「愛がなんだってんだという叫び」愛がなんだ 鯨さんの映画レビュー(感想・評価)
愛がなんだってんだという叫び
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片思いが重い愛であろうと、相手にウザがられていようとその場で全力投球できるテルコがとても愛おしい。
好きな人の好きな人ではなくて、好きな人は他の誰かを見ていて、それでもなお一緒にいたいと思えるような人と出会えることがそもそも幸せなことなのかもしれない。
岸井ゆきの、もともとすごく好きだったけど、今作でさらに好きになった。
好きな人のためにごはんを作りに行ったら帰りの電車賃がなくて歩いて帰るっていうのが、アラサーの重すぎる女としてものすごくリアルな情景だった。
自分に理由をつけて諦めようとしたナカハラも無駄にならずに済んでよかった。
ナカハラが求めてたのは多分、あの検索したら…っていうその行動だけでよかった。
今まで通りずっとそばにいたら、得られなかった結果。
原作と監督の意図が同じでこんなにもみずみずしい感性で描かれた映画は滅多に出会えることがない。
退屈せずに最後まで見られた映画だった。
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