「「スマホを落としただけなのに」…こんな目に遇うのは一千万人に一人くらいでしょうか。」スマホを落としただけなのに(2018) もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
「スマホを落としただけなのに」…こんな目に遇うのは一千万人に一人くらいでしょうか。
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①貞子もので散々くさしている中田秀夫監督だが本作の演出はまあ及第点を上げられるかなと。脚本に助けられている面はあるかもしれないけど。巧味がないのは相変わらずだが(やはりくさしている)。②田中圭扮する富田君は大変でしたね。もとはといえば貴方がスマホをタクシーの中に忘れたのが全ての始まりだったのですが、色んなひどい目にあった挙げ句に恋人の素性までわかっちゃうなんて。生まれてくる子供が北川景子とは似ても似つかなかったら、ちょっと後悔するんじゃないかと余計な心配をしてしまいました。③ミステリーとしては一人二役のトリックを犯人が見破るところが面白い趣向だなと思ったが、話としては盛り込みすぎ。スマホ社会の怖さを伝える話(でしょう?)が変な方へ捻れてしまった。④成田凌の怪演が無ければこれ程面白く成らなかったかも。しかし終盤は成田凌の演技に頼りすぎた演出になっていたように思う(とまたくさしてます。)⑤犯人が被害者の女の子たちを吊るして刺し殺すセットは『サイコ』のオマージュだとすぐわかるし、犯人をサイコパスにするのは仕方ないとしてネグレクトチャイルドだったという設定はこのご時世ではあまり宜しくないのでは。⑥スマホにそれほど依存していない人間には、置き忘れたスマホがたまたま異常にITに詳しい異常者に拾われたことによって起こる話など怖くもなんともないが、そんなレアな話を万人が怖がる話にするのが演出の腕なのでやっぱり監督が悪いのかな(結局くさして終わってしまいました)。⑦また、ストクレジットに流れる歌が火曜サスペンス劇場の主題歌のような時代錯誤の酷い歌。
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