「おぞましすぎる…」ヘレディタリー 継承 映画官さんの映画レビュー(感想・評価)
おぞましすぎる…
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代々受け継がれている悪魔召喚の儀式の古臭さ残虐さを見せる演出はもちろん怖い(妹の腐敗した首が乗ったマネキンが崇拝されてるシーンはほんとにえげつな過ぎて吐き気がする)
怖いのだが
なにより怖いのは冒頭の歴史の授業でも言われていた王の致命的な弱点の話
選択肢が残されているかいないかどちらの方が悲劇的なのかという話だが孫達には問答無用で選択肢がない
自分の肉体が悪魔に乗り移らされる計画に織り込み済みなのもそもそも母親に流産されかけていたのもそうで彼らには最初から生殺与奪権を他者に握られてるのだ
だいたいのホラー映画では主人公達がある場所に入り込んだとか何かしてはいけないことをしたという前置きがあり序盤では対比として一般的な日常が描かれることが多い
けどこれは違う
一般的な日常なんてのは最初からない
生まれた時点、いや生まれる前からすでに勝敗は決まっているのだ
あるのは定められた絶望にただゆっくりと近づいていくことだけ
妹の死は偶発的だったのか確定事項だったのか
そこだけちょっと気になるので分かった方いたら教えてください
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