「『クリード2』であり、『ロッキー4 炎の友情』の続編。」クリード 炎の宿敵 バッハ。さんの映画レビュー(感想・評価)
『クリード2』であり、『ロッキー4 炎の友情』の続編。
『クリード』の前作と違ってスタローンが脚本を担当したからか、確実にスタローン色、そして『ロッキー』感が戻っている。それでいて、テッサ・トンプソンのライブシーンなども上手く入れ込んでいて、彼女の葛藤みたいなものも前作よりストーリーに溶け込んでいる。手練れの仕事だと思う。
そしてアドニスとロッキー、ロッキーと息子(ちゃんと『ロッキー・ザ・ファイナル』のマイロ・ヴァンティミリアが再演)の父子関係に加えて、ドラゴ親子のストーリーがフィーチャーされていて、これがドルフ・ラングレンのキャリアとも重なって、なんとも沁みる。
なにせ冒頭のシーンからドラゴ親子の描写であり、この不幸な親子の救済の物語がいかに本作にとって重要であるかの証明だと思う。できることならイワン・ドラゴと息子ヴィクターのその後を描いたスピンオフ『ヴィクター』を作って欲しいと思うのは『ロッキー4』世代だからかも知れないが、ヴィクター役のモノホンボクサー、フロリアン・ムンテアヌの佇まいや演技もそれに見合うくらい素晴らしかった。
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