「京成」どうしようもない恋の唄 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
京成
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京成電鉄は東京から千葉方面への大手私鉄です。市街地は住宅を縫う様に走り、カーブも多いです。
特に普通は、通過待ちも多く、時間もかかります。
同じ東京から千葉方面へのJR総武線は直線区間が多く、スピードが出せます。
速さではJRに勝てませんが、それでも京成を必要とする人達がいます。
この映画は、どちらかと言うと総武線より京成のような人達の映画です。
また、映画の舞台は京成の中でもディープな町、普通しか停まらない立石ですね。
映画の中で度々、電車の走っているシーンがあるのですが、一生懸命走っている様に見えたのは、私だけですかね。
さて、映画は藤崎さん演じるヒナがとにかく健気。
明るく矢代を支えて尽くします。
そんなヒナの「(今は好きと)口に出して言って」の時の表情が、明るさの中に、切なさや期待、諦め、色んなものが混ざった様な笑顔で、心を掴まれました。
もうこれ以降は、ひたすらヒナを応援したくなります。
対する矢代の方は、途中で本当に最低な男になりかけます。
それでも、変わらず矢代を思い続けるヒナ。
この辺りでは、ヒナだけでもいいから幸せになって欲しいと思ってしまいます。
しかし、最後に男らしさを見せた矢代。
ボロボロになった二人が迎えたハッピーエンド、いやスタート地点でしょうか、思ってた以上に感動してしまいました。
藤崎さんの魅力なのでしょうか、とにかくヒナを応援したくなる映画でした。
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