劇場公開日 2018年11月24日

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「一度好きになった監督を嫌いになるのは難しい」斬、 MAKOさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0一度好きになった監督を嫌いになるのは難しい

2018年12月9日
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鑑賞方法:映画館

監督の「鉄男」からファンになった身としては、年々パワーダウンしていく作品群に
(あくまで自分の主観です)少々寂しさを感じてしまう。
自身の思想や主題も人間生きてりゃ本人も気付かぬうちに変わって行くものだろうが、やはり「TOKYO FIST」迄がピークだったように思う。

本作も音響や音楽に塚本晋也監督らしいこだわりは感じられ、それがまた格好よく「海獣シアター作品観てるぜえ」と云う感じにさせてくれるが、満足感はそこ迄だった。
前作「野火」も流石に市川崑監督のオリジナルには及ばない感じだったし、何故あの作品を塚本監督がリメイクしたのか謎だった。
やはり、監督の中に色々な変化が有ったのだろう。「鉄男Ⅱ」を観たらこの監督が将来反戦映画を撮るとは思えないもんなあ。

それでも、塚本監督が時代劇を撮るとなれば観に行かないわけにいかないのは、一度ファンなってしまった性か。そしていい加減監督出演止めた方がいいんじゃね?と思うのも毎作品の事か。
もう塚本晋也作品から初期の頃のようなパワーやスピードを感じる事は無いのかねえ。

しっかし公開館数が少ない。これがジャニタレ使わない時代劇の実情か。

MAKO