「OK! 今度も泣けた!」クリード 炎の宿敵 Jabbaさんの映画レビュー(感想・評価)
OK! 今度も泣けた!
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今年の劇場鑑賞1本目は『ロッキー』シリーズから派生した『クリード』の続編。
老境を迎えボクサーからトレーナーに姿を変え復活したロッキー・バルボアが再登場。ロッキーがかつての対戦相手アポロ・クリードとイワン・ドラゴの息子同士による因縁のリターンマッチがハイライトだ。
結婚し家庭を持つも束の間、チャンプの座をドラゴJr.のヴィクターに奪われたアドニス・クリード。家族と離別しアドニスとも師弟関係を解消した闘病中のロッキー。ヴィクターを冷徹な戦闘マシンに育て上げたイワン。
3人それぞれの現在と家族関係を対比させながら物語は淡々と進む。アドニスとヴィクターがそれぞれハードなトレーニングに励む姿も『ロッキー4』のように執拗に繰り返さない。『ロッキー』のテーマ曲も最後の最後にさらっと流し高揚を抑える。また、巨額のマネーが動く世界タイトル戦を闘うのにカネや欲に絡んだ描写もないが、勝利にために肉体と精神の限界に激しく挑むという漫画チック
なテーマがぶれずかえって良い。
現実の話に見えながら、実は全くの劇画調ボクシング映画。それが『ロッキー』と『クリード』である。
今回はドラゴが“That's Okay.(もういい、十分だ)”と叫んでタオルを投げ入れた場面に思わず涙したが見終われば爽快の極み。文字通りの”OK”の好編であった。更なる続編も期待したい。
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