「むしろサブキャラクターに感情移入」愛がなんだ ニセモノさんの映画レビュー(感想・評価)
むしろサブキャラクターに感情移入
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スミレという女性は私にとても似ていた。
大雑把で適当で、まあまあ楽しい仲間と一緒にいるけど、本当はわかり合える人なんていなくて一人ぼっち。
テルの重たい恋愛観や執着のようなものは私は共感できないし、仲原の思い出してくれるような存在でいたい、なんて考え方もまっぴらだ。それでも、こんな風にしか人を愛せない不器用な人もいるということはよく分かるし、そんな人が周りにいるから第三者的に見たら幸せになれない体質だけど、自分で道を決める力はあるから実は一番強くてしぶとい。
そんな色んな登場人物がいる中で、唯一本当に無理!と思ったのが田中。
実際、田中をもっとダメにしたようなやつが寄ってきて辟易している自分にはうざったく心底嫌悪感があった。スミレが劇中で田中を「自分系」と言っているのがまさにそのとおり、自分のこと以外何も考えていない自己中で無限の自己愛に満ちているやつ。上っ面で人に気配りしたり優しくしたりするけど根っから自分以外に興味がないやつ。
こんなにも登場人物にくたばれと思ったのは本当に久しぶりだ。テルは好きを通り越して執着で生きていく決意をしたようだが、もし仮に自分のとこにこんなやつ来たら相手にもしたくない。
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