「敵も魅力的」クリード 炎の宿敵 まん坊さんの映画レビュー(感想・評価)
敵も魅力的
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2019-003@T・ジョイSEIBU大泉
世代的にロッキーは未鑑賞、前作鑑賞済だけどうろ覚えの状態でも十分楽しめた。
話としては大筋では王道。
でも、主人公が挫折した時に普通なら無様だな、、ってなる所がロッキーは優しい。深い海の様な優しさで主人公を包み込む。痛みを知ってる人間は強いな、と。
肝心のボクシングシーンは、ヘタなボクシング映画だと役者さんのバストアップのショットを多用して誤魔化したりすることもある中、そこはロッキー、素人目にはちゃんとボクシングしてたし、迫力もあって満足。
大振りのパンチが多いのはご愛嬌といったところか?笑
そして、敵役のヴィクター。
この作品の主要キャラは皆誰かが誰かの親で、とりわけ父親としてどうあるのかロッキーを含めて模索している。
そんな中ヴィクターだけは一人のボクサーとして存在している。
台詞は少なくはじめのうちは何のために闘っているのかな?と不思議に思うのだけど、話が進むうちに父親のために闘っているのがわかる。
そこがどうしても泣けてくる。
おそらくだけど、彼のエピソードをもう一つ増やしていたらお客さんは皆、彼になびいてしまったんじゃなかろうか。
最後の闘いでダウンしたヴィクターに向かって、頼む勝ってくれ!と思った人は自分だけではないはず。。。笑
アドニスがそうしたように彼が自分のために闘うようになった姿を見てみたい。
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