「アリアスターはHUNTER×HUNTERを読んでいるのか否か」ヘレディタリー 継承 白黒猫畜生さんの映画レビュー(感想・評価)
アリアスターはHUNTER×HUNTERを読んでいるのか否か
だいぶ前から【ヘレディタリー=最恐ホラー】と噂に聞いていた。
『今夜は脳死で怖〜い映画観ちゃお♪』と思って気軽に手出したら、糞長ぇ考察までがセットの質量重めギトギトホラーだった!!!!観終わってからアリ・アスター監督作品だと知った…どうりで…ッくそ!先に言って!こういうのも好きだけど心構えが必要なの!!
〜感想〜
見始め、終始気味が悪い。絵としては綺麗?だけど特に説明もないまま何が目的なの?と思い退屈しつつ、開始から30分超えてようやく怖い映像登場。ここまでもうちょい短かったら良かった。
やっと展開した〜と思ったらピーターの行動が非現実的で腑に落ちない。は?って思った。逆にリアルなのか?実際これ自分がやったら過失致死フル無視でベッド入るか?子供だから?ここはもやもやしたポイント。
その後の食事シーンは【メンヘラな母親のここが嫌!】が大盛り。お母さんの顔が怖い。お母さんのヒステリーって子供が一番動揺することな気がする。
鑑賞中(乗り移る前まで)この母親に対してずーーっと『なんなのコイツ』と思ってた。メンヘラだしアホだし。ピーター可哀想と思ってた。
考察記事読んで知ったけどアリアスターは今作、家族の悲劇を描いたらしい。確かに悲劇だった。
血縁って逃れられない呪いみたいな悪い側面もある。精神疾患の母親の元に産まれてしまったら悲劇なしでは生きられない。
そりゃそうだけど、映画くらいはその中で足掻いて最悪の終わりからは抜け出してくれよ。と思ってしまう。フィクションくらい可哀想な子供を助けてよ!って思いますよ。
けど、この作品にはその最悪&胸糞が赦されるような技術、お話としてのテクニックがあるんでしょうね。知らんけど。
スピばばぁに騙されたと分かってからは一気に加速!(だけどもうこの時点で90分…)
クライマックス近く、自分のベッドで目を覚ますピーター。暗い部屋の隅に目を凝らすと、なんとそこには忍者みたいに張り付く母ちゃんの姿が…を見た時は流石に『キルアすぎるだろ』と笑っちゃった。(ウィングさんの念にビビったキルアのあのシーン)
そのあとのカサカサ移動も笑った。
最後普通にダッシュで追いかけてきた時も『普通に走るんかい』で笑った。怖いと面白いは紙一重。
てか、暗闇で見る裸のじじいとばばあの笑顔怖すぎ。お化けより怖い。
1000文字も感想書いたけど、退屈なパートが多くてやたら時間は長いから星3!復習必須の怖くないホラー映画でした。
日本人は悪魔怖くないです。
文化の違い〜〜〜