劇場公開日 2018年11月30日

  • 予告編を見る

「家族愛は無償の愛か」ヘレディタリー 継承 mattozさんの映画レビュー(感想・評価)

家族愛は無償の愛か

2024年2月11日
PCから投稿

タダより高いものはないっていうし無償のつもりでも知らずに見返り求めてたりする。
ギブアンドテイク、何かを得るには犠牲が必要。
この家族は悪魔召喚の生贄になった。
家族は犠牲の上に成り立っている。

アニーはピーターを産みたくなかったと告白する。親になる事、一族の呪いのような何かが遺伝する事が不安だった。でも母エレンに強制されて産む。
エレンはアニーを犠牲にした。結婚後、不干渉ルールを作ハブにする。その罪悪感からチャーリーをエレンに与える。
スティーブとアニーはチャーリーを犠牲にした。
この犠牲の連鎖は絶望的な結末を迎える。チャーリーを犠牲にしたことでこの一家を犠牲にした悪魔召喚が始まる。正確に言えばもっと前から始まってけど。
ここでピーターの授業が思い出してみる。
ヘラクレスは選択肢があれば悲劇性は高くなるか?っていうギリシャ神話を考察する授業。
最後は「高くなる。避けれない運命なら絶望的な仕組みの駒でしかない」
って言う生徒の意見で終わる。
これがこの映画の筋になってる。
アニーの兄も父もこの呪いから逃れようとして死ぬ。
兄チャールズの自殺で中断した召喚は娘チャーリーの誕生で再開する。
こうなる運命。この映画のすべてが伏線のように思える雰囲気は運命を連想させる。
ゲーム「SAIREN」のコピーにこんなのがある。
「どうあがいても絶望」
じゃあこの絶望的な仕組みって何?
続きはnoteで書いてます。
リンクはプロフィールにあります。
無論無料。

mattoz