「ソーシャルブックやらないの?」スマホを落としただけなのに(2018) shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ソーシャルブックやらないの?
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映画「スマホを落としただけなのに」(中田秀夫監督)から。
観賞を終え、ネットの世界では常識の「バスワード」が気になったし、
その後、自分の生活を振り返ると、この話は他人事ではなかった。
もちろん、殺人事件まで発展することはないとしても、
情報のハッキングは、簡単に実行され、こんなことに使われてしまう、
そんな恐怖心を抱かずにはいられなかった。
何気ない普段の生活が映し出されることにより、
SNS花盛りの現代「ソーシャルブックやらないの?」と
言われたこともあるし、言ったこともある。(汗)
一緒にいる写真を撮られ「アップさせて・・」とタグ付をせがまれ、
「目立つのはちょっと・・」と断っても、大丈夫よ、と押し切られる。
そんな会話は、至るところで交わされているからリアルだった。
作品がスタートして、約20分後に初めて映画タイトルが出た時には、
もうすっかり、自分のライフスタイルと同化していた。
冒頭、こんな会話があり作品全体のコンセプトかな、とメモをした。
「スマホってさぁ俺たちの分身だと思わない?」「分身?」
「撮りためている写真とか、どんなサイト覗いているとか、
それを見れば、なんとなく人となりがわかるだろ?」
「そうね、あとスマホって宝箱にもなるんだよ」
しかし、気になる一言に選んだのは、ネット知識もなく、
「平気、平気」「大丈夫だよ」「みんなやってるから」というような、
何も根拠がない「ネットへのお誘い」が、一番怖かった。
自分への反省も含めて、この一言を選ぶしかなかったなぁ。
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