劇場公開日 2018年11月9日

  • 予告編を見る

「宗教色はかなり強め。異色かつ難解な怪獣映画。」GODZILLA 星を喰う者 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0宗教色はかなり強め。異色かつ難解な怪獣映画。

2018年11月11日
PCから投稿

怖い

知的

難しい

【賛否両論チェック】
賛:絶望的な状況下で、人類の怒りと憎しみに呼応するかのように降臨する絶対神・ギドラと、それを取り巻く登場人物達それぞれの思惑が交錯し、最後の戦いが繰り広げられていくのが印象深い。
否:前作までの知識は必須。ストーリーが非常に難解かつ宗教色もかなり強いので、好き嫌いは極端に分かれそう。

 前作までのあらすじは全く説明してくれないので、予備知識は必要不可欠です。
 メカゴジラをも凌駕され、もはやゴジラに対抗する術をなくした人類に対し、「神による救済」を説くエクシフのメトフィエスと、その手引きによって文字通り異次元から姿を現し、圧倒的な力を持ってゴジラに終焉をもたらそうとする絶対神・ギドラ。怪獣同士の戦いに加え、主人公・ハルオとメトフィエスそれぞれの思惑も交錯し、人類の存亡を賭けた戦いの最終章が紡がれていきます。
 ただ今回の内容は非常に宗教的な内容も多く、かつその理論は理屈で理解しようとすること自体がナンセンスなほど、とても難解なものです。人によっては、
「何それ!?そんなの有り!?」
・・・ってなってしまうかも知れません(笑)。
 シリーズのファンですら賛否が分かれそうな終わり方ではありますが、前作まで観てきた方は勿論のこと、気になった方も是非。

映画コーディネーター・門倉カド