、途中までは、「暴力の連鎖の無意味さ」を説く主人公の言葉や、その「人を斬れない武士」という存在からも、暗喩の意味合いは、<自衛隊の存在意義>を主題にしているのかと思って鑑賞していましたが、それとは全く真逆な意味合いとして、右傾化しつつある現政権に対して警鐘を鳴らす意味合いを込めた反戦映画の様でした。

開国に揺れる幕府のために有能な武士を探して旅していた澤村次郎左衛門(塚本晋也さん)に、村の若者で、ゆうの弟・市助(前田隆成さん)との木刀を使った稽古中にその腕前を見込まれて、江戸に向かう組の一人として引き入れられた、主人公の浪人・都築杢之進(池松壮亮さん)でしたが、源田瀬左衛門(中村達也さん)率いる無頼派の浪人集団が巣食う洞窟へと仇討ちに向かうまでは格好良かったのですが、いざ戦う段になると真剣を使わずに傍にあった棒っ切れで戦い、徹底した「非暴力」で臨み、恋心を抱く村娘・ゆう(蒼井優さん)さえも彼らに陵辱され性的暴行を受けている状況でもなお、杢之進は何もする事が出来ないのでした。

一般的な時代劇の筋書きの定石では、こういった難しい状況・局面を打破し克服することでドラマチックな展開を生むのですが、時代劇を彩る仇討ちの場面ですら『斬、』では徹底的にこの「非暴力」という状況を貫き通す辺りは、それを克服することが容易であればヒーロー然とするのでしょうが、安易に、それが克服出来ないことを描く事でなお、絶望的にも近い右傾化に向かいつつある今の時代の危険性に警鐘を鳴らしているのかも知れないですね。

そして、また、映画自体は冒頭の刀鍛治のシーンから始まり、日本刀の真剣が鞘から抜かれる際に放つ音など、その重量感溢れる刀の音にこだわる塚本晋也監督だけあってダイナミックな音響や劇伴に呼応するかの様な演出は迫力があって凄かったのですし、剣豪の澤村次郎左衛門を演じるに辺り、あの北辰一刀流に長らく志願して稽古を積んだらしい塚本晋也監督の殺陣の演技も素晴らしかったです。
殺陣を美しく魅せるカメラワークは、全体像を撮さないだとかブレがあったりとイマイチ惜しまれる点もあった様な気もしましたが、初の時代劇映画としてはなかなか良かったとは思いました。

ただ、ストーリー展開の上で、あまりにも「非暴力」に対する暗喩にこだわるが故に、山奥への逃避行動という形でのラストへの着地点があまりにも不自然な締め方で尻切れトンボ的な感が否めず、主題たる「非暴力」との肝心の答えを残さぬまま、観客にその答えを委ねて丸投げしたままになっているのが、どうにも勿体なかったですね。

また、所謂、一般的なありきたりなヒーロー然とした勧善懲悪型の痛快時代劇とは一線を画す時代劇であり、主題の「非暴力」を暗喩とした反戦映画である点を知らずして観に行くと、完全に呆気にとられてしまう作品でしたので、全く白紙の状態で観るのではなく、事前に映画のチラシなどで簡単な事前情報を知っておいた方が良い部類の映画かも知れないですね。

私的な評価としましては、
塚本晋也監督による、徹底したメッセージ性の濃い「暴力の連鎖の無意味さ」や「非暴力」といった暗喩が込められた反戦映画であるが故に、一般的な痛快時代劇に観られるようなエンタメ性に乏しい点で、そもそも商業的な娯楽映画としては成り立たない作り。

その上に、肝心要の主題たる「非暴力」という訴求点が、ラストの着地点があまりにも不自然な締め方で尻切れトンボ的にぼやけてしまった感が否めず、確固たる答えを提示しないまま観客にその答えを丸投げしたままになっていた点も非常に勿体なかったでした。

理想としてはラストの着地点としては、やや説教臭くなるかも知れないですが、恋心を抱いていた村娘ゆう(蒼井優さん)と、再度、向き合って「非暴力」の在り方の帰結としての答えを語るシーンが欲しかったですね。

