「親子間の愛情と確執を描いた秀作」それだけが、僕の世界 Rosaさんの映画レビュー(感想・評価)
親子間の愛情と確執を描いた秀作
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イ・ビョンホン主演の家族愛がテーマの映画。サヴァン症候群でピアノを弾く才能に恵まれた弟を間に挟んで、幼い頃に我が子の元を離れた母親と40代の大人の男に成長した子の確執、母親の死を目前にして辛い過去を乗り越えていく姿を描く。
40代になって、身体も心も立派な大人の男になっている主人公だが、自閉症の弟を親身になって世話する母親を見て、弟に嫉妬してしまう。息子はいくつになっても息子なのだと実感させられる。
自らの死期を悟った母親が、長く離れて暮らしていたビョンホン演ずる息子とワインを飲みながら音楽を聴いて「一緒に踊りたい」と言い出すシーンに、不幸の連続だった彼女にとって、人生で最も幸せな時間だったのだろうかと思うと、涙が出た。
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