「バカバカしさを単純に楽しめれば」怪獣娘(黒) ウルトラ怪獣擬人化計画 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
バカバカしさを単純に楽しめれば
そういえば『ロボットガールズ』と言う作品があり、東映ヒーローロボを萌娘化したネタ作品でしたが、コチラはその円谷特撮の怪獣バージョンで、ノリと勢いは同じベクトルではないでしょうか。
今作も『擬人化(娘化)』ブームに則ったのでしょうか、可愛いけどヘンテコな各々がヘンテコな騒動を巻き起こす、至って普通のギャグアニメです。ウルトラ怪獣特有の特長は踏襲していますが、僅かな面影のみ感じられるだけで普通に女の子がワチャワチャしてる感じです。ただ多少はウルトラ怪獣の特長を用いたストーリなので、その辺を良く承知してる方はなるほどと同調できる部分はありそう。あとは巨乳とパンモロをどう思うか‥‥。
一方、当時を楽しんだ旧世代に訴えるものは皆無で、第一原型をとどめてないのは仕方なくも、既にオッサン以上の歳になってしまった貴兄には全く理解が及ばない作品です。その辺は個人的に少々残念‥‥。
そして毎度この手の作品にある事ですが、一見さんの敷居が高く登場怪獣娘の個々の説明はありません。知ってる前提でどんどん話が進み、自分も元の怪獣が何なのか半分以上は不明でした。
更に、この映画版でワンエピソードとして完結しません。1パートのみの内容で、その先の展開を暗示させて終映。そんな残尿感がストレスになる方もいらっしゃるかなと。
という訳で、本作は単純にバカバカしさを楽しむ娯楽活劇?として、肩の力を抜いて気楽に楽しんで頂ければ吉の作品だと思います。
そう言えば○○娘と言う擬人化コンセプトは、一番最初は『艦娘』でしょうか? もっと以前にもあったかも知れませんが、この娘化企画、意外にも長打に結びつかない難しいコンテンツと感じていますが、どうでしょうか。艦娘とウマ娘くらいしか印象深いものがありません。