「手の出ない暴力」それだけが、僕の世界 うましかさんの映画レビュー(感想・評価)
手の出ない暴力
兄弟の物語というにはあまりにもお兄ちゃんを好きになってしまった。
母に捨てられて一人で生きて、再会すれば母にはもう一人息子がいて、母の罪悪感から三人で暮らし始めたかど、一人でいるより孤独だったシーンがとにかくつらい。
手の出る暴力から守ってくれる機関はあっても、手の出ない暴力からは誰も守れないのだ。
ラストシーンの明るさが救いである。
彼がほしかったものは愛情ではなく家族かもしれない。
それだけが、彼の世界。
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