「世の中回すために生きてないから」愛がなんだ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
世の中回すために生きてないから
1年前に劇場鑑賞を逃してしまったので、VODで鑑賞。
成田凌は相も変わらず大好きだけど、岸井ゆきのは前田建設にも出てたし、最近では佐藤二朗主演の浦安鉄筋家族にも出てるから見る機会が増えた。ということもあり、岸井ゆきのファンの1歩手前ぐらいまで来てる。
うわ〜、心に刺さりますな...
映画界に溢れかえっている恋愛映画とは全く持って違う。これが現実の恋
岸井ゆきの演じるてるちゃんは猫背で仕事も特別できる訳でもない、かといって優しい訳でもないそんなマモちゃんに出会い、恋に落ちる。
好きという感情を抑えられず、それ以外に目がいかなくなる姿。一見、羨ましく見えるが無防備過ぎる。殻を探すことをやめたヤドカリと同じだ。
嘘と謙虚はその場しのぎ。
男にとってかなりして欲しくないこと。
成田凌の生き様はすごく共感出来た。
岸井ゆきのと成田凌の演技はなんて自然なんだ。
ボーッとなる時、甘えちゃう時、いじわるする時。
この2人が付き合っていても何の違和感も感じられないくらい、素晴らしい演技だった。
主な登場人物のして2人の他にもあと3人いる。
中でもやはり江口のりこがずば抜けてる。
こんなガサツな人も似合うのに、悪のトップも似合えば警察官だってお似合い。好きな女優さんの1人です
言葉だけじゃ伝えられない気持ちも、
その場の雰囲気と表情、話し方で伝える。
必死になって追いかけている主人公が見てて悲しくなるし共感できる。
欠点としては、タラタラしてる
テンポがいいとは言えないかな。
これもまた今泉力哉監督風の映画作りかもしれないが。
好き、嫌い、好きじゃない、良かった。
自分を好きじゃない君のことが好き。
自然とグサッとくるいい映画でした。