従いまして、私が当初この作品の持つ暗喩の意味合いを全く理解出来なかった事を以て低評価にするつもりは毛頭ありませんが、非常に勿体ない幕切れだったりした点や、あえてなのか訴求点が安易には理解し難い構造の時代劇映画になっていた点などを勘案しまして、五つ星評価的には★3つ半くらいの評価が相応しい作品かと思いました次第です。

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HALU

4.5刀って重いんだと感じさせる金属大音響

2018年12月21日
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難しい

刀を差し剣術にも秀でるが人を斬れない太平の世250年の若い浪人
悶々とした劣情を二度の自慰で表現
蒼井優に指をしゃぶられたら仕方ない
音のでかさが重要なので劇場で観て良かった
蒼井優が叫びすぎ
池松壮亮が人を斬れるようになりたい言い過ぎ
容赦なく人間が斬れる様はさすが野火の監督って感じ
ロケは山形県鶴岡市でオープンセットを組んで20日で撮ったとか
金峯神社
出羽三山神社
思たほど中村達也の見せ場がなく役者塚本晋也の見せ場の方が多い
殺陣は池松、塚本共に魅せる
北辰一刀流玄武館のクレジット

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消されるので公開しない

2.5斬念・・・

2018年12月17日
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もう少し刀に重きをおいた映画かと思いきや。
蒼井優さんは案外よかったが、池松君は相変わらずの演技?でつまらない・・・・
音が唐突に大きすぎてと言うか、カメラブレと音で迫力出して隠していたんですね

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シネパラ

4.0平和維持のための武力は本当に必要か

2018年12月12日
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ズシリと重厚感のある映画だった

江戸時代末期
時代が変わろうとしている時
武士としてのあり方に葛藤する若い浪人と、その周りの人々の思いを描く

この映画で問われるのは
「正義のために暴力は必要かどうか」である

ちょっとした小競り合いで殴られた仕返しに人を斬り
「もう手出しはしてこないだろう」と思っていたら、相手は、さらに多くの人数を送り込み、さらに凶暴になっていく

それは、近年の「テロで国民が犠牲になったから」と言って、その報復のために
「テロリストが潜伏しているであろう」と思われる国へ戦争を仕掛ける構図とよく似ている

もう手出しをさせないために、強さを見せつけるように彼らはテロ支援国家に爆弾を落とす

しかし、その結果、本当にテロが減るかと言えば、そうではないことを世界中の人たちが知っている

その「武力が平和を生み出すのか」という問題の中で、この映画では、
池松壮亮演じる浪人 杢之進が「人を斬れない」ことで葛藤する

武士として人を斬れないなんて致命的だ

しかし、本当に人を斬る必要なんてあるのだろうか

そうして、映画は、
暴力か、非暴力かを観客に問いかける

そこで私が思ったのは、
これまでの時代劇は
たとえ武士という職業だったとしても「人を斬る」という行為をあまりにも軽く考えていたんじゃないかということ

杢之進のように、葛藤して、悩んで自分を見失ってしまうぐらいが
リアルに人間らしい姿ではないのかということ

そもそも、ならず者たちは斬るべき者たちだったのか

本当に愚かな人間とは、人の命よりもプライドや面目に重きを置く者ではないのか

報復に次ぐ報復を繰り返していては、世界に平和はやってこない

それこそが、塚本晋也監督の思いではないかと思う

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とえ

3.0キャスティングが良い

2018年12月10日
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知的

キャスティングが良い。塚本監督も風格があって格好いい。
ゆうをもっと若い女優の方がという人もいるけど、それでは森埜進と澤村の話になってしまわないか?蒼井優がやるから良かったと思うのだが。

森埜進が苦悩するのは思想がないからだと思う。まあ、それが今の日本ということなのだろけど、あるのは囃し立てる世間だけ。

最後は本能的に斬ることを選ぶが、それはもっとも危険な選択だと思う。

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w g

2.0つまらなくはない

2018年12月10日
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ストーリーはシンプル。
ただ、よくわからなかった。
殺陣の見せ方ももうひとつ。
設定も、どこの話?なぜ池松さんと塚本さんは焦ってる?血が出過ぎ… オナニーの意味… 蒼井優の年齢の設定は(若い男の子のお姉ちゃん役だが、実際お母さんでは若いし、兄弟としては離れすぎてる)
でも池松さんはかっこよかった。

追記)現在の社会、政治に対する思いが出発点だそう。そう言われてみると…

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邦画好き